こんにちは。
私は専門学校の教員時代に、学生のキャリアデザインに対する考えの希薄さを感じ、そのことを理論立てて教えれる
ようになりたいと思い、キャリアコンサルタント資格を取得しようと思いました。
勉強し、試験を突破し、資格を取得したものの、「キャリアコンサルタントは食べていけない」という話をチラホラ
聞いていました。
この資格で仕事するには、どこかに所属するか、フリーで活動するかですが、どこかに所属してもほぼ非常勤扱い
だし、フリーになってもどこでどう仕事を掴んでくるか、実績も何もないのにそもそも仕事がくるのか、どちらに
しても報酬的には不安なものでしかありません。
というぐらい、キャリアコンサルタントは認知度も社会的地位もまだまだです。
キャリアコンサルタントって何をする人なのか?ということもほぼ知られていないでしょう。
なので、私自身としてはこのブログや個人のSNSなどで活動のことをアップしたりしています。
今、フリーですが、仕事が得られる方法を探り、それなりに忙しくはさせて頂いています。
しかし、実際私自身は「キャリアコンサルティング」を介護業界に導入することが大きな目標なのですが、
キャリアコンサルティングをまずは理解してもらうことが重要なポイントです。
キャリアコンサルティングは、個人のキャリアを明確に作り上げるために行う経験の「棚卸」作業です。
これまでの経験を振り返り、成功体験、失敗体験に基づく行動とその時の感情を整理し、自分の強み、弱みを
分析し、それを土台に今の自分の価値観、能力、資質、適性を理解すること。
これは日常的に行えるものではなく、定期的に時間を取って面談により実施することが望ましい。
なぜなら、棚卸をする際に第三者の客観的な目がある方がより理解が深まるからです。
同時に第三者にアウトプットすることで、より自己意識の中に刻み込まれる効果があるからです。
これをすることによって、今後の自分が進むべき方向を意識することができます。そして現在の仕事に
対する考え方や新たな価値を見出すことで仕事への向き合い方が変化したり、目標設定に繋がったりします。
最終的には仕事へのモチベーション向上と、離職の防止に効果があると言われています。
実際、日々キャリアコンサルティングに関わっている経験上でいえば、やらないよりやる方が確実に
意識は変わると感じています。
キャリアコンサルタントは、キャリア理論をもとにこの作業をサポートする人です。方法も色々あります。
しかし・・・経営者が「そんなことは必要ない」と言えば必要のない仕事でもあります。
どちらかと言えば、私は個人の方が積極的にこういうものを利用して自信のキャリアを意識することを
おすすめします。
「お金がかかるでしょう!」と言われますが、従業員が会社に「キャリアコンサルティングの制度を導入してほしい」
といえば、事業主はそれを実施する努力義務があります。
もし、頭から「そんなのはいらない」と一蹴されてしまう会社はいい会社ではないかもしれません。
私は、もっともっとキャリアコンサルタントの認知度を上げていくこともキャリアコンサルタントの仕事だと
思っています。