東京でも先週雪が降り、今週は関西や九州、日本海側では大雪になっていますね。年明けがまるで春のような暖かさでしたから、何だか今年も妙な天気になりそうな気がします。

ちょっとご無沙汰しましたが、先週は、久しぶりに手妻の藤山新太郎師匠とセルリアン能楽堂で演奏してきました。能楽堂はキリリと背筋が伸びる気分になって良いですね。週末はいつものヴィオロンで琵琶樂人倶楽部番外編「琵琶で聞く冬の怪談」をやってきました。

  デュオ2青山2童心5

先ずは、「雪おんな」「幽霊滝の伝説」を伊藤哲哉さんにやってもらいました。やっぱり年季入っているな~~。伊藤さんとは方丈記の公演でももうシリーズ化するような勢いですが、怪談話もまた是非やりたいですね。この日は尼理愛子さん率いる「童心」(尺八:吉岡龍之介 Per:金沢白文)そして琵琶樂人倶楽部の「次代を担う奏者達」シリーズに出てもらっている青山藍子さんも参加してくれました。薩摩琵琶が3つ並ぶとなかなか壮観です。

12571186_10153996321211320_338164060_n日曜日には近江楽堂で演奏会。朝10時開演という特殊な時間にも拘らず、お客様は結構沢山来てくれて、すっきりと良い会になりました。

毎年1月は忙しくさせてもらっているのですが、今年も良いペースで始まりました。2月は恒例のReflections演奏会を近江楽堂でやるのですが、この年明けのペースがだんだん定着してきました。更に更に充実した内容にして行きたいですね。



雪の日は色々なことが甦り、多くのものごとに想いが渡って行きます。雪は人の気持ちを落ち着かせる力があるのでしょうか。

雪景色1

初めて東京に出て来た日、4畳半のアパートに引っ越して、夜床に就いたら、余りに寒くて起きてしまったのですが、窓を開けると雪が降っていました。静岡育ちで雪が降るという現象自体をほとんど体験していない身としては、雪が降る様を窓越しに見て「東京に来たんだ」という実感を持ったことを想い出します。
そのせいか、私にとって雪というのは、親や家族に守られていた人生からの旅立ちであり、「自分の」人生の始まりの象徴です。自然の情景への想いは人それぞれにあるのでしょうね。

ジェシヴァンルーラー先週の雪の日は予定が次々にキャンセルになり、今年もゆったりと家の中で過ごしました。琵琶の手入れをし、ジェシ・ヴァン・ルーラーのライブ盤を聞きながら、演奏会のプログラムを考え、これからの活動のこと等々のんびりと思いを巡らしていました。

自分がやらずにはいられない音楽、どうしてもそこに行ってしまう音楽、それを素直にやろう、といつも思います。余計なものはどんどんと削ぎ落とし、音楽そのものにばく進したいですね。それは自分に素直になるということでしょうか。人間、生きて行くと多くのものに振り回され、意地も出てくれば、プライドも持つものです。なかなか純粋に素直に生きることは難しいものですが、こと音楽に関してだけは、世俗の垢は排したいですね。

少しづつですが、私は私の音楽に近づいて行く気がしています。今月は私の誕生月。少しは成長しなくては!!




和楽器 ブログランキングへ