コトノハ

詩的私的ひとりごと

国道338号線

2017-07-06 02:22:39 | 日記
命など

と唾を吐きながら

ハンドルを握る


無感情になったつもりで

ロボットになったつもりで


吐き気がする

曲がりくねった道


頭痛がする

どこまでも曲がりくねった

先の見えない闇が続く


正方形で傷一つない

銀色の硬い金属のココロを

呪文のようにイメージするんだ


命など

と唾を吐きながら

無駄と無意味の文字だけが

脳の隅々を百足みたいに這っていく


ふと飛び出してきた猫


ハンドルをきる

冷静に僕の本能は命を避けて

ハンドルをきっていた


命など

と言いながら


壊さなかった命を思った



猫の顔を思い浮かべた



午前2時の国道338号線にて

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