真夏の青空を雨雲が覆い隠し陽射しも盆休となって、わずかな小雨に北寄りの風もあって気温は落ちるもののサマーブレザーを羽織るほどでもなかった、灰色の表層はスモークブルーグレイに染まる八月葉月十二日の土曜日。
今日も仕事が終わって外に出れば雨はとうに止んでいて、アスファルトは乾いて夏の夜風がネオンに煌めくようにそよいでいたそんな午後七時過ぎだった。
池袋駅東口周辺の豊島区役所東池袋分庁舎傍の路地裏に、こちらが2017年7月18日開業したとしてそこは気になっていた。
2009年4月25日練馬駅西口前にオープンした麺屋じんべえに端を発する企業が運営する系列店らしく、そちらは少し前の2017年3月1日リニューアルして神兵衛と言う店名表記になったようだ。
その2号店が石山勇人氏プロデュースにより、2012年11月8日原宿にオープンさせたラーメンダイニングJinguらしく、こちらはその店舗に次ぐ系列店だそう。
そんなわけで今夜こそとなって、仕事帰り立ち寄ることにした。通勤電車の中央線快速を新宿で下りて、山手線外回り電車に乗り換え少し久しぶりのネオンがまぶしい夜の池袋にやって来た。
東口側に出て明治通りを左手に進んで行き、ロータリーを出たら二つ目の信号の左路地を入り、そこから50mほど歩いた頃だろうか、前方の正面に風情も良くこちらが営業していた。
さっそく入店して行くと程ない左手に券売機があり、その前に立って予定通りつけ麺全部乗せを選ぶことに。振り返ると中ほどのカウンター席に案内を受けてチケットを手渡しながら腰掛けた。
するとつけめんは並盛と大盛が同額で選択出来るそうで、それならばと大盛茹で前麺量が350gであることを確認してからその大盛でお願いすることに。
ちなみに券売機には麺メニューが、らーめん・辛らーめん・つけめん・辛つけめんと用意されていた。まぜそばのボタンもあったが、それは押せないようになっていた。
押せないボタンには、限定Aと限定Bもあり、今後はそんな限定メニューも提供して行くようだった。またサイドメニューも、チャーシューごはん、ベジチャー丼、TKGとラインナップされていた。
全部乗せトッピングは、チャーシューに炙りチャーシュー、さらにねぎ・味玉・メンマを添えたものと案内されていた。程なく到着。
それではと行かせて貰えば、風情のいいつけ汁と太麺で、それはもう実にたまらないもの。2種類のチャーシューが大号泣出来る素晴らしさだった。
ゲンコツ・背がら・モミジに香味野菜を12時間炊き込んだベジポタ系スープを意識して仕上げたものらしく、その風合いはどちらかと言えばライトな新感覚のベジポタ清湯醤油スープ。
麺は三河屋製麺謹製の北海道産小麦100%に太ストレートだそう。素晴らしい低温調理の豚チャーシューは、70度台の温度で仕上げたものだそう。
近年の手法は60度前後でレアに仕上げるケースが主流になっているが、本来は70度台で水分を逃がさず肉を柔らかく仕上げるもので、それだけに紅みはほんのり程度となっていてそれにしても良かった。
先述したように石山勇人氏がプロデュースした原宿店だが、そちらのスープは牛骨×豚骨×魚介のトリプルスープらしく、こちらはまた違う趣向なもののこの池袋店も同様に氏が監修しているそうだ。
後半になってから卓上調味料として用意されていた昆布酢とカラフルペッパーをつけ汁に投入。風合いがガラリと変わって、大変に良い味変調味料としてかなり愉しめた。スープ割りも美味しく、それだけに気がつけば完食だった。
帰り際JR池袋駅に戻ると北改札外東口寄りの通路壁面に、人気ブラウザゲームらしい刀剣乱舞のポスターが幾つも貼られていて、そのファンの方々が群がっていた。
いや、美味共鳴・芳醇風情・天下逸品・極上品質、群抜美味・怒涛風味・敬服佳味・驚嘆風趣、感激称美・非凡優美・百花繚乱・光彩陸離、艶麗繊巧・秀麗皎潔・軽妙洒脱・英姿颯爽の感動風情。
そして、一網打尽・悩殺昇天・風味絶佳・百様玲瓏、滋味招来・絶賛感銘・一心不乱・終始一貫、優美高妙・大慶至極・冠前絶後・永遠偉大、誠心誠意・群雄割拠・往古来今・一意奮闘の無尽歓喜。
となれば、絶妙可憐・極上清楚・崇高冷厳・感慨多端、気韻生動・英華発外・剛毅果断・意気衝天、旭日昇天・無我夢中・雲外蒼天・換骨奪胎、気炎万丈・意志堅固・拍手喝采・恐悦至極の猛烈怒涛と言うしかなかった。
★ らーめん 神宮 池袋店
住所/東京都豊島区東池袋1-38-1 シャトー豊島1階 TEL非公開 定休日/無休 営業時間/11:30~24:00 ※中休みなし
※アクセス
JR池袋駅下車。東口側に出て明治通りを左手に進んで行き、ロータリーを出たら二つ目の信号の左路地を入り、そこから50mほど前方の正面にあり。
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