Democracy under Surveillance | ウィリアム・アンド・メアリー大学留学日誌

ウィリアム・アンド・メアリー大学留学日誌

日本生まれ、日本育ちが日本でIBを取得し、アメリカ、バージニア州にあるウィリアム・アンド・メアリー大学に入学。日々の生活をつづります! Go Tribe!!

昨日大学で、Democracy under Surveillance というイベントが開催されました!

 

これは、なんと2013年に世界中で大変話題になったエドワード・スノーデン氏の講演です!!

 

4年前、アメリカの国家安全保障局の職員であった際に、アメリカが個人情報を大量に入手しているという事実を機密情報と共に暴露した人物です。

 

 

 

現在、彼はアメリカからロシアに亡命しているので、テレビ会議システムでの登場です。

 

彼がアメリカ・世界に対して疑問として投げかけた、"Surveillance"(監視)をテーマとし、民主主義国家として、「国家のため」に人々の情報を収集し、プライバシーを侵害することは出来るのか議論がなされました。

 

今まで国家は人々がいつどこで何をしているのかはなかなか正確につかむことができませんでした。

しかし、インターネットの登場によって、非常に簡単にしかも低コストでそれが可能になってしまいました。

 

携帯電話やパソコンから位置情報、通話記録、検索履歴を集めることは容易です。

犯罪者に対しては合法で捜査は行われますが、一般人に対してや他国の大使館などに対しても行われていたことが発覚して大きな問題となりました。

 

「自由のため」にアメリカは世界でテロと戦っているのに、足元では人々の「自由」が奪われている。

ということを問題点としています。

 

 

 

1時間半近くの講演でしたが、やはりスノーデン氏は話がとてもうまいです。

ただその一方で、やはりあれだけのことをした人なので自分で語りたい話がたくさんあったようです。

一つの質問に対して、その答えだけでなく関連した話をものすごい勢いで長時間話していたので、45分くらいの質疑応答で質問出来ていたのは4人くらいでした…

 

自分も、安全保障やテロ抑止のためにこうして国家が人々を監視するのは当然問題なのですが、ではそれ以外の方法で同じレベルで治安を維持するにはどうしたらいい思っているのかスノーデン氏に聞きたかったです。

 

 

この講演会には300人以上の人が集まっていました。

自分もこのイベントを見つけた時に、生であのスノーデン氏の話が聞けると非常に驚きました。

 

こういうコネクションがあるのはすごいな、と純粋に感じました。