T.Shimada's Diary

日々の話題、過去の話題から。

Fのチカラ~北陸の物流を支える鉄道貨物最新事情~

2015年08月23日 13時00分10秒 | 福井
電気機関車 EF81 貨物列車(写真:2014年5月 富山駅にて)



昨日夕方、福井テレビにて
 Fのチカラ~北陸の物流を支える鉄道貨物最新事情~
を視聴しました。


大阪~青森間の日本海側の鉄道路線「日本海縦貫線」を通る貨物鉄道をテーマとして、主に福井・石川・富山でのJR貨物の業務が紹介されました。以下、視聴の内容から。

-----

1.南福井駅
・貨物列車は、南福井の着発線に到着したあと、本線をわたって荷役線へうつり、そこでコンテナ等の荷下ろし・積み込み作業が行われる。その際、貨車は電気機関車のほかディーゼル機関車で移動が行われている。
・荷物の積み込みが終わったあと、荷役線で編成をつくったうえで、ディーゼル機関車にて着発線へ貨車の移動が行われ、着発線から電気機関車で次の目的地へ出発する。
・駅に留め置かれる台車については「台車計画」に基づいて配車が割り当てられている。書類は手書きであるようでした。

2.金沢貨物ターミナル
・金沢貨物ターミナルは北陸最大の貨物ターミナルであり、福井・富山の中継地となっている。
・ターミナルでの荷おろし・積み込み作業は専用のコンテナホームで行われており、着発線荷役方式(E&S方式)が採用されている。コンテナホームは線路とコンテナ置き場が隣接しており、線路の架線が通常よりも高い位置に張られている。貨物列車のコンテナを下ろす・積み込む際は、
 1. 電気機関車のパンタグラフをおろし、電気を切る
 2. コンテナホームの架線の電気を切る
 3. 電気が切れたことを確認したあと、作業を行う
の手順で行われ、感電事故が起こらないようになっている。

・コンテナには種類があり、容積+タイプ+製造順番が付けられている。
 例:19D-**** など

・フォークリフトには自機とコンテナ位置を示すタッチパネルがあり、それを基に作業を行う。また、各コンテナおよび台車にはICタグが付けられており、コンテナを開けることなく内容を確認できるようになっている。

・大型コンテナ用のフォークリフトは上からコンテナをつかんで移動するようになっている。前面が見えなくなるため、前方部のカメラを通してコンテナの移動を行う。


3.富山機関区
・富山機関区では日本海縦貫線を通る電気機関車の検査を行っている。
・交番検査は90日に1回行われ、大規模な部品の分解を伴わない検査(ボルトなどのゆるみのチェック、パンタグラフの部品交換など)を行う。
・重要部検査は4か月に1回行われ、台車の分解やモーターのチェック、車体下部の検査などを実施する。
・各検査では、必要でない工具の持ち込みを禁止しており、工具の置き忘れ・紛失がないように行われている。また、電気機関車の車体を黒板代わりとして、検査の項目(どの検査をおこなったかなど)をチェックしている。


-----

北陸線を利用する際は南福井駅など通過することは多かったのですが、実際のコンテナの扱い(荷下ろし・積み込み)や検査の内容など、知らない部分が多く、非常に興味深い内容でした。

また、北陸線の貨物といえばEF81(写真:昨年5月富山駅にて)のイメージが強かったのですが、最近では新しい機関車(EF510、EF510-500)が多くなっているとのこと。「イーエフごひゃくとお」という言い方も初めて知りました。


鉄道については、まだまだ知らないことが多いです。


最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。