6年 | 乳癌と戦う妻。夫にできること、そして闘病の現実。

乳癌と戦う妻。夫にできること、そして闘病の現実。

 癌の治療,治癒として、私たち夫婦、家族が行っていること
 闘病生活の中で感じた医療や健康に関する疑問や不安
 癌の闘病生活とはどんなものなのか
 夫からの視点でお話していきます。
 何かお役になれば幸いです。

震災から6年ですね。被災したわけではありませんが、その衝撃は大きかったです。


6年前の2月下旬に妻は乳癌と診断されました。


抗がん剤治療を始めることになりましたが、娘はまだ一歳。治療中、娘をみてもらえるように妻と娘は里帰りしての治療となりました。


抗がん剤の副作用がどれほどなのかも分からなかったし。


一人で生活する寂しさ、癌という未知の恐怖を感じている中で、震災が起きました。


震災の映像、状況を見て、『自分も全て失ってしまうのでは。』と怖くなりました。


里帰りしている妻に、『お願い、死なないで!完治して帰ってきて!』と、メールしたのを覚えます。


それに対して妻は『人はいつかは死ぬもの。いつなのかは神のみぞ知る。大丈夫だから』でした。


昨年2月、診断されてからちょうど5年で妻は他界しました。


震災のニュースを見ると、このことを思い出します。


良い思い出にはならないとは思いますが、それくらいの衝撃であったことは忘れずにいたいと思います。