昨日は、妻とヤマダ電機に行きました。
パソコンのプリンターと無線ルーターを買いなおすためです。
ヤマダ電機は電化製品が安いので、よく買うのですが。
しかし、昨日は欲しいものを買うというだけでなく、面白い体験をしました。
ヤマダ電機は、営業マンの戦場ですね。
営業マンの戦場。
携帯電話の売場では、NTTドコモ、au、ソフトバンクなどと
はっきり各社の売場が分かれているので、
営業マンもそれぞれ陣地を持っています。
ところが、パソコンのプリンターの場合ですと、エプソン、キャノン、ブラザーのそれぞれの機種が、混在した売場なんですよね。
例えば、写真機能が充実した機種、コピー重点の機種、売れ筋の機種など・・・。
すると、営業マンも混在することになります。
例えば、エプソンの営業マンは、自社製品だけを売り込むことなく、
他社の機種の特徴もきちんと説明できる。
そして、お客様の要望を聴いて、綺麗な写真を好むならばエプソンかキャノン、
安さならばブラザーと紹介する。
しかし、他社に目がいっている客に対して
「これは、こんなところがいいですよ」と他社製品を売り込む。
そして、お客が「でもね」という機会をねらって、
「それならば、こちらは?」と自社製品に誘導する。
ですから、営業トークを通じて、自然と自社の製品に誘導するのがホントにうまい。
けれども、さらに驚いたのが、無線ルーター売場。
そこにあるのはバッファローかNECかエレコム。
しかし、そこにソフトバンクの営業マンが張り付いて、
各社のルーターを説明している。
説明しながら、「ところで、パソコンの通信環境は?」と聞いてくる。
聞いた上で、「それなら、携帯電話とセットで光通信にするとお得」と、
携帯電話売場での売り込みにつなげているんですよね。
ですから、ヤマダ電機の売場は、自社の関連商品に誘導するために、
一見関係無いような売場まで、営業マンが張り付いている。
営業マンの戦場でした。
こんな光景を見ていると、ヤマダ電機の売場は、現代の縮図であると思えるのです。
少しでもスキマがあればそれをねらって自社製品を売り込む。
チャンスはそのスキマにたくさん眠っている。
ところが消費者は何気なく買物をしているので、
まさか自分がそんな戦場にいることにさえ気づかない場合も。
ともかく、これくらい競争の激しい現代に私たちは生きているんだ、と実感してしまいました。