国の発展モデルが変わった可能性
今までの国の発展モデルは，人口の多い国で安い賃金で生産してその国に中間層が増えてその国が発展していくというのが通常パターンでした。
しかし，労働力がロボットに置き換わる事になれば単純労働の労働者はいらなくなります。ドイツはもちろんのことアメリカ，中国，タイでロボット化が一気に進んでいるようです。経営の一部も人口知能に置き換わろうとしています。
アメリカの好景気はロボット化による効率化
“オバマ政権下では失業率が減少したかのように喧伝されているアメリカですが、職業安定所への登録がないために捕捉されていない失業者も多く、実態としては25歳～54歳の働き盛りの男性の10％前後が失業者だと言われます。その主要因と考えられるのが『テクノ失業』なのです”
参照元:ロボットやAIに人間の仕事が奪われる【テクノ失業の恐怖】
現在のアメリカの好景気はむしろ新しい産業革命の途上の恩恵だと考えられます。３Dプリンタ，ドローン，ドイツのIndustrie4.0，GEのIndustrial Internet，人工知能，など人間に置き換わる労働力の代替が進んでいます。日本国内も”国内の601種類の職業のうち、実に49％が10～20年のうちにAIやロボットで置き換えることが可能”ということなので徐々に人材がロボットや工場の自動機械化が進んでいます。身近な例としては最近よく見かけるセルフレジなどが代表的です。
発展途上国で進む急速な自動化
タイにおいても機械に代替可能な仕事が７２パーセントとなっています。中国では７７パーセントとなっています。
中国は急速に工場の機械化効率化を進めています。↓
タイの企業も自動化を推し進めています。↓
CPグループの自動食品工場
中国では，現在工場の機械化を進めており昔のような単純労働がなくなり，中国人労働者に技術を教える専門学校が盛況だそうです。
今後，更に単純労働者には仕事がなくなっていきます。
タイも同様に機械化・効率化が進んでおり,いままでの様な労働者が必要なくなってくるのは必然です。
最近のタイを見てみるとビザに関して今までにないくらいに厳しくなっています。更にタクシン派への締め付けと，外国人労働者に対する管理が顕著になってきています。そして，タイ人労働者を優遇する措置を取っています。自動化効率化によって仕事が減少していく中，タイ人の雇用を守るためにタイ人労働者優遇措置は当然かもしれません。
最もこれはタイだけの傾向ではなく，日本も外国人の管理に関しては厳しくしているのでタイのことはとやかく言えませんが。
今までの外国企業を呼び込んでの工場の単純労働→中間層の増大→景気の拡大はタイでもなくなって行くのでしょう。
タイは元々格差社会でした。今いる財閥や王室がそのまま資産を増やし，アメリカの様に富裕層・支配者層を固定化していくかもしれません。ただアメリカでもサンダースが出て若者や貧困層の支持を集めたのと同じように，大多数の人が貧困層に落ちていくとなると，かなり政権に対して不満が溜まっていくかもしれません。
日本もあまり報道されていないだけで，社会保障費の増大と実質賃金の低下消費増税による物価の高騰，固定資産税の増加と相続税の増加などなど中間層がどんどん貧困層に落ちて行っています。
原発事故も収束していない中このまま日本社会も持つかはわかりません。チェルノブイリ事故がソ連の崩壊を招いたという説があるくらい，原発事故の実際の影響は甚大なものです。
あえて原発問題には目をそらして生活しているだけで，実際はじわりじわりと影響が来ています。
技術革新による性産業の衰退の可能性
VRの普及とタイに何が関連性があるかというと，あくまで可能性の問題ですが，観光に影響があるかもしれません。
実際に秋葉原で簡単なゲームを体験してみたり，VRゴーグルを買って試してみましたが，VRの没入感はいままでのゲームとは違います。これが進化して行けば現実世界とほぼ同じ感覚を味わう事ができます。
テレビの特集番組でVRを使ってエベレストの頂上に実際に登頂することなく，頂上にいる感覚を味わう事ができる事例を紹介していましたが，置き換えて見るとタイに旅行しなくても，旅行に行った気分にさせてくれます。
更に，アダルト系のVRの進化も早そうです。周知のとおりタイは夜の世界で有名です。もしもアダルト系VRが充分に進化したら，コストパフォーマンスの悪い風俗，好みの娘に簡単にいつでもあえて病気や対人関係の心配もしなくて良いVRは，タイの夜を目当てに足しげく通っていた人達を減らす事になるかもしれません。
あくまで可能性の話ですが，わずらわしさと費用を考えてみるとVRの方に軍配が上がりそうです。
現在はVRは長時間の使用には”酔い”が発生するので長時間の使用はできないかもしれませんが，そのような問題が解消されればいずれは，現実世界より非現実世界に没頭する人達が増えるかもしれません。
