現代のネパールでは別のカースト間の結婚も可能な時代に?ネパール人友人の離婚に思うこと

ネパール人の友人であり、いつもお世話になっているビジネスパートナーが離婚していたという事実を先日知りました。

いつも連絡は取ってましたが、仕事の話しかしてなかったため、まさか彼が離婚していたとは青天の霹靂でした。

さらに驚く事に、彼にはすでに二番目の奥様がいて別カーストの女性だということも知りました。

ネパール人の方の結婚、そして離婚についてのお話です。

ネパール人の離婚

まずはじめに、このお話はあくまでも私のネパール人の友人でありビジネスパートナーである一人の男性に聞いた話であり、すべての方の考えではないということをご了承くださいませ。

ネパールではという話ではなく、一個人の考え方として読んでいただければと思います。

私がネパールでシバと出会ったのは、今から約6年前、旅をしていた時の話です。

会った瞬間から、「できる男認定」をしたシバは当時わずか24歳の青年でした。

ネパールの方々は、良い人たちばかりですし好きな国の1つですが、そんな中彼はビジネスの才能にたける青年でした。

とにかく行動が早く、口と一緒に体が動きます。

この時に、彼とビジネスがしたい!と思ってました。

そして、フェアトレードのお手伝いをしてもらったのが彼でした。

月日が流れ、彼に再会し近況を聞くと「実は離婚したんだ。」なんていうではありませんか。

ネパールでは、一昔前までは離婚の話なんてあまり聞きませんでしたし、離婚はしてはいけない国なのかと勝手に思ってましたが、今は色々と柔軟になってきているようですね。

田舎の方では、まだまだ閉鎖的なことが多く離婚はNGとされたりするようですが、カトマンズあたりでは既に多くの人たちが離婚、再婚をされているようですね。

ネパール人の離婚事情!思った以上に大変な離婚

現代のネパールでは別のカースト間の結婚も可能な時代に?ネパール人友人の離婚に思うこと

ただし、離婚はネパールでは時と場合によっては結構骨の折れる事なんだそうです。

お互いに嫌いになり離婚したい。そういう場合には、スムーズに離婚する事ができます。

が、ネパールと言う国は女性は未だに社会的に弱いたちばにあります。

そのため、離婚と言うことになると女性側からの申し入れがないと受け入れてもらえないと言ってました。

もしも、男性側から離婚したいと言う事になると、調停で離婚の話し合いをし財産分与など、相当なお金を支払わなければ離婚できないという事でした。

彼の場合も、男性側からの申し出て調停で話し合ったと言ってました。

そして、日本円にして約170万円ほどのお金を元妻に支払ったと。

170万円と言うお金は、普通のネパールの人ではなかなか稼げる金額ではありません。

稼ぎがあまり良くない方で約1万円ほど、そして普通の階層の方々で3万から5万円位が今のネパールの現状だそうです。

もっと上になると、上にはかなり上がいるためなんとも言えませんが、170万のお金を支払うために睡眠を削って働いたと言ってました。

離婚理由については、彼側の意見しか聞いていないためなんとも言えませんが、大変な結婚だったそうです。

ネパールの人たちがあまり離婚しない理由

ネパールの人たちは、離婚が最近多くなったとはいえ、あまり離婚はしない民族です。

ただし、恋愛結婚の場合には離婚にいたることが多いとシバは言います。

実はこれ、昔の人の考え方だそうですが、今でもアラサーのネパール男性のシバでもこんなことを言うのです。

多くの場合、ネパールの人たちは親が決めたお見合いをした相手と結婚したりします。

親じゃなくても、親戚だったりする場合も多々あります。

もちろん、今の時代は本人がきちんと納得してからの結婚となりますが、お見合い結婚の場合の離婚率は低いと言われています。

なぜなら、離婚にいたる前に周りの人たちが「離婚はやめなさい」と言うことでいろいろと二人の間に入っていくからなんだそうです。

離婚は良くないと言う考え方が、根底にあるからでしょう。

そのような関係からも、恋愛結婚の場合の離婚率は高いんだそうです。

シバの場合は、5年付き合ってから若い頃に結婚したため別れたんだと言ってましたが、恋愛結婚で早くに結婚した人ほど別れる可能性が高いそうです。

2017年のネパールの人たちの結婚

現代のネパールでは別のカースト間の結婚も可能な時代に?ネパール人友人の離婚に思うこと

そして、2度目の結婚をしたネパール人友人のシバですが、実は今回の結婚は別カーストの女性との結婚でした。

シバのカーストは、ヒンズーのカーストの上位カーストであるバラモンです。

バラモンの家柄などは特に、結婚相手など同じ家柄を求めたりするためどこかでみんな繋がっている、みんな兄弟なんていうことも多々あります。

バラモン同士の結婚となるため、自然とそうなるのでしょう。

実際、シバの場合も周りでビジネスをしてる人たちはみんなシバの親戚でした。(遠い親戚も含む)

ネパール人の言う「〇〇のお店は兄弟、□□ホテルのオーナーは兄弟なんだ」は、あながち嘘じゃないんだと思った瞬間でした。

そんなシバの再婚ですが、お家柄は全然違う結婚ですが、ご両親たちも喜んでると言ってます。

可愛い娘も生まれ、今年2歳になります。

てっきり昔の奥様との子だと思っていたため、かなり驚きでしたが(^_^

ここ最近は、別カーストでの結婚や別民族との結婚もいろいろと柔軟になってきているネパールです。

時代は、刻々と変化していくものです。

カースト制度は、未だに根強く残っていますが、それでも段々と柔軟になってきていると言う事は、今後発展していく可能性も無きにしも非ずでしょう。

お酒を飲み、酔っ払ったシバが言ってました。

「結婚生活には問題があったから別れたけど、でも嫌いになって別れたわけではない。だから、時々辛くなるんだ。でも、もう子供も生まれた事だし、過去の事として忘れなきゃ。」

色々と人生の方向性が異なる結婚生活だったため、終止符を打つ事になった最初の結婚ですが、彼の中で色々あるのでしょう。

一人のネパール人男性の人生観を垣間見た、そんな瞬間でした。

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