『X-MEN』が、ウルヴァリンを主人公としたシリーズであるならば、本作は最終章である。なにしろ、ウルヴァリンは●●●●●●のである。
とても重たい映画だった。クイックシルバーみたいな明るいキャラが登場せず、老いさらばえたチャールズ・エグゼビアが痛々しい。こんなプロフェッサーXは見たくなかった、と思うファンは多いのではないか。
墓標の十字架は、エックス(X)に改められる。
壮年ではない、老境にさしかかったローガンは、疲れてよろめいている。かつてのハツラツとした自信に溢れたウルヴァリンを彷彿とさせるのは圧倒的に強い敵役である。
各キャラ起ちまくりである。
シリーズで実績があるウルヴァリンやチャールズは当然として、新登場の少女ローラに施された演出は、名優の芝居に拮抗する。
この子役が、10年後にどうなっているか今から楽しみだ。