おはようございます。
当ブログでも、愛犬のリードの引っ張り・飼い主のリードハンドリング・道具に関しての問題点等、色々とご紹介して参りました。
おそらく、こちらにいつもお越し頂いている皆様は、普段の愛犬との生活内において、大きくはお困りになってはいないのではないか…と思います。
もし、余裕のある皆様の中で、お知り合いの方やお友達の方で困っているのが見受けられるならば、今回ご紹介するカラクリは役に立つと思います。
犬も困っている、飼い主も困っている…これはとても不憫な事です。
…と、言っておいてなんですが、個人的には、飼い主さんが”困っている”という意思が明確でない限り、お節介な進言は意図的にしないようにしています。
ブログの中ではガンガン書いてますけどね
心の底で困っていない方にとっては余計なお世話ですし、例えその内容が適切であったとしても、困っていると感じていなければ、なかなか前向きに取り組めないものだからです。
【当ブログでの関連過去ログ】
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【参考動画】
まず最初に、動画内に登場するモデルのミニピン。
リードを持っている人に対して逆方向に行く姿勢…斜めに重心が寄った状態になっています。リードはピーンと張られており、且つ、その状態がずっと継続しています。
もし、リードが多少張っていたとしても、犬の姿勢が真っ直ぐならば引く力を大きくは感じられません。リードの張りだけなら、単に長さが不足していても起きてしまいます。
散歩中に見かける犬で当て嵌めるなら、リードの張りと犬の姿勢の両方を見てみると良いと思います。グイグイ引っ張っている犬は前傾、又は、動画の様に斜めの姿勢…飼い主の動きと反するものになっているはずです。
こうした特徴が継続している犬は、欲求レベルが高く、飼い主が主導権を示せていない分、必要な自制心を持てているかは期待薄なので、接近する相手としてはあまりおススメ出来ません
このミニピンの冒頭の状態の場合、リードを少し伸ばした所で、その分先に進んでしまって、何の解決にもならないでしょう…。
口をハァハァさせていて、軽度の興奮状態&力が常に入っている状態がニュートラルなので、例えば他の犬と対面させたとしても、挨拶行動を上手に取れずに終わる事が多々出てくるはずです
これは、その犬の社交性の問題というより、欲求をコントロール出来ずにヒートアップし続けている自身の心理状態の方が問題だと個人的には思います。
この動画内でも字幕で出ていますが…
飼い主が誰かとおしゃべりしながらでも、ボーっと緩んでいる時でも
犬の動きでリードを張ったら
決してそれ以上前に進まず、止まる。
それを繰り返す!
同時に必要なのが、犬の意識をこちらに向かせられるかどうか…信頼関係/コミュニケーションです。
仮に、リードを張ったら止まるというのを懸命に繰り返していても、犬が前を向いたまま…つまり、犬の意識をこちらに持って来れないままでは効果がありません
犬のしつけと呼ばれるものに、アイコンタクトというのがありますが、単に目を合わせるというカタチではなく、犬の意識をこちらに向かせるというのが目的であり、息を合わせて歩くのに必要な事です。
名前を呼ぶ⇒こちらに意識が向く⇒笑顔で一言褒める(又は、クリッカー音)+ここで初めてオヤツを与える、古典的な条件反射ですが、飼い主の存在が良い印象になれば犬も協力的になります。
以上の取り組みを可哀想とか、面倒くさいというと、残念ですが…いつまでも改善しません
2頭引きは、グイグイ引くと進まないという決まりを
双方共に理解していないと真に成立しません。
一見出来てる様で、実はフラストレーションを抱え
させている事は多々あるのではないか?
それに加えて
◆ 条件が変わっても(横断歩道・車道・往来のある場所)、リードが張ったら進まない事を一貫する。
◆ 何か気になるモノに犬が対峙しても、リードを張らないという事をブレずに出来る様にする。
場所や条件が変わっても、身に付けた事が出来る様になるのが最終目標です。ずっと簡単な設定のままであれば出来て当たり前なので、色々と設定条件を変えて行う事が大切と思います。
私がこのミニピンの飼い主なら、いちいち示さなくてもリードが張らない様に自主的に振舞えるようになる事、場所や状況が変わっても教えた振舞いが出来る様になるのを最終目標にします。
1度出来たから、もう大丈夫というものではありません。
普段からリードを引っ張りながら制限していると
リードの張りを感じなければ、どんどん引っ張り出します。
都度、言葉で号令をかける=教える事…にはなりません。
この動画…個人的にはイイ所と、実際に引っ張りに悩んでいる方にはあまり参考にならないであろう所があると思いました
◆イイ所
常にハンドラーが主導権を示している所。先ほどの動画同様に、犬に考える時間を与えながら、犬が主導で正解の動きをするまで待っていますし、動きを導いています。
◆あまり参考にならないであろう所
この動画の秋田犬は、既に理解が進んでいて、人との関係性が適切に身に付いている犬です。
成犬の和犬で、そもそも無駄な動きをしないというのもあるのでしょうが、優秀過ぎます
それと、動画内ではオヤツを犬の顔の前に見せていますが、実際に愛犬に悩んでいる飼い主さんは、日頃から主導権が多くの局面で握れていないので、犬によってはオヤツを目にしただけで高い欲求を示してしまいがちです。
オヤツの事しか考えていない犬は、理性=どうすれば正解か?と考える思考モードになりません。
オヤツを得るには条件をクリアしないといけないという明確な主導権主張がハンドラーに出来なければ、ただオヤツ欲しさにまとわりつかれるだけになってしまう。
オヤツも誤った使い方をすると単なる給餌係としか機能せず、愛犬が正解を考える習慣を身に付けさせる事は出来ません
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今回、たまたま目についた動画2つをご紹介しました。
最初の動画の解説が、愛犬の行動にお困りの方から見た目線ではタメになると個人的には思いました。
ではこのへんで。
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