2018年03月20日
評価経済社会の恩恵を受けてきてる文法クラス
評価経済社会という言葉をご存知でしょうか?
こちらのはてなキーワードでは評価経済社会とされています。
そして、この定義を私なりに解釈すると、「評価を基準にして行われる経済活動ができる社会」
ということになります。
これを読んでるあなたも、自分の周りで評価経済が行われてるっていう実感を持つことはありませんか?
私、結構頻繁に感じてます。
評価する側でもあるし、される側でもあります。
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まず、する側からの視点。
例えば、自分にとって未知のジャンルの商品をAmazonで買おうと思い、数ある類似商品の中から特定の商品を選ぶ時に、機能や品質以外で何に頼りますか?
私は必ず、レビューをチェックします。
ここで気をつけないといけないのが、レビューのスコアだけでなくレビューの数です。
レビューの数が少ないと偏った意見や感想に左右されますが、数が多くなればその影響はかなり小さくなるからです。
また、旅行であれば旅比較ネット、飲食店なら食べログなどのアプリでレビューを基準に選ぶようになってきました。
個人的には、そのレビューを読むのも結構好きだったり。
こういうのって、ネット普及以前の状況に比べたら極めてマーケット的だな、とも思います。
以前は、例えばホテルや旅館を選ぼうと思うと私たちは旅行雑誌なんかに頼らざるを得ず、その雑誌の偉いさんを接待して気に入られた宿泊先だけが雑誌に載っけてもらえてたんじゃないかと思います。
その時の状況を考えると、現在は非常にフェアな評価ができているとも言えます。
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そして、今日書きたかったのは評価される側について。
まず、留学生が日本語学校に留学する際には、コミッションを取る仲介業者の評価で進学先を選ぶのが一般的。
しかし、仲介業者はその学校の教育の質というよりはコミッションの額を重視するので(そうじゃない良心的なところもあるかもしれませんが)、その評価が妥当であることは稀です。
しかしその一方で、私が所属してる進学コースなどは、留学生が日本にいる間にその友達や知り合い、あるいは親戚や幼馴染からの
口(くち)コミ
で選ばれることがほとんどです。
つまり、評価経済社会ってことです。
もちろんウチの学生100%が口コミで来たわけではありませんが、学生と話してみた結果7割くらいが口コミでウチのコースを選んだようです。
マジで、北は岩手から南は鹿児島から受験しに来たりしてますもん。
そして、そういう大阪からかなり離れたところから受験に来る留学生は、ほとんど口コミで来てます。
それと、もう1つ。
年々、私が文法クラスと呼んでいるクラスの学生の質が良くなっていってる
んです。
私はこの現象は、
良い口コミが広まっていってるから
ではないかと睨んでいます。
私が今の学校に来たのと同じタイミングで、それまでは2クラスだけだった進学コースに文法クラスが1つ増えました。
その最初のクラスは良い学生もいましたが、能力的にもモチベーション的にも低い学生が多かったです。
でも、2年目になると能力的にはあまり初年度の学生と変わりはなかったのですが、モチベーションが高い学生が増えました。
本当に、日本語が上手になりたいっていう学生が多かったんです。
そして、今年度はモチベーションも高く良い人たちばっかりのクラスになりました。
学生同士の仲も良かったですし。
で、専任の先生の話によると、来年度の文法クラスの学生は今年度より日本語が若干できて、全体的に真面目で意欲的であるっていう印象を受けたそうです。
私は、こういう流れになった発端は、昔よく私のブログに登場した妻子持ちクンじゃないかと思ってます。
彼は非常に発信力があるし、授業にも真面目に取り組んでましたし。
そしてそこから口コミが広まり、年を追うごとにその範囲が大きくなっていった結果なんじゃないかと。
最近留学生の質の低下がよく取りざたされてますが、ウチの進学コースの文法クラスに限って言えば、全く正反対の流れになっています。
質がどんどん上がっていってるっていう流れ。
「学校」っていうところは保守的であり閉鎖的なところで、マーケットとか評価経済社会とは対極に位置すると私は考えていますが、ウチの文法クラスはその例外になるのかなと思っています。
これはもちろん、私以外の先生方のお力もあればこそです。
そして、先生方の真摯な態度や言動が、学生が持っている意欲とうまいことマッチングした結果なんじゃないかと。
今このエントリを書いていて、私たちはなんて恵まれているんだろうと思わずにはいられません。
そして、この流れがずーっと続けばいいな、とも。
評価経済社会サマサマです。
評価経済社会サマサマです。
ほな、さいなら!
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