子供の頃 使ったり聞いたりした言葉(方言)も 故郷を離れて 50年、60年も経つと すっかり 忘れてしまっていますが 時々 ふっと 断片的に 思い出すことがあります。
昭和20年代から30年代に 北陸の山村で育ちましたが 祖父母、父母共 東京から移り住んだ家だったせいも有り 本当の地元の言葉(方言)が 身に染み付いていなかったということでしょう、思い出せる言葉(方言)も それ程 多く有りませんが やっぱり 懐かしくなります。
No.03 「~くんない」
「下さい」という意味で 使っていたように 思います。
例えば
「コンバン オラウチ キテ クンナイ」
(今晩 私の家に 来て 下さい)
「スイカ トレタ ソイ タベテ クンナイ」
(スイカが採れたので 食べて 下さい)
「コッペパン ト アンパン クンナイ」
(コッペパンと アンパンを 下さい)
No.01 「おぞい」 → こちら
No.02 「またじ」 → こちら
備後弁はよくご存じと思いますが
意味不明というより,全く逆の意味にとられる言葉が当地には有ります。
物を持ち上げる時につかう,『さげる』です。
当地で,「これさげて⤴」,と言えば持ち上げるという事になりますが,他所から来られた人は
『下ろす」と理解される様です。
「またじ」の意味は,皆様のブログで分かるようになりました。
「さげる」も 聞いたかも知れませんが 忘れてしまっています。
北陸では 「神棚から お神酒を さげる」というように 「下ろす」の方でしたね。
全く 逆となると とんでもないことに なりそうですね。
「くんない」こちらでも使っていましたよ。
「くんる」という人もおりました。
この「くんる」は高校時代の後輩が使ったのを聞いて
こんな言葉が有るのかと驚きましたが
この人はレキッとした群馬県生まれ
それから、ことあるごとに、おふざけで「くんる」を使う様になりました。
こしらえる⇒こしゃる
持って行きなさい⇒持ってぎない
見つけた⇒めっけた
とも言ってましたね。
やはり 地元の人、どんどん 出てきますね。
方言も 次第に 使われなくなり その内 知って人がいなくなり 郷土資料館にでも 行って 調べないと 分からなくなるんでしょうか。
昔 集落の家を呼ぶ時は 屋号で呼んでいましたが 最近 たまに田舎に行った時 聞えてくるのは 「~さん」ですものね。地方も変わりました。
この歳になると方言があったかく感じます (笑)
「くんない」・・・田舎では 「くんねぇ~」 でしたね。
やれこら さんの 「さげて」 はやはり、下す方になりますね。
たか さんのところとは、ほぼ似ていますね。
屋号で呼び合う、田舎ならではの風習 (?) 、好きですね。
ちなみに我が家は 「平次郎(へいじろう)」 でした。
葬儀の時、花輪の名前を 「平次郎」 とお願いしましたら、
「平 次郎(たいら じろう)」 になっていました (笑)
「平次郎」さんが 「平 次郎」さん、
大笑いですね。
「五左衛門」(ございむ)さん とか 「しょざいむ」とか 「おけや」とか 「信兵衛(しんべい)」とか 呼んでいたのを 思い出しました。