最近、たまたま1歳から1歳半くらいまでのお子さんのお母さんに月経前症候群のことを聞かれることが続きました。
おっぱいを卒業するころ、子どもの自我が発達してきて、今までにない大変さが出てくるころ、お仕事の復帰が重なっているころ・・・
そんな時期かもしれません。
よい薬があって、婦人科で処方してもらうととてもすっきりするという話も聞いたことがあり、産婦人科の吉田穂波先生にお聞きすることにしました。
穂波先生は、ひだまりクラスに来てくださったこともある5人のお子さんのママというスーパーウーマンです。
ご著書の「時間がないからなんでもできる」はひだまり文庫にあります。
「産後1年くらいには、ホルモンが通常状態に戻ってくる途中でPMSになりやすいでしょうか?}と質問に対してのお答えです。
とてもわかりやすいお返事をいただいたので、許可をいただき転載させていただきます。
「産後一年前後ってPMSがひどくなる」
という因果関係はありませんが、PMSはストレスや過労によってひどくなるとい
うことが知られていますので、まずは、本当に月経前に不調が出るのかを確認す
るといいと思います。
2-3か月記録をつけてみて、寝不足や人間関係のトラブル、多忙など何かあった
月の月経前に、特に症状が出やすいようなら、やっぱり自分に負荷がかかってい
たからPMSになっていたのかな、ということがわかります。
記録のツールはこちらから:
チェックシート
http://www.terumo-womens-health.jp/trouble/3_2.html
ダイアリー
http://www.terumo-womens-health.jp/trouble/3_3_1.html
症状が出るときと出ない時がある、あるいは、月経前でない時でもイライラする
ようなら、PMSではなく、過労がたたっている可能性もあります。
PMSかな?と思ったら、婦人科を受診すれば、良いお薬がたくさんありますので、
早く治した方がお得ですよ、とお伝えください。
ほとんどの患者さんが
「こんなことなら、早く受診すればよかった!」
とおっしゃいます。
短期間で効果が出るのは低用量ピルで、3か月くらいでよくなります。
女性ホルモンのバランスが崩れるだけで、メンタル面に影響が出ることが多いの
ですが、それは、佐山先生がよくご承知の通り、女性が、母、妻、娘、友人、な
ど色々な役割を抱えてかなりの負担を強いられているため。
母親は、なかなか休めないですよね。
すごく頑張っていてつらいのに、イライラカリカリすると「更年期?」「PMS?」
と蔑視的な笑いのネタにされてしまうことが多いので、さらに休めなくなってし
まいます。
もっといたわられ、ねぎらわれ、感謝されるような文化を作れないものかと模索
しています。
なるほど~なお答えですね!
チェックシートやダイアリーも実際的で、自分の状態や経過を客観的にチェックしやすいと思います。
子どもの熱型表とも似ていて、とても伝えやすいツールですね。
女性は自分のことは後回しになりがちです。
子どもには一生懸命食べさせ用とするのに、自分はいいかげんになってませんか?
ストレスがたまりっぱなしではないですか?
自分でも自分のことを大事にしましょう。
よく頑張ってますよね!
自分、よく頑張っててえらいえらいとほめてあげてください。
周りの人も、一生懸命、いのちを守っているお母さんを大事にしてほしいなと思います。