『殿、利息でござる!』感想 | フィギュアスケーターの幸せを祈る

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「新たな一歩だと思っています。不安は何もなくて、ただ前にある道を進んでいくだけだと思っているので、新たな経験をして、元気に前を見て進んでいきたいと思います。」浅田真央

やっと観に行った。
『殿、利息でござる!』
娘は都合付かなくて結局私だけ(ToT)

どうせ二人で行けないなら、娘の実習終わるの待たないでもっと早く行けばよかった。
なぜなら「行くべき、行くべき!」と他の人に騒げたから。

ネタばれありです。
OKな方だけお読みください。





はっきりいって、こんなにいいとは思わなかった。
原作よりも良かった。
登場人物のキャラが立っていて、人情の機微が丁寧に描かれていた。
それぞれ、ドラマがあって、特に瑛太と妻夫木聡、味があったな~。
瑛太は笑わせてくれたし、妻夫木は泣かせてくれた。

まじ泣きした。
何回もウッとなったんですが、
「褒められたくてやるのではない。名を残したくてやるのではない。」
と親父様=山崎努が言うところ。
は~もうね…。

なんか、私なんか自分のことしか考えてないから、すごい人がいたんだな~、って。
しかも、その行いを吹聴することを戒める「つつしみの掟」を自分たちで取り決めていたから埋もれてしまうところをー、
掘り起こして教えてくれてありがとう、原作の磯田道史さん、映画にしてくれた中村義洋監督。

唐突に、羽生くんの登場シーンだったのですが、
やっぱり私は、どこで登場するのか知らずに、観たかったな~と思いました。
役者さんと一緒に、驚きたかったな。
(宣伝、見ないようにしてたのに見えちゃったんだもん…残念。)

羽生くん、せっかちで負けず嫌いな殿様の雰囲気がすごく出てた(笑)
「店をつぶすことまかりならん。」いいですね~。
浅野屋の蔵人たちの酒造り唄が聞こえなくて、「とうにつぶれております。」
それなのに、町のためにお金を出し、先代からの悲願を成し遂げることが叶い、ホッとして微笑む妻夫木、おふくろ様、わずかに残った使用人…。
つぶれなくてすんで、私も救われたよ~。
そして、去りながら殿、重村「馬も駕籠もいらん。城まで歩いて帰るぞ!」
笑いました。
似合っていたと思います。
冷血漢の松田龍平が、どんなふうに重村に説明したか、しのばれました。
重村批判に直結するため、おとがめなしに処すには度量が必要でしょう。松田にも、重村にも。
羽生くんのシーンはあっという間でしたが、若殿の薫風が巻き起こった感じで、それもまた良かったです。

とにかく、すごく良かったので、とりあえずリア友で映画ファンの I さんにはおすすめしようと思います。
でも、もう終わりが近いのだけど(^^;)

娘にも機会があったらぜひ、観てもらいたいと思いました。