前半戦開始。
システムは4-4-2。
この試合、ボランチのコンビが磯村から大にスタメン変更。
FWは河田と貴章。
SBには左に安田、右に原が入る。
一方の栃木はFWに大黒とペチュニクが入る。
前半から優位にボールを支配するアルビ。
しかし肝心なところでのロストボールは相変わらず。
何度好機を逃したか。
グリスタはサッカー専用スタジアムなので、メインから見ると全体が手に取るように見えるし、
選手の指示する声や選手同士がぶつかる音がダイレクトに届く。
(審判への批判やアピールも。こんなこと言ってんのかとか。大体こらイカンだろと思った
ら間違いなくイエローが出てましたが)
今回注目は・・・
大黒です。
アルビの天敵(実際この試合もやられてしまった)です。
J1当時とどれだけ変わったか、というか京都時代も見ているのでしっかりつき切れるかが
問題。
前半から複数での対応で孤立させるものの、他への寄せが甘いのが気になる。
そのため結構つながれてエリア近くまで持っていかれる。
栃木は思ったより人数を掛けて中央に集中してくるので、ここをどうするかなと考えて
見ていました。
そしてもう一人、ぺチュニック。
対人は強いです。大がマークしていましたが、見ての通り五分以上の力関係。
栃木の攻め方はラインを上げコンパクトに布陣を敷き、裏抜けをさせないよう前からかなりの
プレスをかけていました。
それでもアルビは左の安田から突破します。
これが前半面白いように突破できてしまいます。
単に相手の右SBとの個人力の差だったのですが。
そこから展開しましたが、フィニッシュを決められず。
やってることは間違ってはいないし、チャンスも作る。
1プレー1プレーを何とか栃木が凌ぐという図式でした。
それも途中までで、次第に慣れてきた栃木にかわされることもしばしば。
ここのところでしょうね。
相手に慣れさせない、迷わせるフレーの幅を作らないと。
確かに個人力では栃木の各選手を凌駕しています。
今回座った席はメインサイドですが、実は狙いがあって中央側に寄りました。
このエリアには栃木サポとの呉越同舟的なところ。
栃木サポから見たアルビの感想が生で聞ける。
◆試合前の応援とかは圧倒されっぱなしで、「さすがJ1(元ですが)。」
チャントは聞きやすいものが多く、栃木のチャントより覚えやすくていいね。
これだけ埋まったのは、大宮とか山形しかないぞ。
◆とにかく栃木の選手よりトリッキーなドリブルが多く、抜かれる度に「おお、すげぇ!」
の連発。「ウチのチームは下手なのに食らいつくから、技術力ですぐ離されてピンチになる。」
◆「安田ってどこにいたっけ? ガンバ? とにかくあり得ないドリブルとヒールパス」
◆あの外人反則でしょ。(ターレス)
◆矢野高ぇ・・・。アルビは貴章と一緒に衰えていくのかな。
(まあ否定はしません)
結果から見るに、個人技では凌駕しているのにチームプレーで負ける。
つまりは点から線になっていないのが今のアルビ。
繋がらないのです。
サイドの攻防で縦にパスを出す際、出足が遅れるからタイミングがずれて足を出され
パスが通らない。
出だしの1歩が限りなく遅い気がする。
球際という点では今現在J2の各チームより弱い。
栃木は負けるの上等でとにかくがむしゃらにプレーした。
体力もつのか?と思ったりしたが、(案の定、最後は足が止まりましたが)アルビと対戦する
チームが尽くこの戦法で突っ込んでくる。
唯一それをしなかった横浜FC。
そんなチームはもう金輪際ないと断言します。
如何にこの状況を回避して、自分たちのペースで90分間組み立てるかをもう一度考え直し
たらどうだろう。
システムどうのこうの、選手の組み合わせがどうのこうの、監督のプランがどうのこうの、
じゃなく、今そこにいるチームをどう対処して潰すかに全力を尽くすべきではないのか。
(してるんでしょうが、変わってないとしか目に映らない)
このセットプレーCKからの配置。
ニアからつないで大黒に、と狙いは明確。
前半では実を結ばなかったものの、後半この形で先制を許す。
崩されての失点ではなく、セットプレーで、というところがJ2らしい。
確実に勝つにはこの方法しかないですもん。
広瀬のDFは合格です。
スペースをしっかり絞って相手を好きにさせませんでした。
ジュフンとの連携も好調。
問題は点の取れない攻撃陣。
これだけ中央締められたら、そりゃ無理でしょ。
クロスの精度がまだまだ。
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