日焼けで少しヒリヒリするので、暑い外は避けて家でのんびりしている。
昨日の夕方、北潟湖沿いを散歩していると池に沈んだ止まり木で、鳥が体を休めていた。
画質の悪さも相まって何だかいい画になった。
そのうち羽を広げて飛び立つが、跳ねる魚を上手く捕まえると、またその場所に戻ってくる。
どうやらあの席はこいつの指定席らしい。
邪魔しちゃ悪いなと思い、静かに立ち去る。
あの席じゃないと、この場所が落ち着く、そこじゃないとダメなんだ。
人にもよくある感情だ。
場所だけの問題ではなく、むしろ気持ちの問題。
あの人の横がいいとか、この人がいるから行くとか独占欲に近い不思議な感情。
悪いふうにも聞こえるが、人の気持ちを落ち着かせるのに必要な感情だと思う。
寺西先生の授業だからとか、先生がいる塾だからとか、先生にだから話せたんだよとか。
そんな生徒にとっては止まり木のような。
大人になってもふとしたことで思い出し、立ち寄れるような関係性を築いていく。
今の仕事はそれができる面白い仕事だと思う。
いよいよ今週からは初回の中間テスト。
いやが応にも力が入る。
止まり木に止まるのはもう少し大きな壁にぶつかった時にしてもらうとして、自由に羽ばたける力が有り余る今の生徒たちには、未来に向かって大きく飛び立ってもらおう。
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