ここ1、2年全国どこにおいても、人手不足によって開業できない人の話を聞くことが多くなりました。当初は、介護、飲食、小売り、建設など、以前から人手が集まらなくて苦労している業種でした。
そのうち、人手ばかりでなく人材不足が言われるようになり、最近は好況業種に限らずほとんどの業種が不足しています。決して日本経済が全般的に好景気なわけでなく、単に企業にとって必要な人手がいないわけです。
現在は転職を希望する人も多く、転職市場ではこれまでにない活況を呈しているようです。わたしにも思い当たることですが、昨年あたりから起業を希望する40歳前後の人が増えています。
もしかすると、この人たちは就職氷河期に社会に出た人たちではないかと調べてみました。ウィキペデアによると、1993年から2005年の就職活動時期のことを氷河期というようです。
現在の年齢で言いますと、33歳から45歳あたりの人たちです。91年頃にはバブル経済は崩壊したと言われますから、その後のアジア通貨危機を経て、ITバブル崩壊をも経験した長い期間です。
この時期は新卒採用を停止する会社が相次ぎました。公務員とパチンコ業界の採用に、学生が殺到するなんてこともあった時代。その後、わたしはパチンコ業界から起業を考える3人に協力しました。
その後もこの世代の人には、不本意な就職からもう一度好きな業種や仕事への就職を考える人が多く、その中には起業へと進む人も少なくないと思われます。
人生には常に運、不運は付いて回ります。就職氷河期に遭遇して、思いもよらない人生を送っている人も多くいました。ただ、人生は何度でもやり直しができますから、不本意なら自分で修正するだけです。
問題は、今現在が満足した人生なのかどうか、将来はどうかが問題。過去がどんなに素晴らしい人生でも、現在が悲惨ならその人の人生は悲惨ですし、過去が悲惨でも現在や将来が幸福なら、幸福な最高の人生です。
【ひと言】
起業する人には、人とは違う自分だけのビジネス哲学を考えてもらいたいです。これは、会社のミッションやビジョンに通ずる考え方ですが、一人ひとり違った生き方をして違った使命を持っているわけですから、ご自身の意思表示をすることよって、強い事業と心の通じたスタッフとに巡り遭えます。しかも、ビジネス自体も強くなるような気がします。
元気にお過ごしですか。
起業アドバイザーの中山おさひろです。
現在、人気ブログランキング 起業部門 14位です。
ここからクリックお願いします。 人気ブログランキングへ