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平昌五輪 国際放送センター IBC メディアセンター メディア施設 平昌オリンピック

2022年08月31日 09時58分47秒 | 国際放送センター(IBC)
平昌冬季五輪のメディア拠点 国際放送センター(IBC)


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平昌冬季五輪 国際放送センター(IBC)  出典 PyeongChang2018 POCOG






三度目の挑戦で成功 平昌冬季五輪
 首都ソウルから東に約130キロ、韓国の北東部に位置する平昌は、2003年大会と2007年大会に立候補したが失敗し、2011年大会にようやく悲願の冬季五輪の誘致に成功した。
 平昌が属する江原道(Gangwon-do)は、日本でも大人気となった、“韓ドラ”のシンボルと、「冬のソナタ」の撮影地になったことで知られている。
 平昌は、ジャガイモやソバの畑が広がる豊かな自然に包まれた山岳地域で、夏は避暑地、冬はスキーリゾートとして韓国国内から観光客が訪れる。しかし、冬は零下10度を超える寒さと強い北風が吹きまくる、厳しい自然条件を抱えた地域として知られていた。
 ソウルからは高速バスで約3時間、2018年1月には仁川(Incheon)国際空港と競技会場エリアを約2時間で結ぶ高速鉄道(KTX)が開通した。
 韓国政府は、平昌を冬期五輪の開催地に選んだ理由について、韓国内で最も開発が遅れているとされているこの地域を再開発して、地域振興を図るためだとしている。
 平昌五輪の開催で、韓国では、1988年のソウルで開催された夏季五輪に引き続き、二回目の五輪開催となる。五輪大会は、今回の平昌冬季五輪、2020年の東京夏季五輪、2022年の北京冬季五輪と三回連続でアジアで開催することになっている。
 韓国では、最も人気のあるスポーツは、伝統的にサッカーや野球だが、冬季スポーツではスケートが最も盛んである。ソチ五輪大会では、金メダル3、銀メダル2、銅メダル2をスピード・スケートやショート・トラック、フィギア・スケートの競技で獲得している。
 平昌五輪は、2018年2月9日から25日の17日間に渡って、冬季五輪では過去最多の92カ国・地域から2900人の選手が参加し、これも過去最多の15競技、102種目が行われる。


平昌冬季五輪開会式 出典 PyeongChang2018 POCOG




五輪のメディア・オペレーションの中核、国際放送センター(IBC)
 平昌五輪国際放送センター(IBC)は、2017年6月5日に完成して、平昌五輪組織委員会(POCOG)からOBS(Olympic Broadcasting Services)に引き渡された。
 平昌五輪組織員会のLee Hee-beom会長は、「大会開催まであと8か月、IBCをOBSに引き渡すことができて、重要な一歩を踏み出した。IBCは世界中の人々に平昌五輪をつたえる拠点で、組織員会は最良のコンディションで引き渡すことができた」と語った。
 IBCは、スノー競技の開催される山岳エリアのマウンテン・クラスター(Mountain Cluster)の中心地域、アルペンジア・リゾート(Alpensia resort)に建設された。IBCは、世界各国の放送機関(ライツホルダー RHB)に対し、五輪大会の競技映像・音声を配信する設備で、OBS(Olympic Broadcasting Services)が設営・運営を行う。
 ホストブロードキャスターであるOBSは、このメディア施設で平昌冬季五輪関連映像が合計5000時間以上を放送機関(ライツホルダー RHB)に配信する。その内、850時間はライブ配信である。
 IBCから世界の数十億人の視聴者に向けて大会期間中の17日間に競技映像がサービスされるのである。五輪大会のメディア・オペレーションのまさに中核の施設である。
 IBCでは、4325人以上のOBSスタッフが働き、放送機関(ライツホルダー RHB)に対し24時間サービスを実施する。
 配信されるコンテンツは、20チャンネルのHD Multilateral Feedsと7チャンネルのUHD Multilateral Feedsである。
さらに9チャンネルのハイライト映像や記者会見などのMulti-clip Feedsを行う。
 IBCには、67の世界各国・地域から、45の放送機関、7000人のスタッフが参加する。放送機関の内、最大規模を誇るのはアメリカの三大ネットワークのNBCで、二番目はヨーロッパ各国をサービス・エリアに持つEurosportである。



平昌冬季五輪 国際放送センター(IBC)  出典 SVG PyeongChang2018 


IBC内に設置されたNBCの“プライムタイム・スタジオ” 出典 SVG PyeongChang2018

新聞、雑誌、通信社などのメディア施設、MPC(Main Press Center)
 IBCに他に、新聞、雑誌、通信社などのメディア施設、MPC(Main Press Center)もアルペンジア・リゾート(Alpensia resort)に設置され、徒歩で約5分の場所にメディア用の宿泊施設(Media Village)も建設された。
 24時間オープンのMPCには、共用プレス席や各メディアの専用エリア、会見場、ラウンジ、レストランなどが設けられ、世界各国・地域のメディア関係者約3000人が取材活動を行う。
 これまでの冬季五輪では、MPCはスケート競技会場付近に設置されたが、平昌冬季五輪では、スノー競技が実施される平昌に設けられた。
 MPCは3棟の建物で構成され、MPC1には共用ワークルーム(プレス400席・フォト100席)や記者会見場、レストラン、ラウンジ、洗濯室などが設けられた。MPC2には500人が収容できるメイン記者会見場が設置され、国際オリンピック委員会(IOC)の公式記者会見などが行われる。6言語の同時通訳サービスも提供される。MPC3は各メディアの専用エリアで、大規模な報道陣を派遣するメディア・ブースが設けられる。聯合ニュースやAP通信、共同通信、時事通信、新華社など33社の通信社、新聞社などが利用する。
 一方マウンテン・クラスター(Mountain Cluste)から約42kmほど離れたスケート競技場のある海岸エリアのコースタル・クラスター(Coastal Cluster)には、Coastal Media Center (CMC)も整備され、プレス席180席を提供した。フィギュアスケートやアイスホッケー、カーリングなどの取材に訪れるプレスの取材活動を支援する。
 アルペン競技場やスライディング競技場、スケート競技場などの各競技場(Venue)には、仮設(Overlay)のメディア・ワーキングスペースが設置される。



MPC  出典 PyeongChang2018 POCOG
 

MPC  出典 PyeongChang2018 POCOG


出典 Architecture of the Games

鉄骨平屋造りのIBCに建物
 IBCは、2015年12月に工事が開始され、約17カ月で完成した。敷地面積は、約12万2400平方メートル、建物の総床面積は約5万1000平方メートル、OBSとライツホルダーが使用する放送エリアは、約3万4000平方メートル、平昌冬季五輪では最大の建築物である。
 IBCを建設したのは韓国で最大の鉄鋼メーカーのPOSCOである。
 建物は、事務棟(3階建て)を除き平屋造りで、POS-Hと呼ばれるスチール鋼板を使用した鉄骨構造で、熱間圧延鋼板や厚板を使用し、厚板を構造材としたクラッド構造である。
 POSCOはIBCの建設工事にこの工法を採用し、工期を短縮して、通常では18カ月必要だが、17カ月で完成させた。
 IBCの建物にあたっては、耐火構造を重視し、通常は柱に耐火塗料を塗装して処理されるが、今回は耐火物質をすべての柱に覆う“耐火クラディング構造”を採用した。

経費節減、環境対策がキーワード
 IBCの設計は、OBSが平昌五輪組織員会(POCOG)と密接に協議しながら取り組んだが、経費節減や環境にも配慮することも重要なポイントであった。
・ 当初計画の2階建から1階建ての建物に変更して、80%の面積を削減
・ IBCの電力使用量を効率化して、電力関連施設を約30%(従来のIBC比較)削減
・ 外部にスタジオを設置する放送機関には、電力、セキュリティ、交通、ケータリングなどで、IBCがサポート
 さらに重要なポイントは、平昌五輪のIBCは、暖房、冷房、換気をコントロールする空調システム(HVAC)を導入して設計されたことである。IBCはIT機器が大量に設置されているため、通常は膨大な空調機能が要求されている。しかし、平昌五輪では、氷点下十度という寒い山岳地帯の気温を利用して、外気をIBC建物内に入れるという“冷却システム”を導入して、エネルギー効率を高めるとともに快適な空間を保つようにした。

 平昌冬季五輪では、これまでの冬季五輪のIBCとは違って、サブIBCを設置しなかった。
 過去の大会では、小規模のサブIBCを、アルペン競技などが行われる山岳エリアに設置した。メインIBCがアイス・アリーナなどの室内競技や開会式・閉会式が行われるオリンピック・スタジアムが整備される都市部に設置されたため、アルペン競技場からは遠距離となるからである。
平昌五輪組織員会では、IBCを山岳エリア(Mountain Cluster)のAlpensia resortに設置し、海岸エリア(Gangnueng Coastal Cluster)のサブIBCの設置は取りやめにした。このため、IBCは、海岸エリア(Gangnueng Coastal Cluster)からは42kmほど離れていて、IBCと海岸エリアの往来は、24時間サービスのシャトルバスが提供されているが、30分から1時間が必要となった。
 ちなみに、海岸エリア(Gangnueng Coastal Cluster)には、取材拠点のCoastal Media Center (CMC)が整備されている。
 IBCが一本化されたことで、放送関連施設の整備は効率され、開催都市の負担軽減に成功した。
 またOBSは環境にも配慮して、仮設モジュラーパネルはリオデジャネイロ五輪で使用したものを再利用するなどで、約2,800台分のトラックの輸送量を削減した。
 こうした設営工事(Fit-out Works)は、2017年10月まで、4カ月間、続けられる。
 最初の放送機関(ライツホルダー)は、2017年10月にIBCに入り、4カ月ほどかけて準備作業を始める。正式なIBCのオープンは2018年1月9日、開会式の1カ月前である。

IBCのコア設備、OBSのテクニカルエリア
 OBCのテクニカルエリアは、コントルール(contribution)ルームや 配信(distribution)ルーム、伝送(transmission)ルーム、ユニー・サービス(unilateral)ルームがある。
 コントロール・ルーム(Contribution)では、各競技場から送られてくる映像・音声信号を受信し、監視・調整する。不良な映像・音声信号が発生した場合は、バックアップの正常な映像信号に置き換える。
 コンロロール・ルームから配信ルーム(Distribution)に送られた映像・音声信号は、HD-SDI信号でライツホルダーに配信される。国際音声(ナチュラルサウンド)はブラック・バースト信号やカラーバー信号と共に、SDI信号に重畳される。
配信ルーム(distribution)では、回線で結ばれた各放送機関のサテライトスタジオとIBCの間で送受信されるユニー映像・音声信号の監視作業を行う。さらに、コメンタリー・スイッチングでは、各放送機関やOBSのコメンタリーやコーディネーション音声を受け入れ、ライツホルダーに送る。


CDR(OBS)  出典 SVG PyeongChang2018


Multi Channel Distribution Room(OBS)  出典 SVG PyeongChang2018


Media Server Room(OBS)  出典 SVG PyeongChang2018

11の放送機関エリアを設置
 IBCには、放送機関(ライツホルダー)が専用で使用する11の放送機関エリア区画が整備された。OBSは、各放送機関(ライツホルダー)の要請を聞きながら、ホストブロードキャスターを務めるOBSの放送設備やサービス機能エリアやこうした放送機関エリアをどう配置するかの作業を2017年6月下旬から行い、IBCのレイアウトを策定し、各放送機関にスペースを割り当てた。
 各放送機関(ライツホルダー)は、割り当てられたスペースに、各社専用のスタジオ、コントロール・ルーム、編集機、サーバーなどを放送機器を設置し、スタッフを配置して、自国に向けてのオペレーションを行う。
 IBCの建物屋上には、各局のTVスタジオや共用の記者リポート・ポイントなどが整備されている。Alpensiaの雪山やジャンプ台、Sliding Centreなどの競技施設を見渡しながらライブ中継が可能だ。
 IBCのメイン・ビルディングに隣接し、4階建てのオフイス棟が建設され、OBSや平昌五輪組織員会(POCOG)のスペースになっている。
 IBCには、放送機関のスタッフが快適に作業を行えるように、レストランやカフェ、ショップ、インフォーメイションなどが設置され、様々なサービスが用意されている。


平昌冬季五輪の国際放送センター(IBC)の屋上の眺望 ジャンプ台が見える  出典 PyeongChang2018 OCOG


IBCの屋上に設置されたNBCの“ロッジ・スタジオ”

初めてUHD(4K)の映像制作に乗り出したOBS
 平昌冬季五輪で、ホストブロードキャスターのOBSは初めて、4K中継車を配置して、アイスホッケー、カーリング、フリースタイル(モーグル)、スノーボード(ハーフパイプ)の4つの競技と閉会式を4K/SDRライブ中継を実施する。
 これに対し、NHKは8K HDR中継車2台、22.2サラウンド音声中継車2台を、平昌の五輪会場に送り込み、開会式、フィギアスケート、ショートトラック、スキージャンプ、スノーボード(ビックエア)を、それぞれ10台の8K中継カメラを配置して、合計90時間の8K/HDRライブ中継を実施する。
NHKが中継した8K/HDR映像・音声は、OBSがIBCで4K/HDRにダウンコンバートし、OBSが制作した4K/SDR映像・音声信号と共に、ライツホルダーに4Kホストフィードとして配信される。
 IBCでは、8KHD、4KHDR、4KSDR、HD1080iSDRの映像・音声信号がホストフィードとして世界各国の放送機関(ライツホルダー)に配信される。

全米で4Kサービスを開始したNBC
 NBCユニバーサルは、平昌冬季五輪の開会式や、アイスホッケー、フィギアスケート、ショートトラック、スピードスケート、ジャンプ、スノーボード(ビックエア)の4K/HDRコンテンツを、一日遅れでケーブルテレビや衛星放送、インターネットでサービスする。2月10日から2月26日まで、毎日、一日最大4つのイベントを全米でサービスした。
 NBCユニバーサルが、五輪競技映像をUHDで、全米で配信するのは五輪史上、初めてで、臨場感あふれた繊細画質、UHD(4K HDR)映像サービスがケーブルテレビや衛星放送を通して視聴者に届けられることになった。
 リオデジャネイロ五輪では、OBSは、NHKが制作した8K映像の五輪競技ライブ中継コンテンツを、4Kにダウンコンバートして、初めて4Kコンテンツをライツホルダーに配信したが、 NBCユニバーサルは、4K映像・音声信号の技術的な検証・評価行ったが、一般の視聴者サービスまでは実施しなかった。NBCユニバーサルのリオデジャネイロ五輪映像は、従来通りHD画質で配信し、地上波のNBCネットワークやケーブルテレビ、衛星放送、インターネットでサービスした。
 平昌冬季五輪では、NBCユニバーサルは、OBSが配信した4K/HDRの競技映像を使用し、4K/HDR五輪中継番組を制作し、ケーブルテレビや衛星放送、IPTVへの配信サービスに乗り出した。
 フィギアスケート、ショートトラック、スピードスケート、ジャンプ、スノーボード(ビックエア)については、NHKが制作した8KHDRをダウンコンバートしたコンテンツで、アイスホッケーは、今回初めてOBSが行った4K/SDR中継映像を、NBCが4K/HDR映像に変換して使用した。
 4K/HDRサービスを行ったのは、全米最大のケーブルテレビComcast傘下のXfinityや、衛星放送プラットフォームでは全米No1、AT&T傘下で2100万件の契約者を抱えるDirecTV、全米第二位で約1300件の契約者を抱えるDish Networkである。
 しかし、競技開催から“1日遅れ”のサービスである。“1日遅れ”で放送したのは、五輪放送の主力である地上波のNBCネットワークで、HDで放送されるチャンネル・サービスに影響を与えないように配慮したと思われる。
 米国の視聴者が4KHDRコンテンツを楽しむためには、ケーブルテレビや衛星放送、IPTVのプラットフォームと契約し、各社専用の4K HDRセットボックスを設置して、4K HDR対応のテレビ受像機を購入しなければならない。米国では4KはPay-TVサービスとして始まった。
 スポーツ中継はライブが基本、“1日遅れ”でサービスする4K HDRは、臨場感あふれた高品質の映像が売り物にしても、魅力的なコンテンツにはならないだろう。競技の結果を知ってからから見るスポーツ中継は、醍醐味がない。全米で平昌冬季五輪を4K HDRで視聴した人は極めて限定的だと思える


フェニックス・スノー・パークのOB-VAN  出典 SVG PyeongChang2018


4Kカメラ(手前)とHSSMカメラ(中央)  出典 SVG PyeongChang2018

8Kライブ中継を実施したNHK
 8K HDRは、現在の技術水準で実現できる世界最高のクォーリティを誇り、その臨場感あふれる繊細な映像は4Kをはるかに凌ぐ圧倒的な迫力がある。
 NHKはIBCの中に350インチの8K HDR大スクリーンを設置した“8K Theater”を設け、世界のメディアに8K HDR映像の素晴らしさをアピールしている。
 NHKは8Kライブ中継コンテンツを日本に伝送し、昨年開始した8K試験放送(衛星放送)で、OBSが制作した4K競技映像を含めて放送した。
 また、全国のNHKの放送局や全国5か所の会場でパブリック・ビューイングを開催して、8K HDR映像の迫力を視聴者に実感してもらった。
 ただし、家庭用の8K専用の衛星チューナーや受像機はまだ市販されていないため一般の家庭では視聴できない。
 NHKがライブ中継した8Kコンテンツは、OBSがIBCで各国のライツホルダーに配信したが、8K HDRを視聴者サービスを行った放送機関はなかった。しかし、いくつかの海外の放送機関は調査・研究目的で8Kコンテンツの配信を受けて、2020年の東京五輪では、8Kシネマやパブリック・ビューイングなどのサービス開始について、検討を始めていると伝えられている。


NHKの8K中継車  出典 NHK


IBC内に設置された“8K Theater”  出典 SVG PyeongChang2018

2020東京五輪 8K HDR、4K HDR、4K SDR、HD、主役はどうなる
 アメリカのNBCユニバーサルは、配信された4K HDR競技映像を使用して、4K HDRの五輪特別番組を制作し、ケーブルテレビや衛星放送局に配信して、視聴者に送り届けたのである。
 勿論、NBCユニバーサルにとっては、ソチ五輪を上回る冬季五輪では2400時間に及ぶHDコンテンツの五輪映像が主力で、4K HDRサービスは極めて限定的なサービスに留まっている。
 韓国では、4K地上波放送が競技場エリアやソウルなど一部の地域で開始された。
 一方、ヨーロッパ各国の主要放送機関は、4Kサービスに乗り出していない。
 BBCは、iPlayeでは、すでに自然番組など4Kサービスを開始しているが、平昌冬季五輪の4Kサービスの実施は見送った。ワールドカップ・モスクワ大会でのBBCの対応が注目される。
 結局、OBSは、8K HDR、4K HDR、4K SDR、HD1080i SDRの4種類のホスト映像をライツホルダーに配信し、小型の4K SDRの中継車も使用することになった。
 2020年東京オリンピック・パラリンピックまで、あと2年、HDに代わって4Kが主役の座に就くのか、4KHDRと4KSDRはどちらが主流になるのか、8Kは世界にどれだけ浸透するのか、まだまだ不透明だ。

VRサービスは視聴者に受け入れられるか?
 平昌冬季五輪のホストブロードキャスター、OBSは、冬季五輪大会では初めて、このVRコンテンツをホスト映像としてライブで配信した。開会式・閉会式や、アルペンスキー、スノーボード、ビックエア、スケルトン、ボブスレー、フィギアスケート、ショートトラック、カーリング、アイスホッケーなどの競技、合計55時間を1日1競技以上サービスした。
 NBCユニバーサルはNBC Sports VR appを立ち上げて、このVRコンテンツを全米の視聴者に配信した。
 NBC Sports VR appのVRコンテンツを視聴するには、Windows Mixed Reality headsets、Samsung Gear VR、 Google Cardboard、Google Daydream and compatible iOS or Android devicesが必要で、NBCユニバーサルのケーブルテレビか、衛星放送、IPTVサービスの契約をしなければならない。
 NBC Sports VR appでは、ライブストリームされたVRコンテンツを、1日間は再放送し、前日に放送された競技はハイライト・コンテンツに編集してサービスする。
 日本では、NHKがVR映像を、「360°映像ライブ」(ライブストリーミング)や「360°映像見逃しハイライト」(VOD)サービスとして視聴者に配信した。
 VRサービスによって、視聴者は、韓国のオリンピック・ワールドを自由に飛び回りながら、五輪競技場ツアーのバーチャル体験を楽しむことができるようになった。
 確かに魅力的なコンテンツだが、世界の視聴者がVRサービスにどの程度関心を示すか、まだ未知数である。平昌冬季五輪のVRサービスの結果に注目したい。


OBSが配信した360°VR映像サービス   出典 NHKピョンチャン2018 360°VR/OBS

VRサービスに乗り出したIntel
 平昌冬季五輪のVRライブ中継の技術を支えたのはIntelである
 平昌冬季五輪では、Intelが開発した“Intel True VR”が導入され、双方向の360度全方位映像を、ライブでサービスした。小型VRカメラを競技場の随所に設置し、さまざまな視点からの競技映像を撮影して配信する。音声は、ナチュラル・サウンドである。
 視聴者は、競技場に行かなくても、臨場感あふれた観戦体験を得ることが可能になった。 競技の結果や順位、得点表がリアルタイムで表示され、前の競技結果もサービスされる。
 Intelは、放送・コンテンツ分野にも乗り出して、VR専門会社、VOKE買収するなど積極的な姿勢を展開し、米主要放送局と協力して、2019年には360度VR放送を実現させた。 Intelは「好みに合わせ視聴者が選択可能な映像技術の導入で、スポーツ競技視聴方式に革命を起こす」としている。
 五輪大会のTOPスポンサーとなり、2018平昌冬季五輪、2020東京夏季五輪、2022北京冬季五輪、2024年のパリ夏季五輪の情報・通信企業分野で五輪オペレーションで優先的な地位と手中にしたIntelは、平昌冬季五輪では、5Gネットワーク、VRサービス、開会式のドローン・ショーなど、五輪の表舞台に全力投入して登場してきた。2020東京五輪では、5Gネットワーク、VRサービス、開会式のドローン・ショーを更に進化させて登場させるだろう。次世代の主役となる5G移動通信と多様な映像テクノロジーを連携させて展開することで、Intelは世界で情報・通信分野で主導権を握るという戦略が見えてきた。


Intel True VR   出典 Intel HP


アルペンスキー競技で使用されたIntel True VR   出典 Intel HP

Intel True VR at Olympic Winter Games PyeongChang 2018
Intel/Youtube

IBCで最大のエリアを占めるNBC
 NBCは、IBCの中で、最大のフロアを占める放送機関である。“Peacock’s Area”と呼ぶNBCの占有エリアは、総面積7万5000平方メートル、ふたつのコントロール・ルームが設置された。17室に38台のAvid Mediaのコンポーザーを配置し、380TBのNexusのストレージを設置した。すべてのインジェストは、Harmonic Media Decksで行われ、コンテンツの再生用にEVS XT3のサーバーや約60台の多様なサーバーが使用された。
 NBCの光ファーバーネットワークは、12心(Strand)のシングルモード・ファイバーで構築された。光ファイバーのコネクターはMPOコネクターを使用した。144×72のファイバー・パネルがIBC内に設置され、編集室やAvid Storage、LAN、Videoなど、クロス・コネクトが可能である。
 2400時間に及ぶ五輪コンテンツを、地上波のNBCネットワークやケーブルテレビ、衛星放送、IPTV、インターネット、ソーシャル・メディアを総動員して、HD1080i、4KHDR、VRなどの多様なサービスで展開するNBCにとって、平昌冬季五輪はその真価が問われる大会となった。 



新たな映像制作テクノロジーに挑んだOBS
 平昌冬季五輪の合計29競技の映像制作に450台のカメラが使用され、その内、50台以上のハイスピードカメラ(HSSM)が導入された。また、競技周辺の風景やソウルの街並みを撮影する12のビューティカメラの映像信号が、ライツホルダー提供される。
 冬季五輪では初めて、4本のワイヤーで懸架してリンク上を動きまわる4-Pointケーブルシステムや2-Pointケーブルシステムが導入され、アイスホッケーやフィギアスケート、ショートトラック、スピードスケート競技の中継で使用された。
 選手のヘルメットなどに装着して撮影を行うPOVカメラもフリースタイルスキーやスノーボードに導入され、ref POVはホッケーに、Pop-upカメラはスライディング競技に、Coneカメラはスピード競技に使用された。レールカメラもボブスレーやスケルトン競技に使われた。
 もちろん、ドローンカメラも、開会式や閉会式のイベントなどで、空中撮影を行う。
 5G移動通信も実用化され、新しい映像技術を支えるバックボーンとなった。
 平昌のアルペン・スライディング・センターにあるボブスレー競技場では、5G移動通信ネットワークが整備され、時速140キロの高速でコースを滑降するソリ(Sled)の先端に4Kカメラを取り付けて高画質の映像を撮影し、“遅延ゼロ”の超高速で送信し、臨場感あふれた迫力のある新たな映像サービスに初めて挑む。


ボブスレーのソリの先端に付けられたPOBカメラの映像 5G移動通信ネットワークを利用して映像はライブで伝送された
出典 IOC Olympic Channel

Exclusive 4K POV Bobsleigh run Olympics Channel IOC
Olympics Channel IOC/Youtube

 平昌冬季五輪では、五輪では初めて、4K/8KHDRが、ライツホルダーに配信される。8KHDR は、NHKが開会式・閉会式や主要競技を中継し、4KHDRは8KHDRをダウンコンバートしてホストフィードとしてライツホルダーにサービスする。
 IBCの施設内には350インチのプロジェクター・スクリーンで8K HDRのパブリック・ビューイングが行われる。

 競技中継で使用するグラフックス作成映像御術も充実・強化された。
 アルペンスキーはフィギアスケートでは、動きのある映像を時間差で選手の動きを撮影した映像を連続して合成する「ストロモーション」(StroMotion)映像を制作する。
 「ストロモーション」は、アスリートの動きの軌跡映像、ゴースト・イメージ(ghost image)を合成し、アスリートの動きや、テクニック、パーフォーマンス、戦術の展開が、時間と空間の中で表現される。フィギア・スケート競技や体操競技などで使用され、効果的な映像が制作可能である。
 スピード・スケートやショート・トラックでは、リアルタイムで、他の選手の動きと比較しながらライブ中継を見ることができる「サイマルカム」(Simulcam Replay)を導入した。スピード・スケートなどで使用され、世界記録や五輪大会記録を出した選手、これまで一番良い記録を出した選手などの動きと比較しながら視聴することができる。
 「ストロモーション」や「サイマルカム」は、スイスのDartfish社が開発した映像処理技術である。

 フィギアスケートやアイスホッケーでは、競技場内に多数のカメラを配置し、様々な視点や角度から撮影された映像を配信し、視聴者は見たい映像を自由に選択して視聴することができる。
 クロスカントリーでは、コースに設置された多数のカメラで、視聴者は地点カメラを選択し、見たい選手の走行シーンをリアルタイム見えることができる。選手の走行位置や走行スピード、選手同士の距離なども表示する。
 フリースタイル・スキーやスノーボードでは、ジャンプの解析をするグラフィックスを作成し、クロス、スロープスタイル、ハーフパイプ、スノー  スノーボード・ビックエア競技では、ジャンプの距離や高さ、回転数、ハングタイム、スピードなどの情報を表示する。

 2014年ソチ冬期五輪から、OBSはマルチクリップフィード(MCF)を開始し、ソチ冬期五輪ではアルペン競技で実施した。平昌冬季五輪ではMCFは、アイスホッケー、フィギア、スピードスケート、ショートトラック、スキージャンプ、フリースタイルスキー、ノルディック複合、スノーボード、スライディング競技で実施して、ソチ冬期五輪より大幅にサービスを拡大した。
 また平昌冬季五輪では、MCF映像のコンテンツの内容を充実させ、ホストフィードには含まれていないクリップ映像を配信した。ハイスピード・スローモーション(HSSM)映像やスーパー・スローモーション映像、POVカメラ映像素材などである。
 五輪大会では初めて、競技解析をしたグラフィックスも、放送機関が競技終了の分析に使用できるように配信した。


HSSM and SSM hard camera   出典 SVG PyeongChang2018


4K Camra   出典 SVG PyeongChang2018


Jib Camera  出典 SVG PyeongChang2018


Horizontal Gyrostabilized Trackcam  出典 SVG PyeongChang2018


For Point Cable System   出典 SVG PyeongChang2018

5Gネットワークで、新たな映像中継サービスを開始 
 平昌冬季五輪では5G移動通信が構築され、新たな五輪中継映像サービスが誕生した。
 マルチアングルの映像を任意の時間で選択して視聴できる、「タイムスライス」(time-sliced views)、選択地点の疾走シーンが視聴可能な「オムニビュー」(Omni View)、高速で移動する選手や物体から高画質のUHD映像でライブ中継する「シンク」(Sync View)と呼ばれる新たな映像サービスである。
 フィギアスケートとショートトラック競技が行われた江陵アイスアリーナには、100台の小型カメラが設置して、選手の動きをさまざま角度から撮影し、合成して連続して見せる新たな映像技術、「タイムスライス」(time-sliced views of skaters in motion)に挑んだ。
 100台のカメラは、リンクの壁面に一定の間隔で設置され、動きの速い被写体の決定的なシーンを、アングルを動かしたい方向に順番に連続撮影していく。
 撮影された画像は、一枚一枚切り出して合成し、連続して見せる映像技術である。高速で移動する被写体の動きを少しづつアングルを変えて、スローモーションのように見せるというインパクトあふれた映像表現が可能だ。映画「MATRIX」では、「パレットタイム」と呼ぶこの“time-sliced views”のテクノロジーで撮影されたシーンが評判を呼び、新たな映像技術として注目されている。
 また観客は、100台のカメラの中から、さまざまなアングルのカメラを選択し、リアルタイムで選手の動きを見ることができる。
 「オムニビュー」(Omni View)では、多数のカメラをあちこちの地点に配置し、視聴者は自由に選択して、その地点の選手の走行シーンをリアルタイムで見ることができる。競技結果、順位、選手のプロフィールなど情報もサービスされる。
 クロスカントリーでは、全長3.75キロメートルのコースに、17台のカメラを設置し、撮影した選手の姿を5Gネットワークで伝送し、観客は自分の見たいポイントのカメラを選んで、疾走している選手の姿を見ることができた。
 バイアスロンなどでは、選手のユニフォームに装着したGPSセンサーの位置情報を5Gネットワークで送信し、観客はスマートフォンで選手の位置などをリアルタイムで確認できるサービスも行われた。
視聴者は、見たい選手を自由に選択し、選手が今、どこにいるかがリアルタイムで確認しながら、ライブ・ストリーミングで走行シーンを楽しむことができる。
 「シンクビュー」(Sync View)では、POV(Point of View)カメラを、選手のヘルメットやユニフォーム、ソリなどに取り付けて、選手視点での競技をライブで中継する映像テクノロジーである。ボブスレーではソリの全面にPOVカメラや5G無線通信のモジュールとアンテナを設置して、高速で迫力ある映像をライブでサービスする。
 UHD(4K)などの高画質で撮影されてライブで伝送されるこうした新しい映像サービスを支えているのが、超高速の5Gネットワークである。Samsungは5G対応のデモ機を開発して、5Gを搭載したタブレットPCをを競技場に配置し、新しい映像サービスの醍醐味を観客に楽しんでもらうサービスを展開した。


フィギアスケートで使用された、「タイムスライス」(time-sliced views of skaters in motion) 出典 Olympic Channel/IOC


スノーボードで使用された「タイムスライス」(time-sliced views)  出典 Intel

Intel at the 2018 Olympics: 5G Olympic Vision
Intel/Youtube

そして2020東京オリンピック・パラリンピック
 

“ICT Olympic”を掲げた平昌冬季五輪 KT Pavilion   出典 KT 

 韓国は、平昌冬季五輪を開催するにあたって掲げたテーマは、“ICT五輪”、第五世代移動通信5G、超高繊細テレビUHD、モノ・インターネットIoT、人工知能AI、VR(Virtual Reality)の5つの分野で、世界最先端の“ICT五輪”を実現して、“Passion Connected”をスローガンに掲げ、世界各国にアピールする戦略である。
 “ICT五輪”は、2020東京五輪で、今、日本が総力を挙げて取り組んでいるキャッチフレーズだ。“ICT五輪”は、平昌冬季五輪に、先を越された感が否めない。 
 平昌冬季五輪で、5Gサービス、自動運転車、AIロボット、自動翻訳機、4K地上波放送、VRなど“ICT五輪”のフレームを提示することに成功したようであるが、5Gサービスは競技場周辺や一部のエリアのみで、4K地上波放送も一部地域に限定され、まだユニバーサル・サービスとするには課題が山積で、“ICT社会”の実現には程遠い。
 2020東京五輪で目指すのは、単に“ICT五輪”ではなくて、世界で最先端の“ICT社会”の実現である。5G、4K/8K、AI、Iotを、ユニバーサル・サービスとして日本社会全体に幅広く浸透させることであろう。しかし、5Gネットワークは、ようやく実証実験が始まったばかり、5Gに割り当てる周波数帯も決まっていない。4K/8Kは今年の年末から本放送が始まるが、果たして2020までに一般の家庭でどれだけ視聴されるのかまったく未知数である。平昌冬季五輪を前に4Kテレビは飛ぶように売れたが、専用チューナーは発売されておらず、平昌冬季五輪中継は一般家庭では視聴できないという失態を演じている。8Kに至っては、そもそも一般家庭用で視聴するための8K専用チューナーや8Kテレビが開発できるのだろうか懸念がある。たとえ発売されも高額で一般の視聴者には手が届かないという事態も予想される。
 勝負は“ICTユニバーサル社会”を実現できるかどうかであろう。そこで初めて、“ICT社会”の実現を2020東京五輪のレガシーにすることができるだろう。
 2020東京大会まで残された時間はあと二年余り、まさに日本の真価が試されている。


 
International Broadcast Centre Facts & Figures
出典 Architecture of Games

Overview
• Location: PyeongChang Mountain Cluster, Alpensia resort
• Construction Start: December 2015
• IBC Shell Completion: May 2017
• IBC Handover to OBS: 5 June 2017
• Site Area: 122,410.02 sqm
• Gross Floor Area: 51,024.15 sqm
• Functional Space Area
• OBS and RHB broadcast space: Approx. 34,000 sqm
• POCOG & OBS Offices: 5,765,54 sqm
• Common Services: 1,812.04 sqm

Sudios inside the OBC
• TV Studios       17
• Radio Studios       5

Studios on the Rooftop
• Studios         9
• Stand-up Positions 10

Floors
• (Ground floor) RHB compartments, common service area, OBS Offices
• (1st floor) Common service area
• (2nd floor) OBS offices
• (3rd floor) OBS & POCOG offices
• (4th floor) Rooftop TV Studios

Structure
• 6,700 tonnes of steel used in the construction of the IBC
• 616 foundation bearing piles support the structure

Building Size
• Height: 28.55m
• Length: 290m
• Width: 139m
• Parking Lots: 502
• Number of Elevators: Two for people (capacity: 24 people), One for people & cargo (capacity: 38 people)
• Air Handing Units (AHU): If all the AHUs were connected altogether, the total length would be 13.64km
• Bus Ducts: If all the bus ducts were connected altogether, the total length would be 14.5km
• Power : 14400 kVA


PyeongChang2018 Venue Map


出典 PyeongChang2018 POCOG




★ 2018平昌冬季五輪
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>平昌冬季五輪 4Kに乗り出したNBC
視聴率低下に歯止めがかからなかったNBCの平昌冬季五輪中継
平昌冬季五輪は“5Gオリンピック” 韓国の戦略~2020東京五輪は平昌五輪に先を越されたか?~
冬季五輪の“宿命” “負のレガシー”(負の遺産)を抱える平昌冬季五輪
“陸の孤島”解消の主役、五輪高速鉄道(KTX)は赤字必至

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“迷走” 2020年東京五輪大会のメディア施設~IBC(国際放送センター)・MPC(メインプレスセンター)~
2020東京五輪大会 国際放送センター(IBC)とメインプレスセンター(MPC) 設営場所と使用後の再活用策
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ロンドン五輪 リオ五輪 北京五輪 オリンピックのメディア拠点 IBC(国際放送センター) MPC(メイン・プレス・センター)/ MPC(メイン・プレス・センター)
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伊勢志摩サミット 最新情報 2016年G7主要国首脳会議
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北海道洞爺湖サミット国際放送センター(IBC)
国際放送センターIBC(International Broadcasting Centre)サービス・システム ~機能と設備~
国際放送センター(IBC)で使用される映像信号フォーマット(Video Signal Format
IBC International Center System (English)








国際放送センター(IBC) 設営・運営業務実績
国際メディアサービスシステム研究所 International Media Service System Research Institute(IMSSR)





2018年2月20日
Copyright (C) 2018 IMSSR





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廣谷  徹
Toru Hiroya
国際メディアサービスシステム研究所
代表
International Media Service System Research Institute
(IMSSR)
President
E-mail thiroya@r03.itscom.net  /  imssr@a09.itscom.net
URL http://blog.goo.ne.jp/imssr_media_2015
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