絶対安静と言われた、なかなか治らない太ももの肉離れ
練習中にダッシュした際、左の太ももの前面にブチっという感覚と痛みが走った。
そのまま練習を続けたが、だんだん痛みが増してきて歩く事すらできないように…。
翌日、整形外科でレントゲンを撮ると骨には異常が無く、湿布を貼って安静にするよう指示された。
2週間部活を休んで安静にしていた後で練習に復帰したが、突っ張る様な痛みがなかなか取れずに脚を引きずりながら走っていたところ、監督からしっかり治るまで練習を休むようにと言われてしまった。
伊奈町からご来院された野球部に所属している男子高校生のケースです。
1.肉離れとは?
オスグッド、グロインペイン、セイバー病、シンスプリント、ジャンパー膝など、数あるスポーツ障害の中でも、捻挫に次いで名前が挙がるのが肉離れです。
筋膜や筋線維が損傷することで肉離れといわれる症状になりますが、重度の場合は筋断裂が考えられ、かなりの痛みを伴います。
筋挫傷、筋損傷などとも呼ばれたりします。
2.肉離れの一般的な治療法
整形外科へ行きますと、まずは当然のようにレントゲンを撮りますが、肉離れは筋膜の損傷なので、レントゲンに症状は映りません。
そもそも骨折の疑いがない限りはレントゲンを撮る必要はないのでは?と、当院は考えます。
問診と視診触診で、骨折かどうかはある程度分かるはずなのですが…。
そして、骨折してないことを確認してから治療に入りますが、一般的な整形外科や治療院での治療法や対処法といえば、
- スポーツを中止して安静にする。
- 患部のストレッチやマッサージ。
- 患部への超音波など電気治療。
- アイシング。
- 身体のバランスを調整する。
- 湿布やテーピング。
ほとんどの場合、このような治療を施されるのではないでしょうか。
3.本当に長期の安静が必要?
上記のような治療の場合、患者さんに一番負担をかけるのが、「スポーツを中止して安静にする」です。
軽度であれば、上記の治療でも結果は出てくると思いますが、重度の場合は長期にわたり安静を指示され、これまで頑張っていた部活やクラブ活動を休まなければなりません。
本当に安静している必要があるのでしょうか?
当院はそうは思いません。
適切な施術を施せば、肉離れは早期に回復できるからです。
4.実際の施術からみる肉離れの治し方
今回の場合、受傷してから日数が経っているので、炎症も収まり、腫れや内出血もありませんでした。
ここまで回復していれば、大体1〜2回で完治させることが可能です。
ではどこがポイントなのか?
肉離れは筋膜の問題がほとんどなので、まずは痛めた筋膜を調整します。
数回の調整で痛みはほとんどなくなりましたが、これだけだと筋力が完全に回復しません。
ここがポイントです。
筋力を回復させるために、筋膜だけではなく筋肉も調整する必要があるのです。
10分程かけてじっくり調整すると、筋力もしっかり回復し痛みも一切なくなりました。
後日もう一度来てもらいましたが、前回の施術でまったく問題なく部活復帰できたそうです。
全身を再度調整し、これで肉離れは完治です。
5.まとめ
いくら安静にしても、正確な施術をしなければ治らないものは治りません。
ただ安静にして部活を見学しているだけでは、貴重な時間をあっという間に失ってしまいます。
今回はある程度時間も経ち、中程度まで回復していたので一度で結果を出すに至りましたが、重度であっても数回の施術で回復させることができます。
肉離れに電気やマッサージ、湿布はまったく効果がありません。
今通っている整形外科や治療院に疑問を感じている様でしたら、すぐにでもセカンドオピニオンをおすすめします。
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