介護に苦しんでる中で、良いことと言えば、「ちょっとしたことにも幸せを感じる」ことだ。普通に自由だったら、当たり前に感じてしまうだろう幸せだ。

 

それはもちろん、「ババモン抜きでいるときの幸せ」だ。

 

 

デパートで、その華やかな雰囲気を味わうとき。

 

But........もう一人でデパートには行けなくなったババモンを、連れて行ってあげない自分に罪悪感がよぎる。

 

 

緑の中を散歩するとき。

 

But.......「以前は、この辺を一緒に散歩したのになあ」と、そこまで歩けなくなったババモンのことが頭をよぎる。

 

 

日帰りで、少し遠くに出かけるとき。

 

But.......ババモンからの着信がないか心配で、しょっちゅう携帯をチェックしてしまう。

 

 

あれれ..........ババモン抜きの幸せを語るつもりが、結局、ババモンのことがいつも私の頭から離れず、心から楽しめないという愚痴になってしまった。