｢速報です！

女性に大人気のあの選手が

なんと結婚という話題です！｣




朝の台所に聞こえてきて

手が止まった。

心臓が急にドキドキし始める。




慌ててＴＶの前に行くと

彼ではなかった。





そう、だよね…


ほっとはしたものの

心臓は早鐘を打ち続けたまま。







でも、

これが、

もし、

彼だったら…？




わたしは、

にこやかに

よかったねーって

言える…？





言うべき。

言うしかない。




わかってる。





でも……












彼には、スケート以外の部分でも

幸せになってほしい。


いつかは恋人をつくって

結婚して、温かい家庭を築いてほしい。

この気持ちも本当。






その時、隣に居るのが

勿論わたしじゃないってことも

わかってる。






その時がきたら、

一ファンとして

｢おめでとう！お幸せに！｣

って言うのが１番、

ってこともわかってる。












だから、もう、

あまり堕ちすぎないように

気持ちの奥に蓋をしてきたのに。








不意打ちをくらって

こんなに動揺するなんて。







頭では、まだきっと先の話だからと

思ってるけど

でも

気持ちがついていかない。







いやだ。





やめて。





聞きたくない。






考えたくない。













不意打ちをくらって

すこし蓋が開いてしまったかな。






これは

｢その時｣に備えて

心の準備をしておかないと

私が大変なことになりそう……。






(お写真は有り難くお借りして加工しました。)




落ち込んではないんです。
今更ながら、動揺している自分にびっくりしているというか…。
悶々とした気持ち、書いたらちょっとはスッキリするかなぁ、というノリです。
このイタイおばさんにつける薬はどこにあるでしょう？？

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