娘は中学生。
自分の体型も気になるお年頃。
先日、友達から
「もうちょっと痩せてたら、
すごくモテると思う。」
と言われ、ひそかにショックだったそう。
娘はぽっちゃりで
食べるのも大好き。
だけどやっぱり痩せたい。
友達の発言に対して
「好きで太ってるわけじゃないのに。」
と悲しそうにつぶやいていました。
何かとストレスの多い学校生活。
娘は、帰宅して食べるチョコレートが
欠かせない癒しになっていました。
だから、
好きで太っているわけじゃない…
に込められた、
娘の言いたいことというのが
母親の私にはよくわかりました。
娘にはつねずね
「自分を幸せにする方を選ぶのだよ」
と言っている私です。
娘のいらだちは
チョコを食べる喜びがあるから、
なんとかがんばれる。
なのに、食べたらそのぶん太るじゃんっ！
太るのはいやだけど、でも
どうしようもないじゃんっ！
というところにあるのでした。
ここのところ、私の中で
考えていることがあって、
それは物事の陰陽に関することでした。
どんな物事にも
プラスの側面とマイナスの側面がある…
というものです。
娘の立場でいうと
「チョコを食べる」という癒し（プラス）
に対して
「太る」という好みでない現実(マイナス)
がついてくる
というもの。
言い方を変えると
「チョコを食べない」というがんばり(マイナス)
に対して
「痩せる」という喜び(プラス)
がある。
ということ。
もしかして娘の苦しみは
自分の意思と好みを
はっきり決めていない
ところにあるのかな…
と思いました。
そこで、娘に言いました。
これからは、チョコを食べる前に
「チョコを食べて幸せになる」
「チョコを食べないで、そのぶん痩せて幸せになる」
どっちがいいか、自分に聞いて
食べるのなら、
「よし！私は、
チョコを食べて自分を幸せにすることを選んだ。」
と心の中で宣言してから
食べなさい
と。
１週間が経った頃、
「お母さん、渡辺直美ちゃんってすごいね！」
と娘が言いました。
１ヶ月前に渡辺直美ちゃんが発信し
かっこいいと注目を集めた
「自分を愛し、自分に自信がある人が美しい」
「だから、私は美しい」
というメッセージ。
その力強いメッセージを娘に紹介しても、
体型に悩む１ヶ月前の娘は
まったく受け入れる余地が
ありませんでした。
それが今、
目をきらきらさせながら
「今は、自分の体型に悲壮感はないよ」
とにっこり。
娘が
今の自分に「Yes」が出せたこと
これが、母の私にとっては
なによりうれしいことです。
痩せることでしか
自分に「Yes」を出すことができない…
そんなことはないはず。
世間が求めるかわいらしさではなく
あなたのかわいらしさを
世間が決めた幸せではなく
あなたの幸せを
自分でしっかり見つけて
生きていくのだよ
ひそかにエールを送る母なのでした。