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読んだという記録程度の記事:NYとワシントンのアメリカ人がクスリと笑う日本人の洋服と仕草

2018年07月20日 13時36分23秒 | Weblog

 

 

■書籍

安積陽子『NYとワシントンのアメリカ人がクスリと笑う日本人の洋服と仕草』

(講談社+α新書・2018年01月20日)

■同書目次

第1章 装いで分かる教養とステイタス
第2章 なぜ日本人の洋服は笑われるのか
第3章 政治家の変な着こなしの数々
第4章 欧米と日本の女性の装い
第5章 世界で誤解を呼ぶ日本人の仕草
第6章 国際基準の自己演出術

■同書帯惹句のようなもの

2017年2月、官邸でアメリカのマティス国防長官と会談した安倍総理を見て世界中がビックリ……スーツを着ているのに靴はローファーを履き、しかも欧米では普通、政治家は着けないレジメンタルタイを着用、かつそのボーダー模様たるや絶対不可の左肩上がり!

このように、明治維新でチョンマゲを切って洋服を選んだにもかかわらず、150年たっても変な着こなしをしているのが日本人。実は中国・韓国の政治家やビジネスマンのほうが、ずっと着こなしの流儀を身に付けている。ワシントンで世界のエリートとともに非言語コミュニケーションを学び、ニューヨークでビジネスを展開してきた著者が教える、超カンタンな着こなしと仕草の流儀!!

 

 

>You should never waste your time reading such a book !

 

このエントリー記事は書評記事ではありません。

ただ、一文にもならない書物を読む逸失利益(lost profits)は馬鹿にならないこと。そう、読むべき本、もっと言えば、読み返すべき書籍だけでも、ゆうに、人ひとりの人生を遥かに上回るというのに、一文にもならない書籍を読んだダメージは小さくないこと。而して、本書の読後感は、そんな人生の有限さに起因する、苦い種類のものとは全然違いました

実は、本書の「ルールの説明」、就中、「ルール形成の由来」についての説明には何箇所かコメントしたいこともある。しかし、「ルールの内容」については間違いなく有益(informative)である。ならば、インターナショナルビジネスに四半世紀以上携わってきたとはいえ、わたしたちのような素人がなにかしらコメントするのは滑稽であろう。本書はそう感じたよい出来映えの作品でした。

蓋し、おそらく、多くの方にとっても、本書は読んでも損のない一冊、しかも、楽しい一冊になるのではないかと思います。よって、「本書、読んだよな」という自分のための記録もかねて、役にたつ箇所切り抜いておきます。

(以下、the excerpt)


 

コミュニケーション上の致命的なトラブルを避けるためにも、自分とは異なる文化や宗教を持つ国々のボディランゲージを学ぶことは、国際化の時代を生きる私たちにとって大切なスキルだといえます。・・・ここからは、海外(または外国人の前)で気をつけなければならない仕草についてご紹介します。

■「こっちに来て」は「あっちにいけ」の意味
① 手招き
日本では掌を下に向けての手招きは「こっちに来て」を意味しますが、アメリカでは、この動作は「あっちにいけ」の意味になります。日米で意味が逆になるので注意が必要。またオーストラリアでは、人差し指だけを上げて下から手招きすると、たいへん侮辱的な意味になるので気をつけましょう。

② ピースサイン/逆ピースサイン
前述したようにアメリカでは、「勝利」「平和」「ピース&ラブ」を意味しますが、ギリシャでは「くたばれ」の意味になります。掌を自分に向けた逆ピースサインは、イギリス、オーストラリア、ニュージーランドでは侮辱の意味を持つので、海外で使う際には場所を選びましょう。

③ 親指を上げるサイン
親指をあげるサインは、北米では「OK」「いいね!」の意味になりますが、中東、南米、西アフリカなどの一部では、侮辱の意味になります。

④ 親指を下げるサイン
親指を下げるサインは、もともとは競技場で「敗者を殺せ!」の意味を持っていました。世界各国で相手を侮辱するジェスチャーなので、絶対にしてはいけません。

⑤ 人差し指と親指で丸を作るサイン
人差し指と親指で丸を作るサインは、日本ではお金、アメリカでは「OK」や「いいね!」を意味しますが、ブラジル、スペイン、イタリア、ギリシャ、トルコ、ロシアなどでは、性的な侮辱になります。フランスでやると「ゼロ=役立たず=価値がない」という意味になるので、使う場所には注意が必要です。

⑥ ストップのサイン
手のひらを相手に向けるジェスチャーは、世界中の多くの国では「ストップ」「十分です」という意味を持ちますが、パキスタンやアフリカの多くのエリア、あるいはギリシャでは、「バカ」などの侮辱的な意味になります。

■小指は恋人や愛人を意味しない
⑦ 小指を立てるサイン
小指を立てるサインは、日本では恋人や愛人といったことを意味しますが、中国では意味が大きく異なります。親指が立派な人を示すのに対して、小さい指を立てると「できの悪いもの」を意味し、軽蔑のサインになります。

⑧ 左手を使う動作
ヒンドゥー教では、左手は不浄の手です。左手での握手や、左手での物の受け渡しは無礼に当たるため、左利きの人は特に気をつけましょう。またインドから東南アジアにかけての多くの国では、子供の頭を手で撫でることは無礼に当たります。頭の上にいる神を押さえつける、または成長を抑えるという意味でとらえられますので、たとえ左手でなかったとしても、安易に頭に触れるのは避けたほうがいいでしょう。

 

その他にも、日本人がよくやる仕草で、外国人から見ると面白く映る仕草や危険な仕草を、併せて四つ紹介しましょう。

1つ目は「自分」を示す際に、自分の鼻に人差し指を当てる仕草。欧米では鼻ではなく胸を指すことで「自分」を意味します。由来は諸説ありますが、「顔」で自分を示す日本人と、「胸(心臓)」で自分を指し示す欧米人との違いは興味深いですね。

■口に手を当てる仕草は「相手を軽蔑する微笑み」
2つ目は、口に手を当てる仕草。日本では、笑うときに上品に見せようとして、口に手を添える人がいますが、これを「相手を軽蔑する微笑み」ととらえる国もたくさんあります。また、感嘆の声を発するときや、口に食べ物が入っているときにも、この仕草をする人がいますが、決して美しい仕草とはみなされません。それどころか、人に見られたくないコンプレックスがあるのではと思われるかもしれません。

3つ目は、顔の前で手を振る仕草。日本では「私ではありません」「いいえ」といった意味になりますが、他の国の人々からは「くさい」と解釈されることがあります。うかつに手を振るのは控えましょう。

4つ目はタクシーを止めるときの仕草。レストランでウェイターを呼ぶときやタクシーを止めるときには、手をパーにしてまっすぐ上に伸ばす「挙手」をするのが普通ですが、この仕草はナチス式敬礼やヒトラーの姿を思い起こさせるのです。

実際、ドイツの子供たちは幼い頃から絶対にやってはいけないと教わりますし、不快に思う人がいますので、ドイツやその周辺国では気をつけるようにしましょう。ウェイターさんやタクシーなどを呼び止めたいときには、手のひらを挙げる代わりに、人差し指だけ軽く立てて手を挙げると良いでしょう。



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