ソプラノ和泉聰子の『おんがくのいずみ』~うたの心をあなたに~

ソプラノ歌手・ボイストレーナーの和泉聰子のブログ。HPは http://lulu-hikichan.jimdo.com

オペラの魅力について熱く語る人達とそれに魅せられる私

2018-05-18 10:08:38 | 尊敬する人
昨晩は4月に参加した
OPERA ART ACADEMIA 2018

第2回 オペラ芸術論Ⅱ のトークセッションを聴きにいきました。

田尾下さんが進行役で

作曲家 加藤昌則さん
歌手 大山大輔さん
演出家 岩田逹宗さん

3人に質問を投げかけて
それぞれの考えを伺い、まとめるという流れ。


最初の質問では何故オペラに関わるようになったか、というもの。


お世話になっている岩田さんが
演劇からオペラへと転向するきっかけとなった
オペラの魅力。


人は感情を大声で伝えたら
汚い叫び声になるけれど
オペラ歌手は ah〜, deh〜
たった一つの子音の違いでも
美しい声を響かせて、
感情を伝える事に命を懸けている
マイクでなく生の声の素晴らしさに魅せられたと。

平野忠彦先生や田口耕輔先生のお名前も
出しておられましたが、、納得です。




大山さんは歌をその平野先生につき、
同時に好きだったお芝居も大学生から始めて
歌と芝居が結びついたオペラというものが
楽しく、自分の得意である事に
喜びを感じたという事でした。


そこからいろんな話に発展。
あっという間の2時間でした。


加藤さんはオペラは全く興味がなかった
という事でしたが、
白虎など素敵なオペラ作品を
二つも書いています。


二作の間でも作風が違ったり
次にかく機会があれば
また違った手法をとりたいと
作曲家の視点でオペラの魅力を
伝えてくださいました。




オペラというものへの
真摯な向き合い方は同じですが
三者三様の視点、語り口。


中でも岩田さんの言葉は

『一緒に仕事がしたいよ〜〜❗️』

って思わせてくれます。



演出家だからオペラの劇性や
話を伝えたいのかと思っていたら
そうではなく、


オペラの、生の声の素晴らしさ、


これが伝えられたら演出なんて、セットなんていらないんだ、と熱く語る岩田さん。


演出家の自分本位ではなく
オペラの良さは声、音楽なんだと
わかっているからこそ
その音楽が示している演技、呼吸から外れたら
厳しく追求されるのだな、と


だから岩田さんの演出のオペラは
出演者がみな、自分の出し切れる所まで
音楽に芝居に向き合う充実感に満たされるんだな、と思いました。



オペラは予算がかかるものだから
公演の規模によって
稽古の回数が違ったり
セット、衣装、そして歌手のレベルも違うけれど
それらを言い訳にせずに


オペラって素敵だよ!面白いよ!


と伝えたい気持ちで
キャスト、スタッフ、一丸となって
どの公演でも熱く良いものを作り出していきたい。


そんな人達と一緒に仕事がしたい。


自分もそれに応えられるだけの実力をつけたい。


これは私の感想です。

トークセッションを観て、
三人がそれぞれの考えを持つように
来ていた人達もいろんな考えを
持ったと思います。


そんなみんなでどんどんオペラを盛り上げていけますように❗️❗️



次の講座も楽しみです😊




第一回についてはこちら










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