【妄想劇場・第22話】「ストロベリーフィールよ永遠に」 “僕らの上にあるのは空だけ”

《あらすじ》
　年子の三姉妹である流夏(ルカ)、璃莉(リリィ)、観月(ミズキ)の両親は国内外で活躍するクラシック奏者であった。しかし、５年前に演奏のための移動中に不幸にも事故死してしまった。

　残された三人は幼い時から両親と同じクラシックの音楽家になることを夢見ていたが、両親の突然の死によりかなわぬ夢となってしまった。

　両親の残した僅かばかりの遺産で通える地元の中学、高校へと進んだが、そこで３人とも同じ軽音楽部に所属するうちにポピュラーミュージックに目覚めた。卒業を期にそれぞれがアルバイトで生計を支えあいながらメジャーデビューを目指す三姉妹に新たに唯亜(イア)が加わわる。

〔妄想劇場〕『ストロベリーフィールよ永遠に』オープニングテーマ
　“南十字星”

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〔妄想劇場〕『ストロベリーフィールよ永遠に』
“僕らの上にあるのは空だけ”より

バスはリバプールの中心街にはいった。

とにかくライムストリート駅周辺には、ビートルズ・メンバーの名前を冠したストリート名がたくさんある。

その中のひとつ、ノース・ジョン・ストリートに宿泊先である“ハード・デイズ・ナイト・ホテル”が面している。

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〔妄想劇場〕『ストロベリーフィールよ永遠に』
　　劇中挿入歌
“ア・ハード・デイズ・ナイト”
/Beatles Vocaloid Girls Virtual Reality Cover Band
/The Strawbery Feel
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そして、その裏手にビートルズのライブの本拠地である“マシュー・ストリート”がある。

狭く小さな通りだが、デビュー前のビートルズが出演していた「キャヴァーン・クラブ」で有名なリバプールの名所。メンバーが通っていたパブ「The Grapes」や、ビートルズグッズを扱う店などが点在する。

毎年夏にはビートルズフェスティバルも開催。

心理学者のユングも度々訪れたことでジョン・レノンとユングの銅像もある。

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〔妄想劇場〕『ストロベリーフィールよ永遠に』
　　劇中挿入歌
“ツイストアンド・シャウト”
/Beatles Vocaloid Girls Virtual Reality Cover Band
/The Strawbery Feel
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一行はバスを下車して“キャバーン・クラブ”へと通じる地下へと向かう通路を降りる。

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The Beatles -Cavern Club 1962

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ライブハウスには、ビートルズの使用したものと同じ機材や楽器が展示されているショー・ケースなどが所狭しと並んでいる。

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〔妄想劇場〕『ストロベリーフィールよ永遠に』
　　劇中挿入歌
“抱きしめたい”
/Beatles Vocaloid Girls Virtual Reality Cover Band
/The Strawbery Feel
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ステージは小狭い感じで４～５人メンバーがいたら一杯で、それもギター・バンドが前提でキー・ボードは下手をすると客席手前で、ＰＡミキサーと並ぶような配置になってしまいそうだ。

残念ながら、今回の英国旅行では“聖地キャバーン・クラブ”での演奏は“ストロベリー・フィール”はおろか“ビート・オールズ”もない。

「死ぬ前に一度でいいから、ここでライブやれたら最高やろなぁ」河野俊輔が涙目でつぶやく。

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〔妄想劇場〕『ストロベリーフィールよ永遠に』
　　劇中挿入歌
“エイト・デイズ・ア・ウィーク”
/Beatles Vocaloid Girls Virtual Reality Cover Band
/The Strawbery Feel
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「ザ・ビートルズ～EIGHT DAYS A WEEK ‐ The Touring Years」

【本予告】

9/22(木・祝)より角川シネマ有楽町ほか全国公開！

ザ・ビートルズの驚異的な初期のキャリアを描き、1970年の『レット・イット・ビー』以来46年ぶり、『ザ・ビートルズ・アンソロジー』から実に21年ぶりのアップル公式作品の本予告映像。

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しばらくすると、アコースティック・ギターを抱えた出演者がたった一人で出てきた。

マッシュルーム・カットのヘアー・スタイルでいきなり弾き始める。

歌いだすとどよめいた。

「ジョン・レノンのそっくりさんやんけ｣譲二の目が輝く。

｢目をつぶって聴くとまんまジョン・レノンねぇ｣遠藤修一と絵里子夫婦が目を見張る。

ギターを傍らに下ろすとおもむろに腰掛け、電子ピアノ1本の弾き語りで“イマジン”だ。

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〔妄想劇場〕『ストロベリーフィールよ永遠に』
　　劇中挿入歌
“イマジン”
/Beatles Vocaloid Girls Virtual Reality Cover Band
/The Strawbery Feel
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「いいぞ、いいぞ。コレはアリだな」安田公也がボソっとつぶやいた。

“Where do you come from?”

鼻にかかったような声で、わざと気取ったようにこちらに語りかけてきた。

“From Japan”唯亜が即答する。

親指を立てながらウィンク。

“Wow! Welcome!”　少し語尾が上がる

“フィーリング一発”

とにかくクールなのだ。

To be continue ～

1945年のこの日、第二次世界大戦が終了しました。

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〔妄想劇場〕『ストロベリーフィールよ永遠に』エンディングテーマ
　“涙のかわりに”

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