肋骨骨折関連記事(2016.11) | 肺癌ステ-ジ3B 余命16ヶ月って?(死んでたまるか!)

肺癌ステ-ジ3B 余命16ヶ月って?(死んでたまるか!)

2013年5月、突然の余命宣告。
残りの時間の過ごし方を考えかけたが、一縷の望みが有るならと、
その可能性にかけ思考転換。
癌との戦いに絶対負けない身体作りを心掛けて生活し始める。
開胸手術による後遺症等々・・・
嫁さんから与えられた10年日記を今、紐解きます。

ネットからの引用です。

ポイントのみフォント赤字にしました。

 

公益社団法人日本放射線腫瘍学会

No.178
肺・肝臓の悪性腫瘍に対する体幹部定位放射線治療後の胸壁の有害事象

Chest Wall Toxicity After Stereotactic Body Radiotherapy for Malignant Lesions of the Lung and Liver

Andolino DL, Forquer JA, Henderson MA, Barriger RB, Shapiro RH, Brabham JG,
Johnstone PA, Cardenes HR, Fakiris AJ.
Int J Radiat Oncol Biol Phys. 2011 Jul 1; 80(3):692-7.

<<背景と目的>>

体幹部定位放射線治療は早期の非小細胞肺癌、肺転移、肝病変に対して行われており良好な局所制御が報告されている。末梢の病変に対する治療の有害事象の1つとして肋骨骨折、胸壁の疼痛がある。目的は胸壁の有害事象(CW toxicity)の頻度を調べ、また、CW toxicity を予測するためのDVHのパラメーターを明らかにすること。

<<対象と方法>>

対象は347例(肺病変280例、肝臓病変67例)。定位照射の総線量は18-72Gy(中央値54Gy)、1回線量は6-24Gy(中央値18Gy)、線量処方は80% isodoselineに対して行われた。50% isodose lineが胸壁に接しているかどうかでnon CWlesionとCW lesionに分けて検討された。胸壁は同側肺や肝臓から外側へ3cmの部分をcontouringしDVH解析に用いられた。

<<結果>>

経過観察期間中央値は19ヶ月。CW toxicityの頻度は347例中47例で14%。36例に胸壁痛、18例に肋骨骨折を認めた。CW lesionでは肋骨骨折を8%、胸壁痛を16%に認め、non CW lesionでは肋骨骨折を1%、胸壁痛を3%に認め、いずれも有意差(p<0.0001)を認めた。CW lesionのうち79例でDVH データを得ることができCWtoxicityを認めた例ではDmax CW、DMax ribはそれぞれ6400cGyで、CW toxicityを認めない例ではDmax CW、Dmax ribはそれぞれ5700cGy、5200cGyであった。Dmaxのcutoffを50Gyとすると、50Gy以上の症例でCW toxicityの頻度が有意に増加した。また25Gyから60Gyまでで照射されるCWのvolumeによりCW toxicityが起こる頻度に有意差を認め、特に15Gy、20Gy、30Gy、40Gyで関連性が高く、30%の有害事象のリスクがある胸壁のvolumeは15Gy、20Gy、30Gy、40Gyではそれぞれ240cc、130cc、40cc、15ccで10%の有害事象のリスクがある胸壁のvolumeは30Gy、40Gyはそれぞれ15cc、5ccあった。

<<結論>>

胸壁に近接している病変に対して体幹部定位照射を行う場合にCW toxicityを最小限にするためにはDmaxを50Gy未満、40Gy以上照射されるvolumeを5cc未満にすることが必要である。

 

<<コメント>>

体幹部定位照射治療における胸壁有害事象の頻度やDVH解析の報告である。当院でも肺悪性腫瘍への体幹部定位照射で肋骨骨折のリスクを検討した129例では骨折を26例(20%)に認めそのうち有症状のものは12例であった。DVH解析ではDmax、V10、V20、V30、V40で関連性があり、最も関連があったのがDmaxであった(IJROBP inpress)。今回の報告ではCW lesionでの肋骨骨折が8%で、胸壁痛が16%であった。国内では胸壁痛のみに関しての検討はあまりないが、欧米に比べ、本邦では胸壁痛より肋骨骨折の頻度が多いとされている。日本人は脂肪が少ない場合が多く、肋骨に負荷がかかりやすいこと、日本人と欧米人で疼痛の感じかたが異なること等の原因が考えられるが詳細は不明である。放射線治療による肋骨骨折は治癒過程が長期にわたり、骨癒合を来さない場合もありQOLを落とす可能性もあるため、胸壁の有害事象が起こるリスクがどの程度あるのかを理解し、患者さんにも伝えることが必要と思われる。
 
 
 
 
という記事を見つけました。
 
先日の放射線科の医師のコメントでは10中八九起こりうるような感じでしたが、
書いてる内容ではそう高くなさそうです。
しっかりカルシウム摂取して、お陽さんしっかり浴びて予防します。