妄想劇場〕【「ストロベリーフィールよ永遠に」 <第3話>“ 初めてのレコーディング・南十字星 弾き語り・前編 ” 】
《あらすじ》
年子の三姉妹である流夏(ルカ)、璃莉(リリィ)、観月(ミズキ)の両親は国内外で活躍するクラシック奏者であった。しかし、５年前に演奏のための移動中に不幸にも事故死してしまった。
残された三人は幼い時から両親と同じクラシックの音楽家になることを夢見ていたが、両親の突然の死によりかなわぬ夢となってしまった。
両親の残した僅かばかりの遺産で通える地元の中学、高校へと進んだが、そこで３人とも同じ軽音楽部に所属するうちにポピュラーミュージックに目覚めた。卒業を期にそれぞれがアルバイトで生計を支えあいながらメジャーデビューを目指す三姉妹に新たに唯亜(イア)が加わわる。
〔妄想劇場〕『ストロベリーフィールよ永遠に』テーマ音楽
“Jupiter The Bringer of Jollity G.Holst The Planets”
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10時近くなって濤川がスタジオに現れた。
ライブハウスはフリーセッションの時間帯でスタッフにまかせてきたという。実はライガー大越と濤川、そして冴刃は元バンドメンバーであった。
スタジオセッションバンドは７人になった。
ここで三姉妹が新曲を持ち出してきた。
< 南十字星 >とタイトルが付けられた曲である。
それぞれが譜面に起こした。三姉妹がバンドアレンジで演奏した。
三姉妹のハーモニーは独特のものが合ったが、どうしてもメインの璃莉の声質に付けられるハーモニーは繊細ではあるが言い方を悪くすればやや線が細い。
恐らく璃莉と流夏の声質によるバランスの所為でもあったのだろう。
璃莉のメインボーカルに唯亜がハモリを入れ、更に流夏が加わった。
セッションは夜半まで続きテイクは重ねられた。
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〔妄想劇場〕『ストロベリーフィールよ永遠に』挿入歌
『南十字星』弾き語り・デモテープ編 【ボーカロイド・オリジナル】
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もう完全に三姉妹と唯亜は同化していた。
冴刃はとりあえず代表的なものを記録していた。
セッションも12時を廻ったところで終了した。
後日改めてスタジオを押さえることとして解散した。
1週間ほどして冴刃から連絡が入った。
「1週間後にスタジオをまた押さえたのでそのときまでに曲をまとめてきてくれ」とのことであった。
まとめるとは、とりあえず全員でキー合わせをして譜面を整理して来るようにといった意味であった。四人は三姉妹の住むマンションに集まり色々話し合いながら曲をまとめた。
まとめる時間はとても楽しく感じられた。そして楽曲がいろいろな変化を見せはじめた。
ひとつの個性が湖面に波紋を広げるように拡散していき、再び広がった返し波がまた真ん中に集まりだすように四人の感性はひとつになっていった。
ただし以前とは違い強烈な4つの個性の発色を放っていた。冴刃の狙いはここに当たったのである。
To be continue ～
*Video & Picture Clips Special Thanks /
3D Models IA , Lily & キオ式-巡音ルカ〔Shiroi Tora / Ooma_P版〕
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Miku Miku Dance & Moving Every Products Author.
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