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日々の愚問:親不孝な尿道カテーテル

2017-12-16 06:02:08 | 日記
一滴も尿が出ない

 今年父が亡くなりました。
ほとんど歩け無くなった最後の1年は施設で過ごしました。
 孝行の真似事しかしなかったな、振りかえると後悔しかありません。

 毎週土曜日は日々の暮らしの中で生じた、極々小さなどーでも良い愚問を
取り上げています。
今週は「どうして使うのか、どう使うのか、尿道カテーテル」です。

 入所して暫くした夜、「尿が出ないので緊急外来に連れて行って欲しい。」
と施設より電話がありました。
 病院では、肥大した前立腺に圧迫されておしっこを出す扉が閉じてしまい、
力んでも尿が一滴も出ない尿閉と呼ばれる状態だったと説明されました。
尿道にカテーテルを挿す処置をしたとも言われました。
 その方面の知識はありませんが漠然と、痛いだろうな、と感じました。
痛い思いはさせたくない、そうも思いました。
帰ったらネットでその辺りを調べよう、そう考えながら結局今日になるまで
何もしませんでした。

痛みより強いのは
 
 ほとんどの場合この処置は手術後の全身麻酔状態で施されるので、痛み
は感じ無いと言います。
しかし父は恐らく麻酔無しだったでしょう。
通路で待っている時に一瞬「うー」と唸る声が聞こえたので、相当な痛みが
あったと思います。
何と言っても体の中に管を通すのですから。
 <ペニスの先を開いて尿道にゆっくり挿入する~膀胱に達すると自然に
尿が出て来る。>とWikipediaに書かれていました。
 とりあえず膀胱からカテーテルを通って袋に尿が溜まる状態になりましたが、
これは亡くなるまで続きました。
痛みや不快感があるのか否か気になって尋ねましたが、本人から明確な
返事はありませんでした。

 実際に処置を受けた方のブログがありました。
抜粋すると<管を入れる時に痛みがある。
尿道の奥の方にも痛みを感じるポイントがある。
それを過ぎると痛くない。
挿入中はカテーテルが膀胱を刺激するので絶えず残尿感がある。
抜く時の痛みはかなり少ない。
抜いて1~2日はオシッコの際にピリピリ感があり、残尿感も数日続く。
処置は痛みより恥ずかしさが強い。>(ニュースと共に生きる より)

 桜を見るのが好きな父でした。
寿司が大好きな父でした。
ひ孫の顔をうれしそうに見ていた父でした。
孝行したいときに親は無し、良く言われます。
 ああすれば良かった、こうすれば良かった、何かの拍子にそう思います。
「もっと話を聞いてあげれば良かった」、それが一番の後悔です。


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