高槻支部主催 高槻市後援
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大規模修繕工事に必要な大規模修繕瑕疵保険の理解は
最近大規模修繕工事を実施しているマンションが増えて
養生シートで覆われ生活が大変ですね。
大規模修繕工事するには、大規模修繕工事瑕疵保険が
必要であると聞いたことはありませんか？
大規模修繕工事瑕疵保険は、管理組合が加入する
保険ではなく、大規模修繕工事の際に施工業者が
加入するものです。
保険対象となるのは、大規模修繕工事において
工事を行った外壁や屋上部分や、
給排水管路や設備部分などです。
工事後(保険期間中)に、
それらに不具合や瑕疵があった場合に
施工業者が瑕疵の補修対応に要した費用を
保険請求することができるので、
管理組合にとっては瑕疵の補修対応をしっかり
してもらう保険制度です。
この大規模修繕工事瑕疵保険を運用している会社
住宅瑕疵担保責任保険法人は、特定住宅瑕疵担保責任の
履行の確保等に関する法律第17条の規定に基づき
大規模修繕工事瑕疵保険に入れる会社は厳選されます。
どの施工業者でも入ることができれば、たびたび事故が
発生すれば、法人会社は倒産していまいますね。
よって、管理組合は工事の際に工事会社がこれらの
保険に加入しているかを確認しておくことは大事です。
住宅瑕疵担保責任保険法人の１つ
「住宅あんしん保証」のはなしでは
大規模修繕工事瑕疵保険で基本補償だけでは
保険金が支払われないケースがあるとのこと。
事例として外壁のタイルの剥落だ。
同社で用意する「タイル剥落に係る特約」を付保せずに
基本補償のみの場合
「タイルが剥がれただけで外壁に防水性能があると
判定されると、保険金は支払われない」という。
よって「特約の付帯は重要な課題」と説明する。
工事会社は正しい知識がなかったり、保険料を
低廉化したいなどで
『基本補償だけで大丈夫』と管理組合に
説明してしまうケースもある。管理組合も工事会社に
言われたら納得してしまい特約を付帯しないことを
承諾してしまう。
実際に基本補償のみの場合と
特約を付ける場合で保険料の差はどの程度なのか
試算したもらった。
延べ床面積4032㎡・住戸数43戸のマンションに係る
外壁改修工事で基本補償
「雨水の侵入を防止する部分」に加入した場合
保険料は約25万円
同じ条件で「タイル剥離に係る特約」
「防水工事に係る保険期間延長特約」を加えると
保険料は約29万円となる。
差額が4万円を高く見るか安く見るか ？
保険料を4万円高く支払って長期かつ幅広い安心を
得るか、保険料の安さを重視して基本補償だけにするか
組合として検討されてはいかがでしょうか。
いつもいっていますように、
マンションの管理の主体は管理組合であることを
忘れないでください。
定期的な、工事現場の巡回は忘れないでください。
施工会社にまかせっきりにしないでください。
値切るだけでは、能がありませんので