一週間、心理職の講習に行ってました。

ここで驚いたのは、1989年に国連で「児童の権利に関する条約」が採択され、日本は1994年に批准しており、その中で「児童の最善の利益」として、子どもの意思の尊重が謳われていることです。

条約は憲法の次に守られるべきもので、それに公然と、いや隠然と、家裁も高裁も反し続けていることに、驚愕しました。「幼児は児童じゃないから、自分の意思はない」と高裁は主張しそうで恐い。


四年前、裁判が始まり、即座に負けた直後に、心理学の勉強を開始しました。

異常な結婚生活で、元妻の症状が何か知りたいと思ったのがきっかけです。勉強すればますます、調査官や裁判官は、彼女の実態を知ろうともせず、子の監護権を母親に決めることができるなんて、つくづく能天気な人たちだなぁと実感します。

家裁調査官も、本来は非行少年の少年院送致の調査しているだけで、あのおばちゃん調査官、自分のことを専門家だと言ってたけど、愚劣な発言を怒られても謝罪も反論も言い訳もできず黙り込むだけで、何の有能さもないのに、幼児の愛着対象を判定するなんて、最初から無理な話です。

逆に、おばちゃんと組んでた京大の心理卒のアラサー女性調査官は、厚労省か文科省に入って、元妻のような人間を生みださないための施策を考えたほうが、宝の持ち腐れにならなかったのにと思います。


バンテージポイントって「見晴らしの良い地点」のことで、2008年のアメリカ映画も、狙撃事件の8人の目撃者の視点からの事件の顛末を描いているようです。映画、見てません。


四年前は、元妻の精神症状が何か分からない上に、なぜ裁判が事実を無視しして進むのか、あるいは調査官がなぜ嘘までついて母親有利になるようにしたいのか、認知の歪んだ人たちの中で、娘を守って必死に戦っている状態でした。

でも、今は落ち着いてます。面会について、通常からはほど遠く、裁判官も役に立たず(調査官は問題外ですし、「嘘つく奴は関わるな」と注意したので、次の担当は本当に関わらなくなりました笑)、何も解決できずに三年を過ぎたので、調停委員からの提案で取下げが決まりました。


大事な子供を家から連れ去られ、かわいい子供に会えない状態が長く続く時点で、私も数日で心に穴があきましたし、自死を考えたり、うつを患う人がいるのは当然と感じます。

この段階では、ご自身の状況に関するバンテージポイントなんて見つかりようもなくて当然なのですが、ただ、ほんの少しでも、今の状態をバンテージポイントから眺められたら、気持ちも少し収まってくるし、冷静に対処し、思うがままに好き放題やっている相手を少しずつでもコントロールできるようになるんじゃないと思って、急きょこんな文章を書いています。


調停委員は、裁判所上がりの奴は特に、理解力が弱く表現がつたないから、状況を把握せず、面会拒否を擁護し、養育費を高くしようとしているように感じるでしょう。
これって、裏を返すと、まともな親のほうが子のことを考えて、養育費を高く払えば、連れ去り親が軟化して面会に応じるかもという、ものすごい遠回りな配慮かもしれません。真意は不明です。


うちの場合、通常面会が無理で、相手に場所も時間も制御され続けているから、養育費のほうを思いっきり下げてやりました。双方が不都合なことをしているから、これ以上お互いに条件が良くならないので、元裁判官の調停委員から双方調停取り下げの提案に従いました。
三年以上続けられないのは、裁判所の自己都合です。


目の前で発狂する人間を見て、娘の将来を危ぶみ、心理学を学んだのですが、勉強してみると、相手も好き放題しているように見えて、実は、こちらも自分の都合を通そうとしています。相手の主張が理不尽すぎて、正論が通らないから、こちらが一方的に抑え込まれているように見えるのですが、すご~~く俯瞰で見ると、こちらも相手にとって不都合なことをしていて、こちらにも不利があるように、相手にも不利はあります。

なかなかそこまで冷静になれないから気づきにくいし、そう感じていても、現状に不満があるので認めにくいと思います。

チャップリンが言う「人生は近くで見れば悲劇だが、遠くから見れば喜劇だ」は合っているのですが、遠くから見ても、悲劇的な自分だけを焦点化して見てしまうから、きっと受け入れにくいでしょう。


面会がうまくできていないのに、必死に養育費を上げようとして、調停委員が嘘をつき、それを怒鳴りつけ、元裁判官調停委員が目の前でふて腐れるという喜劇ならぬ、愚劇を見せられていると、どんどん裁判所がイヤになっていきます。

実は、こちらが裁判所にウンザリするように、相手もウンザリしてます。
うちの場合、娘から情報が聞けるからですが、面会について、「場所が自由になるように、裁判所に言ってやるから、好きな場所を言いなよ」と娘に伝えたら、娘は「裁判所には言わないほうがいいみたい」と言ってました。娘ならではの母親への配慮なんでしょうけど、相手も裁判所からあれこれ言われるのがイヤなようです。


本当は、養育費も面会も、裁判所は役に立ちません。

せいぜい、犯罪者や非行少年を裁くのが関の山で、繊細な家庭の問題に介入できるだけのスキルを持っていないのです。

精神障害の症例も制御する方法も知らないし、こちらの正論に対応できる正義もないから、真っ向から問題に向き合い、解決することは無理です。


おそらく問題は、誰の視点が大事なのかです。

自分の思い通りになってないことを焦点化すれば、子供に会えない悲劇的な自分が見えてきます。相手は、金を取りたいと思っているなら、勝手に連れ去ったけど金に困った自分と、子供に会わせろとしつこく主張する相手が見えているでしょう。
うちの場合は、養育費を二千円にした時点で、これで不都合な面会との収支が合ったと納得できて、冷静に見れるようになりました。

面会については、子の福祉、子の意向を優先するという視点からは、最終的に娘が面会を制御する立場になるはずです。ここに私の都合や理想は入りません。
逆に、養育費については、一方的に釣り上げようとする裁判所の介入がなければ、こちらの収入に合わせた適正金額が決まります。相手にとっては何のメリットもないでしょう。


すごく周りくどい話をしていますが、実は関係は双方向で、もし万が一ですが、極端な話ですが、完全にこちらが相手の言い分を飲めるなら、こちらの言い分が通る余地が出てくると思います。相手の言い分が通っても、どこかでこちらの都合に従わなければいけない部分があって、それを相手が叶えたいなら、どこかでは折れて来なくてはいけなくなるのです。
双方、自分の目の前にある問題と、相手の行動だけが見えるから分かりにくいだけで、どこかで相手も同じように相手の言い分が通り、自分の思い通りになってないと感じている部分があるはずです。
なかなかそこまで冷静になるのが難しいからですが、ちょっとだけ離れて見てみると、どこに相手のどこに穴があって、逆に自分に何が都合よくて、が見えてきます。


バンテージポイントの話です。
長々とすみません。少しでも、お気持ちが楽になって、状況を打破できることを祈っています。



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