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受講生は、シングルプレイヤーのH氏。学生時代から実業団までサッカー選手として活躍していた生粋のアスリートだ。 H氏のテーマがドライバーの精度と飛距離ということもあり、コースの、グリーン全体がポテトチップで、フラットなライからセカンドを打つためには、どうしてもドライバーコントロールが必要となるカレドニアンゴルフクラブがチョイスされた。 H氏の持ち球はフェード。さすがにアスリートだったということもありパワーでガンガン飛ばしていくタイプ。ただ、曲がり幅を計算しながら飛距離を稼ぐ球をしっかり身につけたいということもあってのカレドニアン・ゴルフクラブは最適なのだが手強いコース。これも、レッスンの目的に応じたコース選びということか? その時の同行レポートをご披露したい。 今年、ダイヤモンドカップ開催予定のカレドニアンゴルフクラブは7021ヤード、パー72の18ホール。J・マイケル・ポーレット氏渾身の作で、白砂のバンカー、アメリカンタイプのダイナミックで美しさの中に高度な技術を要求される。富里ゴルフクラブの系譜を受け継ぐ名門コースなだけにプレイヤーの技量がスコアに直結する。 当日はゴールドティー(フルバックティー)を使用。グリーンコンデションは12.5フィートでアマにとっては超高速、プロのトーナメント並のセッティングである。 同行させて頂いた私も、スコアメイクにかなり苦しむことを覚悟の上で臨んだ。 奇遇にもこの日、関東アマを学生時代に2連覇した伊藤勇気プロもラウンドしていた。 ラウンド後にご挨拶させてもらった際に、「難しかったでしょ!プロでも中々スコアが出し辛いコースですよ。」と仰られていただけに、「悪くて当然!所詮アマなんだから…(泣)」。H氏と傷を舐めあっての帰路だったことを思い出す。 それでも善プロはアンダーで回ってくるのだから、流石としか言いようがない。それもレッスンをしながらのプレイなのだからなおさらだ。どんな練習をすれば、こんなプレイが出来るんだろう?そんな疑問もぶつけてみたので後述したい。 スタート前、練習場でスィングチェックをしてもらい、その後グリーンへ。 パットのタッチやストロークなどのチェックが終わり、いよいよティーオフ。 善プロも今回のテーマがドライバーということもあり、ラウンド中、大きなスィングを矯正することはせず、ワンポイントでスィングを壊さない程度にアドバイスする旨H氏にお伝えしているようだ。 ラウンド終了後、ドライビングレンジでじっくり矯正するレッスンスケジュールとなっていた。 プロにレッスン内容を聞いてみると、ショートゲームはラウンド中の方が良い。千変万化するライに対して経験値を重ねて矯正した方が頭で覚えやすい。反対に、大きな筋肉を使うスィングは、じっくり時間をかけて治していく方が体が覚えやすいとのこと。 さっそく、H氏がティーショット。 プロに「どうですか?」と聞いてみるが、「練習場とコースではスィングが変わるから、3ホールほど様子を見ましょう。」とH氏に視線を送っていた。 すでにH氏の課題を見抜いている様で、そのための修正プランは出来上がっていると察したが…? 「このポジションで今日はショットを打ってください。序々に曲がりが少なくなるはずです。」とアドバイス。H氏もボールポジションに慣れてくると、捕まったスライス回転のボールを連発するようになってきた。 途中、途中で小技のアドバイスを見学しながら、ラウンド中、妥協を許さないプロの繊細で華麗なショットを目の当たりにすることになる。 ラウンドレッスンは終了し、私ならこの程度で満足してしまうのだが…。 ドライビングレンジでの更なるレッスンは後述するが、間違いなく高みを目指す異次元の領域だ。「レッスンって受けてみるもんだな。」を実感。 善プロ、実は足の骨折明けで現在リハビリの真っ最中。先日開催された、日本プロの一次予選は怪我による違和感を抱えながらも5アンダーで通過したそうだが、二次予選は1ストローク及ばず通過することは出来なかったそうだ。「プロの世界はそんなに甘くは無いよ!」と一言。 ゴルフは出来るようになってきたものの、以前よりドライバーで約30ヤード遅れているそうだ。それでも、280~300ヤードはしっかり飛ばしてくる。飛距離が戻れば560ヤードでも楽に2オンできるし、スコアも詰めやすくなるので急務なのだそうだ。 現在の課題は、元の筋力に戻して30ヤードの飛距離アップと、100ヤード以内1パットの精度を50パーセントから70パーセントに上げないとトーナメントでは戦えないらしい。 そのための課題は?質問をぶつけてみると、絶対条件はラウンドを重ねてショートゲームの精度を上げることと、足腰の筋力を元に戻して、本来の飛距離でバーディ・チャンスを作るゲームメイクをすることなのだそう。 将来的にはUSPGAのチャンピオンズツアー参戦を目論んでいるだけに、日々研鑽を重ねていくのがこれからの日課。日本のプロツアーはその通過点と考えている様子。 そんな善プロのプレイを見ていると、プロだって全てフェアウェイをキープしているわけではない、フラットなライからいつもセカンドが打ってるわけでもない。 プロのショットを穴が開くほど注視していると、色々なショットバリエーションを持っていて、それを臨機応変に使い分けている。深いラフ、急峻なライ、風の読みに応じてどんなショットを打つかなど、微妙ではあるが打ち方を変えて攻めているし、しっかりグリーンを捕まえている。アプローチでは、必ずと言って良いほど、ワンピン以内に寄る落としどころに正確に打ってくるし、それを必ず沈めるパットの精度にも、舌を巻いた。 プロとは、レッスンをしながら、ミドルホール1ストロークハンデのアマ対プロの試合形式でレッスンを行った。ショットやパットのプレッシャーを体験するためのものだそうで、過去にもクラチャンを何人も輩出したレッスン手法らしい。 我々がパーで上がるとプロはバーディーを取らないと引き分けられない。それでもプロが負けないのだから、その精神力の強さは半端ではない。我々もプロも、モチベーション向上と一打に神経を集中させてラウンドする最適な方法のように思えた。 「こんなケースはこんな打ち方をするんだ!」目から鱗のショットバリエーションに、改めて溜飲が下がる思いと、プロのショットマネーメントを、これからは自分も真似しようと思ったのは、私にとっても大きな収獲だった。 プロ曰く、「きちんとキレイなスィングが出来れば、どんなショットバリエーションもすぐに修得出来るし、今回のようなブランクがあってもスグに元に戻せます。」、「スィングに癖があると普通に打つ分には問題ないかもしれないけど、あらゆるシチュエーションに対応するとなると非常に難しいし、ブランクがあると元に戻せずそのまま浮上出来ない心配もある。」、「僕のレッスンのモットーはキレイなスィングをまず作ることです。」と仰っていた。 なるほど、先の伊藤勇気プロと一緒にラウンドした時は、圧倒的なパワーに、とてもアマチュアレベルが真似できるスィングではないと感じたし、「プロってこんな凄いスィングするんだ!」プロとアマの距離をものすごく感じたものだった。何せ、自分のドライバーショットが5Wに負ける程プロが飛ばしていたのを思い出していた。 ところが、善プロのスィングはアマチュアでも真似出来そうで、軽く振っているように見えてスィング全体に澱みがない。乾いたしっかりとした打音だけが、アマチュアとの大きな違いに感じられた。H氏も「こんな簡単そうに振って、アレだけ飛ばせて、コントロール出来るんだったら真似出来そう。きっと、力の入れどころが違うんですよ。」と仰っていた。 我々のスコアはさて置き、ラウンド終了後プロの指導を受けながらドライビングレンジで100球のレッスン。H氏の長所を活かして飛距離を伸ばし、力強くてフェードボールのコントロールを磨いた。 「フェードが持ち球の方に多いのは、左腰が浮き上がりコントロール出来なくなること。インサイドインでしっかり振ることを覚えて、まずはドローボールから。」そのスィングでオープンスタンスにして、 同じスィングプレーンで強いフェードをしっかり飛ばすというものだった。 H氏のスィングを細かくチェックしながらレッスンが進んでいく。中盤ともなるとドローボールが出始め、やがて曲がり幅も落ち着いてくる。 すると、今度はスタンスを少しオープン気味にしてスィング。それまで、キャリーで250ヤードに届かなかった球が250ヤード以上。それも狙ったところに連発し始めた。最後に滑るように右にフェードする、いわゆるパワーフェードというヤツだった。 H氏も今までに無い捕まった球筋にご納得の様子。 「元々アスリートで身体能力の高い方だから土台がしっかりしてますね。もっと飛距離も出せるし、精度も間違いなく向上します。」と善プロ。 「練習場で同じクラブを何回打ってもコースでは一発勝負。練習場はスィングを作るものであって、ラウンドをどんどん重ねるとどんどん上達し、その理屈とそれをベースにどう応用するかが分かるはずです。」 スィング作りをしっかりやっておけば、ラウンド中何が原因で調子が悪いかが理屈で分かるようになり、修正も可能。 そればかりか、応用でショットバリエーションの引き出しを増やしていくのは、ラウンドに限るそうだ。 H氏のクラブについては、悪くないけど最適なクラブではないということだった。 使用していたのはPINGのG30。シャフトは青スピーダーの50g台。 少し、クラブが軽いため腕力で振ってしまう恐れがあるという指摘。 体がしっかり回せるクラブがオススメで、少し重めのクラブで、スィングを作っていくのが早道だそう。 オーバースペックでもダメだし、最適なフレックスは良いスィングを作ってくれるので、クラブ選びをしっかり行うことは、一番最初にやらなくてはならないゴルファーの義務だそうだ。プロが見ればどんなクラブが良いかは一目瞭然。そんな収獲もあった一日だった。 日々張り切っています。三日坊主大歓迎のプランや関連する通販ページを用意した ”大人の教室”へもぜひご来訪いただけることを心よりお待ちしています! ランキングに参加中です
by dwsdws
| 2017-04-05 16:12
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