母が認知症になった⑩ | 桶谷式認定者が語る楽しい育児

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桶谷式母乳育児管理法の認定者になり、32年が経ちます。
今までの経験を、これから育児をする人たちに伝えていけたらと思います。
また、たわいもない日々雑感。
29歳になるアンジェルマン症候群の娘との話。
学んできたアドラー心理学の話など。

母が認知症になって半年が経つ。

きっかけは、自動車免許の返納だった。

年を取ると、失うものばかりのような気がする、

 

娘である私は、支えてあげたい気持ちは十二分にあっても、母の通帳を管理するようになってから、会う人会う人に「お金がない、通帳を持っていかれた。」と言うようになった。

 

それはある日、母が郵便局へ行きたいと言うので、私と初めて郵便局に行こうとしたときに、通いなれた一キロもない郵便局への道案内が出来なくなっていた。

そんなこともあり、郵便局に度々は行けないので大目にお金を下ろしておくと、今度は使ってしまう。

 

私は母の事に干渉してこなかったので、母のお金の管理などしたくないし、家族に障害を持つ子がいるので、とにかく時間がない。

 

私自身精一杯のところに、母が周りの人たちに、私が通帳を持って行ってしまったので、お金がないと言っていると聞かされ、一気に気持ちが落ちてしまった。

まさか善意でしていることを陰で被害者のように言っているとは思ってもみなかった。

 

このショックは大きい。