ウォーク更家の散歩(東海道・中山道など五街道踏破、首都圏散策)

福岡・宗像大社の神宝館 2/3     (世界遺産) 2017.10.7


(写真は、沖ノ島で発掘された国宝の純金製指輪)
9月30日~10月7日に熊本へ帰省した帰りに、
世界遺産の宗像大社・辺津宮に立ち寄った
話しの続きです。

宗像大社・辺津宮の境内に「神宝館」
(しんぽうかん)があったので、入館
してみます。
(800円)

(800円:写真撮影不可)

神宝館には、ここ宗像大社・辺津宮から60キロ
離れた「沖ノ島」から発掘された8万点に及ぶ
一括遺物の主な物が展示されています。
そして、何と!、驚くことに、戦後、十数年
かけた沖ノ島の調査で発掘された、4~9世紀の
出土品・約8万点の全てが国宝に指定されて
いるのです!

主な展示品は、古墳時代から平安時代にわたり、
中国・朝鮮半島製品を含む、各種の銅鏡、
金銅製の馬具類のほか、土師器、三彩陶器、
滑石製品、玉類、刀剣類などです。

これらの8万点もの国宝が発掘された沖ノ島は、
玄界灘に浮かぶ絶海の孤島であり、1500年も前
から、神様のご託宣を仰いでいた場所です。

この島の祭壇には、当時の最高の宝物が捧げ
られていました。
捧げられた物は、決して人間の手で触れては
ならない、との厳しい掟があったため、戦後の
発掘調査が行われるまで、1500年もの間、
そのまま手つかずでした。

発掘調査が行われるまで、”不言様(おいわず
さま)”と呼ばれたこの島は、島の物を
一木一草一石たりとも持ち出してはならず、
この島で見たり聞いたものをしゃべっては
ならない、そして女人禁制という厳しい掟が
存在しました。

戦後、十数年かけた沖ノ島の調査で12万点を
超える品が発掘されましたが、そのうちの
8万点が一括国宝に指定されました。

この一括国宝の数は日本一であり、「海の正倉院」
と称されています。

12万点もの出土品は、ここ神宝館に収められて
いますが、沖ノ島には未だ、残りの陶器や磁器の
破片がいたるところに点在しています。

そして、この発掘調査を支援したのが、映画
「海賊と呼ばれた男」で有名な出光石油の
出光佐三でした。

館内は撮影禁止なので、以下の写真は、世界遺産
認定時の日刊スポーツ・号外版の写真と、神宝館
のパンフレットの写真からの転載です。

特に、下の写真の「純金製指輪」は、とても
古代の指輪と思えないくらいピカピカの
真新しい印象で、デザインもティファニーで
売っている様な?現代的な感性で感動しました!

(日刊スポーツから)


(日刊スポーツから)



(日刊スポーツから)


(日刊スポーツから)



(日刊スポーツから)


(日刊スポーツから)



(日刊スポーツから)


(神宝館パンフレットから)



(神宝館パンフレットから)


(神宝館パンフレットから)



(神宝館パンフレットから)


(神宝館パンフレットから)

それにしても、”8万点”の国宝というのは、
数が多すぎてピンときません・・・

8万点をどうやって数えたのでしょう?

そして8万点のリストはどのくらい分厚い本
なのでしょうか?

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コメント一覧

ウォーク更家
1500年も手付かず
http://blog.goo.ne.jp/mrsaraie
そう、エジプト遺跡等の盗掘、英国などの略奪などを考えると、戦後の発掘調査まで、1500年もの間手付かずだったというのは、考えてみれば凄い話しですよね。

宗像の人々が、代々、語り継いで、盗掘や略奪から守ってきた訳ですから、世界遺産指定の功績の一番手としては、やはり、この地元の人々の努力が称賛されるべきなのでしょうね。
Komoyo Mikomoti
おはようございます。
http://blogs.yahoo.co.jp/ya3249
>戦後の発掘調査が行われるまで、1500年もの間、そのまま手つかずでした。
タイムカプセルのようなものですね。
だからこそ、価値があるのでしょうね。
これを見に行くだけでも行く意味がありますね。
ウォーク更家
日本とシルクロード
http://blog.goo.ne.jp/mrsaraie
ホントに、宗像大社 の三宮が一括して世界遺産になって良かったです。

へ~!、金銅製龍頭の使い道が不明だったとは面白い、iinaさん、詳しいですね。

なるほどねえ~、敦煌の壁画を見て使い道が分かったとは、日本とシルクロードの関係が推測されて、興味深い話しですね。
iina
シルクロード
http://blog.goo.ne.jp/iinna/e/f34731d0ee00eb2e069ceb6c4e38a140
宗像大社 の三宮 「沖津宮・中津宮・辺津宮」が一括して世界遺産になってよかったです。

金銅製龍頭は、はじめ何に使うのか分からなかったそうです。祭礼の際 竿先にさげて用いた豪華な一対の飾具だと
分かったのは、敦煌の壁画に描かれていたのを見つけたと申します。まさにシルクロードでした。


「海老名deおわら」は、歌詞と踊りを捜索して踊りますが、なかなか凝っていて面白かったです。

ウォーク更家
高知の沖の島
http://blog.goo.ne.jp/mrsaraie
高知の「沖の島」は、観光地として有名みたいですね。

「おきのしま」と聞くと、私は、字が異なりますが、昔訪れたことのある島根の「隠岐島」を先ずイメージしてしまいます。

でも、これからは、皆さん、「おきのしま」と聞くと、世界遺産になった福岡の「沖ノ島」をイメージする様になるのでしょうね。
hide-san
沖ノ島
http://blog.goo.ne.jp/hidebach
沖ノ島は北の方の福岡の沖ノ島、南の方の高知の沖の島とあるのですね。
カタカナとひらがなの「の」の字違いで、
ずいぶん違いますね。
ウォーク更家
8万点の展示品は少なく
http://blog.goo.ne.jp/mrsaraie
私の感じでは、展示されていたのは、8万点の内せいぜい100~200点くらいで、見学時間は1~2時間くらいだったと思います。

でも、展示のどれも、息をのむ様な逸品ぞろいで、贅沢な気分で堪能しました。
hide-san
8万点
http://blog.goo.ne.jp/hidebach
驚きですね。

8万点の内、ご覧になったのは何てんでしょうか?
また、それを見るのに何時間かかりましたか?

一度見てみたいものです。
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