最近、実際に起業して苦戦している人からの相談を聞いていますと、起業の成功=「人が思いつかないビジネスモデル完成」と考える人が多いです。そのため、プロセスを踏まずいきなり大手を狙うような展開を考えがち。
まず、お客さんが何を望んでいるか深く掘り下げる必要がありますし、一緒に働くスタッフとの連携抜きにビジネスの成功はありません。これは階段を一歩一歩上る作業ですし、そこには多くの失敗も当然欠かせません。
事業やビジネスにとって、多くの失敗は会社の資産ともいえる貴重なデータ。この積み重ねを抜きにして、いきなりビジネスの成功などありえませんし、成功したとしても時間を無視した一時的現象です。
そこで参考にしたいのは、国内海外を問わずMBA(経営学修士)で経営の基本を学んだ人で、事業に成功している人が多いことです。誰もが、学費の高いMBAに入学して経営を学ぶ必要はないと思います。
ただ、起業に向け準備をするときに、経営戦略やマーケティングといった直接収益に結び付く知識ばかりでなく、会計、情報システム、組織論、リーダーシップといった、間接的知識をよく認識する必要があると思います。
直接、ご自身が時間をかけて学ぶことが無理なら、他の人に頼むことも必要になります。外部の会社に依頼することも可能です。収益ばかりに気を取られないで、バランスのよい知識を心掛けること。
その時企業経営者は、スタッフや投資家とは違って、自分の組織が目標とする方向に向け引き連れていく、能力と人格とに欠けていると上手くいかないことに気づくのではないでしょうか。
起業相談のページ
【ひと言】
この10年ほどの間に、起業に関する環境も情報もすっかり変わりました。現代の起業では事業の持続性が最も重視され、そのためのビジョンとミッションに沿った運営が求められます。企業が成長するのも、消えてなくなるのも、経営者の力量が今ほど問われる時代はありません。経営戦略やマーケティングは、当初のアイデアよりも起業後に市場の現実に合わせることで、失敗する確率を極力減らすことに注力しています。
元気にお過ごしですか。起業アドバイザーの中山おさひろです。
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