トラブルシューター

私の修理・製作体験記(茨城・県西おもちゃ病院・JA7FJP/1)

FT-726 今度はVFOユニット不良・その後も次々と

2016-06-24 10:00:25 | アマチュア無線

 先日のブログで50MHzユニットの修理記事を書いたが、運用していたら突然、全バンドが送受信不能となった。共通部の故障らしい。
まずは電源電圧をみてみるが正常だ。
次にVFOユニットの出力(約7.8~7.9MHzの100kHz可変)をオシロで見ると出ていない。
FT-726は予備機が有るので、このユニットを交換してみると、出力はちゃんと出ており、送受信も正常になった。

そこで不良のVFOユニット調査開始。いろんな周波数Mixをしており、回路が複雑になっている。
これにも、TC9122が使われており、交換してみたら、出力が低く安定しないものの出る様になった。
次に電解コンデンサをセラミックコンデンサに交換してもダメ。
各ICの半田付けを付け直してもかわらず。
SGの出力を受信してみると、VFOの切り替え部分で急に信号が無くなる。
TC9122をコントロールしているNEC製UPD4094BC(シフトレジスター)2個の何れかが壊れているかもしれないので同等品のTC4094BPを発注した。

そろそろ寿命かもしれないが、これで治ってくれれば良いのだが。
【原因はVCOの発振周波数ずれ】
その後、VCOの発振周波数を調整したところ、発振が停止することなく、受信出来る様になった。
PLLロックが、外れていた様だ。なので、UPD4094BCは問題無さそうだ。
ただ、原因不明な現象が出る。
VFOの可変範囲は100kHzなので、100kHzステップでの切り替えは各ユニット(50/144/430MHz)のPLLが対応している。
その100kHzを境にクリック雑音の様なノイズが発生する。10kHzステップでは発生しない(VFOの可変範囲内のため)。
交換した予備機用のは、この現象が発生しない。
【真の原因は発振コイルのルーコン】
その後、また不安定になってしまった。
TC4094BPが届いたので、交換してみるが変わらない。
VFOの出力波形がぶれる。
VCO(61.82~66.22MHz)の出力が、かなり変化する。
バリキャップ(SONY製1T25)を交換(手持ちの1SV101)してみたが、変わらない。
隣の空芯発振コイルを何気なく触ってみたら、発振が停止したりするので、裏面のシールド板を外して、コイルの半田を付け直したところ安定動作する様になった。
【7/6:予備機430MHzモジュールVCO不良】
予備機の動作確認をしていると、10kHz台の60~00kHzの送受信が出来ないことに気が付く。
先の経験も有り、モジュール内のPLLまたはVCOの不具合と狙いをつけ、IC交換(TC9122×2個とTC4094BP×1個)を行ったが変わらず。不動作周波数でVCOのトリマを回したら受信出来るポイントが有り、送信もOKになった。

【7/6:予備機SSB/CWの感度が極端に低い】
430MHzが治ったので、気を良くしていたら、FMは受信出来るのだが、SSB/CWが殆ど聞こえないのでSGで入力してやるとFMでは+20dBまでSメーターが振れるのにSSB/CWではS2程度しか振れない。
RXユニットのフィルターをジャンパーしても変わらず、ダイオードSWも電圧は正常、コネクタやリレーは接点グリスを塗布するが変わらずIFTの調整も合っている。
IF回路の部品不良の可能性があるが、絞り込むのに時間が掛かりそうである。


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