日曜日の家紋

ああ。

怠いワ

梅雨ってどうしてこうジメジメするのかしら。

怠いワ

晴れてるくせに湿度高いのよね。

怠いワ

あーーーーーーッダルいーーーーーーッ！

などと、行間に想いを込めてみたが、日曜の家紋は相変わらず家族サービスに専念。

ってか、オヤジが引っ越す事になったんで、荷物の片付けとか要らんもんの処分とかで結構忙しいべさ。

なんで家族サービスもその合間にやるしかなくって、チト心苦しいべさ。

ちなみに「べさ」ってのは、多分北海道の方言で、家紋のマイフェイバリットアニメ「僕だけがいない街」に出てくる主人公の母ちゃんがちょくちょく使うんだが、その可愛らしさにいつか使ってみたいと思いつつ、今回「も」使ってみた。

そう、実はこのネタ2回目なのだがいいモンは何度でもリスペクトするのが家紋の主義なのでまるで構わない。べさ。

で、現実世界でリスペクトしてる人物の一人でもある嫁さんが家族サービスが滞る事について「気にすんな、しゃあねえからさ。イモでも喰うか？」って言ってくれたんで、イモ食って1日が始まった。

ちなみに食ったイモを買った金は家紋が稼いだカネで、詰め放題で詰めたのもレジで金払ったのもさらに云うなら調理したのも家紋な訳だが、そこら辺はどうでもいいオトコなのでどうでもいい。

朝飯食って、買い物して、オヤジのトコでちょっと片付けしてから向かったのは地元の文具店。

ムスメちゃんの宿題で地元名産の「豊橋筆」について調べてこいってのがあって、この宿題が

「疑問を感じる」→「予想する」→「調べる」→「どう思ったか(疑問を感じる)」

ってのを繰り返す授業の一環。

此処ら辺は品質管理のPDCAサイクル回してるみたいで面白い。

が、PDCAサイクルは「回す事で製品や工程のブラッシュアップを進めよう」としてるのに対して、この課題の目的と云うか目指すところがよく判らん。

まあ多分調べる事を教えるのが目的なんだろう。

で、話を戻すと今のムスメちゃんの「疑問」ってのが「豊橋筆が高級筆のシェアの8割を占めてる理由は？(まあ、そうなんだ)」で、「予想」が「高級筆の中でも安い方だから」だった。

「だからインターネットでググれ父」言われたんだが、間髪入れずに「嫌じゃ自分の目で現物見て調べてこい」ってカッコよく言い放ってやったわ、超え難き壁であるところの父としてな。ちなみに超え難き壁であるところの父を演じるのは実に気持ちが良かったりする。するのだが、だがしかしその一瞬の気持ち良さの代償にわざわざ駅前の文具店まで出掛ける羽目になったのさ。まあ、だからと言ってなんでもネットで調べろなんて思わないがな。

現着してビックリしたね。

なんかスッゲー量で、バリエーションが半端ない。そして価格もハンパなくて一本8,000円とかするんだよね、8,000円。

竹の棒の先っちょにそこいらのネコだかイヌだかタヌキだかの毛がチョロチョロっと生えてるだけのモンが8,000円。

そして事前に調べてたムスメちゃんの課題読んでたら、「完全手作業なので、作るのは1日30本が限度です」とか筆職人が言ってたが、8,000円で売れるその筆の原価幾らやねんってコイツを30本作って売ったら1日24万の売上になる訳で、むしろぼろ儲けの部類に入る商売では無いのかと思ったりするが、こう云うのは原価だけでなく加工費や人件費、そして何より市場の規模で利益が決まる訳で、そう考えると言い過ぎちゃったかもしれん。

伏してお詫びする。

未だ見ぬ筆職人サマ。

コレからも是非、豊橋の伝統技術を守り続けていって欲しい。

ちなみに予想に反して他の筆の単価は高くても1500円とかだったんで、少なくとも「豊橋筆がまあまあ安いから売れてる」ってのはハズレ。

ムスメちゃん。

父はキミにココからのさらなる深掘りを期待する。

このあと嫁さんの実家に行って、自生してる紫蘇の葉をチョイと頂いて家に帰った。

自生だから原価はタダ。

嫁さんと結婚してから紫蘇の葉とかスーパーで買った事ない。