心霊現象の体験話 | 技術的特異点前夜(シンギュラリティ) periscope



人の世は、えにしと申します
結んだ糸が絡みつき
脆く哀れな彼岸花
怒り、悲しみ、涙に暮れて
午前零時の帳の向こう
晴らせぬ怨み晴らします

と、地獄少女ごっこはさておき、、

しばらく更新していなかったので
少し指ならしに涼しい話を、、

どうしても避けれない話、、

今回は閲覧注意記事です


霊感のある方や
こういった話で不安になる人は
今日は読まずに引き返した方が良いと思います

あと、自分は霊媒体質じゃないかなと
疑うような人も危険だと思います

心持に恐れを感じると
霊が寄ると言います

万が一の為に
簡易版の九字でも斬れるのならいいのですが、、
自己防衛でお願いします


大丈夫でしょうか、、、


二十年以上前の私が学生の頃の話です
全て実話です

私の本名が絡んでくる話なのですが
晒す気は無いので
私の名前はテレスにしておきます

私は実家に住んでいました
三階建ての一軒家でした
四人家族です

両親と兄は三階で就寝するのですが
私だけは二階のリビングで寝ていました

二階といってもそれほど高さは無く
一階が少し窪んだような車庫になっていました

私はいつも夜更かしで
学校で睡眠をとるのが常でした

その日も夜更かしをしていたのですが
少し早めに寝ようと
二時過ぎには電気を消して布団に入りました

私の枕の50cmくらい先には窓があって
その窓の手前に障子の引き戸が有りました
閑静な場所なので深夜は静かです

しかし
その日は違いました
その日からは違いました

外から声が聞こえました
距離が遠いようなので
とても小さな音で聞き取れません

でも
気になったので聞き耳をたてていると
「テレス、、」と聞こえました

私を下の名で呼ぶ人は家族以外にいません
家族は全員三階で寝ています
しかし、外からはある程度の間隔をあけて
私の名前を呼ぶ声が聞こえます

あまりにも不気味に感じたので
布団にもぐりました

すると少しずつ声が近付いてきました
コツコツコツと
ヒールのような足音も聞こえました
そして「テレス、、」

これは洒落にならない
普通じゃない
この状況はマトモじゃ無い
明らかにおかしいと言うか
次元が違うような空気に思えました

足音はだんだんと近付いてきます
そして「テレス」と呼びます
近くなってきたのでハッキリと聞こえます

コツコツコツ
足音がかなり近くなりました
そのまま家の前を通り過ぎてくれるかと
期待したのですが
家の真ん前で足音が止まりました

つまりは障子と窓を挟んで
私との距離は1mくらいだと思います
「テレス!」
大きな声で呼ばれました

ありえない
私は布団に潜って身動きしませんでした
本気で怖かったです

うわわ、、
洒落にならん
洒落にならん

ヤバイヤバイヤバイ
ヤバイヤバイヤバイ

するとコツコツコツとまた歩きだし
離れていきました

朝になってそれを思いだし
ぞっとしました
何事も無くて良かった

でも
あれはほんとに何だったんだろう?

それは始まりにすぎませんでした

最悪な事に
その日の夜も昨晩と同じ経験をしました
次の日も、また次の日も、、
一週間、二週間、、
一か月、、、

半年、、
ひたすら続いたのです

私ももう限界になっていたので
ついにその姿を見てやろうと決意しました

その日の夜
来ました、近付いてきました
コツコツコツ「テレス、、」

そしていつも通り
私の枕の1m先で止まりました
「テレス!」

布団からそろりと這い出て
かなりびびりながら
障子をゆっくりと3cmほど開けました
そして外を見ました

見知らぬ長い黒髪の女性が
目の前に立っていました

「テレス!!!」

心臓が飛び出しそうに驚き
私はその場を動く事が出来ずに固まりました

すると奥の交差点の電柱のそばから
不気味な黒い影が動いているのが見えました
その黒い影は地を這うように黒髪の女性の足元まで来ました

よく見ると
それはポメラニアンでした

「テレス、行くよ、おいで」
女性の後をポメラニアンが
チョコチョコと付いて行きました

水商売の人でしょうか、、
紛らわしい名前を付けるなと思いました
深夜にウチの前を散歩するなとも思いました

お化けじゃなくて良かったです
半年間の怖い思いからも解消されました

全て実話です


追記
最近、沢山読んでます
今日は荒木飛呂彦の漫画術を読みました
参考になるなぁと思いました