便秘というのは、定義があるわけではありません。個人差が大きいので、毎日のように排便があってもすっきりしない人もいれば、1週間に1度の排便でも生活に支障が出ないという人もいます。一般的には排便が3日以上ないことを便秘と言うんですが、排便の周期で大切なことは、正常な範囲の周期なのか、そうではないかということなんです。
便秘が一時的なものなら、それほど心配はいりません。でも、便秘を繰り返していたり、続いているような場合には注意をした方が良いでしょう。これは、大腸の病気が原因で、便秘が起きている可能性があるからなんです。便秘のような便通異常が病気の症状として出るものには、大腸ポリープがあるんですよ。
大腸ポリープ便通の異常は、ポリープが大きくなったときに起こることがあります。ポリープは小さなものであれば、症状がほとんどありません。でも、大きくなってしまうと、大腸ポリープ便通の異常で、便秘になることがあるんです。他には、お腹が痛くなったり、血便が出たりすることがあります。
大腸ポリープは、がん化することがあるので、便通異常を繰り返しているときや続いているようなときには、病院で診察をしてもらった方が良いですね。検査では、便に含まれている血液を調べたり、バリウムを使ったX線透視検査をしたり、内視鏡検査を行います。内視鏡検査では、ポリープの切除が可能です。内視鏡検査で切除ができないときには、外科的な手術になります。