今更ながらクリスマスホリデーの話。


クリスマスホリデーはロットネスト島で過ごすのが毎年の習慣となっているW家。


一昨年は義父の身体がほぼ動かなくなっていたのでキャンセルし、今回は2年ぶりの夏のロットネストでした。


今回は色々あって義祖父母&義母が泊まる宿と、私達&義妹が泊まる宿が随分と離れてしまいまして、義叔父一家の宿と同じGeordie Bayにある義母達の宿に毎日Bathurstから自転車で約10分ちょいかけて通っていた私達。


ルートはふたつあるのですが、湖沿いを走るルートは夜に灯りがないので危険、ビーチ沿いを走るルートは灯りはあるけどいくつもある坂がキツい。


灯りがないより坂の方が安全ということで、ビーチ沿いのキツいルートを取った私達。


これがマジでイラッと来る。


Bathurstの宿から荷物を持って行かないといけない時は特に。。。


そんな感じで毎回自転車を漕ぎながらウンザリしていた私は、全く知らなかった2年前のロットネスト島でのエピソードを聞いて驚愕したのでした。


毎年同じ時期にロットネスト島に来ている義母の親友Rの娘Eは、義妹のベストフレンド。


パーティ好きなEは毎年義妹を引き連れて、クリスマスの夜にロットネスト島のパブに行っていた。


しかし、2年前はW家も義叔父一家も全員パブから遠く離れたGeordie Bayに泊まっており、E達は比較的近いBathurstに泊まっていた。


バスもあるけど最終が夜7時、そして当時は自転車に乗るのがダサいと拒否していた義妹は、パブが終わってからの足がないという状況。


当初の計画では、Eが自転車を押しながらGeordieまで義妹を送るということだったのですが。。。


パブは12時閉店なのに、深夜2時になっても宿に戻らない義妹。。。


しびれを切らした義母が義妹に電話をすると、


「Eがいなくなった。電話も出ない。」


と言う。


義妹は暗闇の中ベーカリーの前にひとりで座っていたそうな。


その後もEが現れる気配はなく、義母の親友Rも娘Eに連絡がつかない。


ロットネスト島とはいえクリスマスで酔っ払いは大勢いるし、暗闇の中何があるかわからない。


怒り心頭の義母が言った。


「そこから一切動くんじゃないわよ!迎えに行くから!」


そして義父に出動命令チーン


この時の義父は脚が随分弱っていたので、ショッピングセンターなどで高齢者が乗っているようなスクーター的なものに乗っていました。


義母も私達もこの時は自転車がなかったので、義母が歩いて行くより義父が低速でもスクーター的な物で行く方が安全だと考えたそうな。


無事義父が義妹と合流し、さぁ宿に戻ろうとしたところで、義妹のアホがさらに炸裂したという。。。


なんと義妹、歩くのが嫌だと言って義父のスクーターに自分が乗って帰ると言ったらしいチーン


義父の脚では立っているのだけでも厳しいというのに、健康な人が必死で自転車を漕いで10分ちょいかかるところを歩いて戻れるわけがないチーンチーンチーン


絶対ダメだと言う義父に、義妹はネバる。


スクーターの足を置く部分に義妹が立ち、義父と2人乗りすればいいじゃないかと。。。


もちろんキレた義父が却下。。。


あぁホント、当時の義妹はまだまだこんな感じだったなぁ。。。


パジャマ姿の義父がうまく発音できなくなった言葉で義妹を叱りつつ、深夜のビーチ沿いの坂を登り降り進んでいる姿が目に浮かぶ。。。


それにしても、宿は義父母と別だったとはいえ、なぜ私はこの話を知らなかったのだろうか。。。


ちなみに酔っ払ったEはどこにいたかというと。。。


なんとパブに止めてあった他人の自転車を盗んでビーチに行き、暗闇の中服を着たままひとりで泳いでいたらしい。。。(Eは当時ライフセービングのバイトをしていたほど強靭)


これが原因で義妹はしばらくEと絶交していたそうな。。。


ホンマ、義妹もEもどないなっとんねん。。。


ところで、義妹のロットネストでのクリスマスエピソードはこれだけではない。。。


私が移住2ヶ月ほどで初めてロットネスト島に連れて行って貰ったクリスマスのこと。


やはりEと2人でパブに行っていた義妹は、その後パブで知り合った人に誘われ、誰かの大型ボートで行われていた船上パーティーへ。


時を同じくして、ロットネスト島の上空をヘリがサーチライトを照らして飛び回り始めたことに気がついたW家一同。(当時はBathurstに泊まっていた)


明らかに海面を照らして何かを捜索しているヘリ。


義妹が初対面の人に声をかけられて乗り込んだまさにそのボートから、誰かが海に落ちてしまったのでした。


落ちたのは男性だったのですが、私を含めW家の全員が「義妹が落ちた」と思ってしまったのは言うまでもない。。。


今回はEがカナダで仕事をしていて不在だったので、初めて一度もパブに行かなかった義妹。


以前と比べ随分と精神的に成長したこともあり、それはそれは大人しく過ごしていたのでした。。。