噂の中華航空機使用のラオスカイウェイ搭乗記

ラオス
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チケットの値段が安いラオスカイウェイ

ラオスの国内路線ではラオス航空とラオスカイウェイが主に就航しています。ラオスカイウェイはラオスで唯一の格安航空(ラオス航空より安い)なので,ラオス国内のバスの移動に疲れたときや,早く移動したいときには考えたい選択肢のひとつです。

フエサイ空港ではラオスカイウェイのみ就航

タイからラオス国境の街フエサイに行ってから,かなり体調が悪くなり,あまり酷な移動はしたくなかったので,フエサイからビェンチャンへ飛行機で移動する事にしました。

ラオスカイウェイが使用している機体が,いまいち評判がよろしくないので,あまり気乗りがしなかったのですが,フエサイにはラオスカイウェイのみが就航している事がわかり選択肢はありません。一度は体験してみるのも良いかと,思い切って搭乗してみる事にしました。

フエサイ空港↑

フエサイ空港は非常に小さい空港でラオスカイウェイしか就航してないだけあって,空港内には店舗も何もありません。

運行スケジュール
毎日‐
フエサイ10:20発ビェンチャン11:20着
ビェンチャン発08:30発フエサイ着09:30着

ラオスカイウェイは噂の中華航空機MA60

MA60は中国製の航空機でウクライナのAn-24旅客機を元に開発した航空機です。事故や運航トラブルが多い事でも有名らしく発展途上国や軍でのみ運行されている機体です。

航空機が中国製,制服が赤,中国人客が多く搭乗するイメージがあったので,中国の会社なのかと勝手に思い込んでいました。ラオスカイウェイの事務員に中国の会社かどうかを聞いたところ,一応ラオスの航空会社らしく15年ほど操業しているそうで,途中で名前が変わってラオスカイウェイになっていると言っていました。ただ,中華系エージェントが多く,中国人の乗客が多いので,おそらく中国の資本は入っていると考えられます。(中国が前面に出ると批判される事があるので)

ウェブサイトからの予約は最近までできなかった

ラオスカイウェイはウェブサイトがあり,2年ほど前値段が安そうだったのでラオスカイウェイのウェブサイトから予約を試みて失敗した思い出があったので,直接フエサイにあるラオスカイウェイにある代理店で航空券を購入しました。片道83ドルでした

途中で一緒になった外国人によると現在はウェブサイトでも購入できるようです。代理店の人も現在はウェブサイトから購入できると言っていました。
フエサイのラオスカイウェイ代理店は朝7時~午後4時でしか開いてないそうで,さすがは田舎の小さな町というところでしょうか。

実際に搭乗してみると,旅客機というよりは軍用機という印象

機体のあちこちが軍用機に座席を付けたような雰囲気が伝わってきます。実際軍用機としても使われているようで,軍用機を改造した機体だと考えると納得です。

座席も倒す事はできずスイッチも取り外されていました。

虫も入り込んでいる機体,水平飛行時も水平ではない

軍用機なのか,中国での作り方が雑なのか,窓と畿内の間に虫の死骸があったり,

生きた虫も畿内に入り込んでいたり,いままであまり見かけた事がない雑な作りの航空機です。

すべり落ちるパン↑

機内食(パンと水)も配ってくれるのですが,水平飛行時も水平ではなく傾いてパンを置くと滑り落ちていきます。飛行機に乗ってあまり見たことがない光景でした。

意外にもフエサイ→ビェンチャン間は満席,ルートによって客層が違う

ラオスカイウェイのフエサイ→ビェンチャン間は地元のラオス人が多く搭乗しているそうです、自分が乗った時には外国人観光客も結構乗っていました。ラオスカイウェイではビェンチャン→ルアンパパーン路線は韓国人が多く,他の路線は中国人が多いみたいです。

気候が良い乾期は良いが天候が悪い時は若干不安

天候が安定しているときや,乾期の時期はラオスカイウェイでも充分快適かもしれないという印象を持ちましたが,天候が悪い時や雨季には若干不安になるかもしれません。プロペラ機なのであまり高い高度を飛ばないという事もあり短距離路線では十分な機体なのかもしれません。

中国はアメリカの基準とは違う航空機基準を持っている

世界の航空機ビジネスはアメリカの航空機形式(耐性基準や環境基準)を基準として動いていますが,中国だけは例外で,中国は独自の航空機基準を採用しており,中国市場が大きいために,中国国内市場だけである程度のビジネスが成り立つために,中国航空機は独自に発展してきました。中国の航空基準が独自で国際基準ではない為,大っぴらには輸出ができないので,ラオス等の発展途上国に無償供与という形で中国製の航空機が輸出されています。

航空機の汎用品化が進んでおり中国が航空機メーカーになる可能性

現在は昔と違い航空機部品も汎用品化が進んでおり,大手の部品メーカーが主要部品を生産・納入して完成機を作るメーカーが組み立てるるだけという流れができています。そのため,どのメーカーが航空機を作っても同じ航空機を作れてしまいます。

部品の汎用品化は,後発であっても開発の費用がかからず,巨大な市場を持つ中国に有利に働きます。現在中国はアメリカやヨーロッパの形式証明を取得しようとしており,中国が取得する事に成功すれば世界中で中国製の航空機を見かけることでしょう。


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