長年、膝の痛みに悩まされている人はとても多いです。
膝に限ったことではありませんが、痛みは慢性化しやすいです。
膝であれば、一度負傷したり、ダメージが蓄積したりすることで痛みが出現します。
半月板、軟骨、靭帯、腱という組織が損傷することで出現する痛みや違和感は、完全に組織が元通りになることはないので、どの程度まで症状を抑えられるかと考えるのが自然かと思います。
手術で皮膚や筋肉組織を切開すれば筋膜に問題が生じていることもあります。
それから情報伝達機能の問題として、脳での痛みの記憶があります。
例えば、「痛い」という言葉を繰り返して訴えることで、更に記憶されることなどです。
こうなると 膝への恐怖 → 筋肉の緊張 → 関節の柔軟性低下 → 痛み → 恐怖 というようなサイクルに入ります。
治療をして痛みが和らいだとしても、ちょっとしたことで膝への恐怖心が蘇りまたこのサイクルに陥ります。
筋膜の問題だと運動する前に動きの悪い筋膜をリリースすると痛みが気にならなくなることもあります。
痛みのサイクルに突入している場合はストレスもリリースしないと軽減しないかもしれません。
痛みに捉われすぎて動けないとなるとますます状況は悪化します。
家から出かけることが出来なくなったストレスに体力の低下が加わると意欲を奪ってしまいます。高齢者は特に要注意です。
目先の痛みのことだけに捉われずに冷静に対処したいところです。
井口治療院 所沢スポーツケアセンター
http://www004.upp.so-net.ne.jp/tokospo/
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