【加筆アリ☆人気記事再掲載】現実が急に変わらないワケ。

それはただの「惰性」という性質。

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みなさん「VLCC」と呼ばれる
原油タンカーをご存知だろうか。

日本にはエネルギー資源がないので
いろんな国からエネルギー資源を
調達しておるわけですが
石油などの元になる「原油」は
船で中東諸国から輸入しています。

中東まで行って日本へ原油を積んで来る船。
(航海の期間はだいたい４～５ヶ月かなあ)

それが「VLCC」と呼ばれる原油タンカーです。
↓この船は３０万トンクラスだね。しかもこれ満載だね。

※お写真は新日石さんHP(あ、今はJXか)よりお借りしました
(V)べりー(L)らーじ(C)くるーど(C)きゃりあー
この頭文字で「VLCC」ね。

この船は巨大船でね。
全長約３３３m(東京タワーとほぼいっしょ)
船の横幅が約５８m
というまあ、とんでもない大きさなわけですが。

船という乗り物はね
陸の乗り物と違ってブレーキがありません。

映画タイタニックでも見張り番が氷山見つけて
ぶつかる！とわちゃわちゃしたとき
舵を左右に切って、後進エンジン(逆回転)
かけてってしてたと思うけど
自転車や車と違って急に止まれなんだよね。

ストーップ！！
と、テレグラフをStop.engにしたところで
「惰性」という運動で進んでしまう。
船が小さければこの惰性も小さいけれど
大きくなればなるほど、惰性も大きいわけで。

特にこのどデカイ原油タンカーなんかだと
エンジンを停止させてから止まるまでに
品川駅から東京駅ぐらいの距離を
惰性で進むと言われてるのだよね。

大きい船が止まろうとする時は
もうかーーーーなり手前から減速して
ものすごい微速で前進するからね。
その間はペラに水が当たらなくて
ほとんど舵も利かないから
ほぼ自力で操船できないし。

そんなほぼ止まったような状態のまま
タグボートを５隻も６隻も使って
押したり引いたりしてもらって
やっと港へ着岸するんだけどね。
(手のかかる子・・！)

このことを「思考」と結びつけて
イメージして頂くと分かりやすいのだけれども

無意識という海を
思考という船で航海してる
とイメージしてみて欲しいんだけど。

無意識という海は障害物が一切無いから
自分で止めない限り止まらない
ってことなんだよね。

もちろん氷山も出て来ないし
ぶつかる物は一切無いからね。
自分の意志のみでしか止まれない。

大きな船が止まろうと思っても
すぐ止まれなかったり
止めるためにこんなに手がかかったり
色んな方法を使うのと同じで
これまで長い時間注いできた思考を元に
展開させてしまった現実って
たった「今」考えや行動が変わったからって
すぐ変わらないのだよね。

抵抗が小さかったり
そんなに深く長くずーっと考えていないようなもの・・
そうだな、船で例えると漁船やボートぐらいのサイズ感のもの。
これだとすぐ止まるし「あ、間違えた！」つって
方向転換もスムーズ。

例えば晩ご飯カレーにしよ

と思ってたけど
やっぱりオムライス！

みたいなのは切り替えることも
それを持ってくることも別にそんなに難しくない。

何故ならそれを変更することは
自分の人生が大きく変わるほど重要なことではないし
日常習慣化されたことではないから。

例えばこれが「ご飯を食べる」という習慣を
「すっぱり止める」なんかだと
「命に関わる！」とかなっちゃって
抵抗が大きくて大変。

でも、ご飯を食べることはそのままに
その内容を変えることは
別に大げさな事じゃないでしょ？

抵抗が大きかったり
それまでの思考量が深くて大きいものだと
このどデカイ原油タンカーばりに惰性が利いちゃって
「あ、間違えた！」つっても
すぐ止まれないし方向転換も易くないのだよね。

禁煙みたいに習慣化されちゃってるものって
なかなかやめられないでしょう？

当たり前が当たり前でなくなることに
「抵抗」が生まれるんだよね。

これと同じ仕組み。

ポーンと思考を切り替えたからって
やすやすと現実が変わって行かない理屈が
なんとなーく分かっていただけたら嬉しいです。

ここでだいたいやっちゃうのが
「過去」自分が思考して展開させてしまった現実と
「今」自分が生きたい現実との差異に悩まされて
「願いなんて叶いっこない」と折れてしまったり
まだ来ない・まだ叶わない・全然叶わないと
エンジン切って惰性で進んでるだけの状態を
我慢できずに何故かまたエンジンをかけて
気に入らない方向へ進めてしまうこと。

あともうちょっとで止まるとこだったのに！笑

じゃあどうしたらいいの？！
という事になってくるのですが。

過去の思考の積み重ねが「今」です。
その「今」が自分が望む世界とは
別のものだという場合
今の目の前の世界は「惰性だ」と思って下さい。

あのね
エンジンを切ったその時点で
自分は止まろうとしてるんだよ。
そこを大事にして現実に惑わされて
エンジン入れないように気を付ける。

なのに現実ばっかり見ちゃって
そちらへ合わせてエンジン入れ続けてたら
いつまで経っても止まれないよ？

なので自分が決めた(エンジン止めた)ことと
目の前(起きた現実)を切り離すこと。
その為には「知らなーい」と無視ではなく
「あー、こんな現実を望んで展開させちゃったんだなー」とね
一旦、受け入れちゃってください。

「あほかそんなもん望んでへんわ！」
というお嬢さんは
(はいはい。うっせーな)
望んだとか望んでないとかは置いといて
そのことばかりさも現実かのように
四六時中ずーっと考え込んで怯えて
空想で悲劇のヒロイン演じ続けた結果が
目の前に出て来たとでも思っといて下さい。

ともかく。
自分の中に無いものは外に出ないから。

そして、これはなかなか難しいかもだけど

今の目の前の世界を構わないこと。

自分の中に在るものが外の世界に出てくる。
つまり
中身を変えないと外の世界という現実は変わらない。

今の目の前の世界を構わずに
本当に欲しいものに集中する。思考する。
目標を具体的に明確にしていく。

そうすることでじわじわと
望む方へ方向転換が出来ていくから
諦めずに途中で折れずに
じっとそちらを見つめ続けること。

これが現実を変えて行く一番の近道です