質疑応答の会にて①−1 デモクラティックスクールにおける保護者の関わりの基準
質疑応答の会にて②−1 『こども主体』において大人が気をつける事と慎重になる事
質疑応答の会にて③−1 まんじぇにおける「運営会議」と「メーリングリスト」の意味
質疑応答の会にて④−1 公共交通機関を利用時の解散後、スタッフの対応について
質疑応答の会にて⑤−1 子供に対して提供・誘導などのスタッフの判断基準
問い
一般的な義務教育では、読み書き計算や集団行動を身につけさせる事を目的としていますが、
デモクラティックスクールは何を目的として作られたものですか?
また、その目的の為に一般社会通念と比較して発生しうるリスクはどんな物がありますか?
保護者:小学2年まで学校行ってたから、3年で行かなくなった時、
どこでもズル休みの○が来た、とずっと言われて、サッカーでも、私が居る場所でも言われてて、
子供が腹を立ててしまい、帰ろう!というのもあったけど、
少しずつ、変わってることもあって・・・・
私、学期ごとに学校へ本読みに行ってるけど、学校へ行って、
「これは○くん(我が子の名)が選んでくれた本です。」
とか言って、普通に本を読んで帰って来る。
そうやって関わっていく中で、ある時、その機会に出かけて校長室で待っていると、迎えに来てくれて、
「○くんは、なんで学校に来ないんですか?」
「将来どうするんですか?」
「勉強しなくていいんですか?」
と質問が来て、
「実は今、自由な学校に行ってるんだよ、子供たちで作っているんだよ。」
と、教室に行く間の数分話した事があったけど、
その1年後位?先日、読みに行ったら、又、教室へ向かうまでの間に、
「今、○くんの学校の話で持ちきりだよ。」
と言われて、
「何?!何?!」
と聞いたら、
「自分のしたい事ができる学校って聞いたよ?」
と言われ、
「そんな感じだよ。」
と言うと、別の子が又、
「どんな学校?」
って聞いてきたから、
「朝行って、みんなでやりたい事を出し合って、自分たちで時間割を決めて、
それぞれやりたい事をやりながら1日過ごすんだよ。」
と答えて。そしたら、
「勉強はやらなくていいの?」
と言うから、
「勉強は全然やってない。ぜ~んぶ遊んでる。
でも、例えばゲームしてて、カードゲームだったら点数計算したり、
○くんは割り算やってないけど、家で、3人で割るとしたらどうする?とか聞いたら、
ちゃんと答えが返ってきて、そんな風にいろんな場面で勉強できるから、
字も覚えられるし、勉強なんかしなくても大丈夫って思うよ。」
と話すと、
「えーー!!1日サッカーしててもいいの?」
とか行きも帰りも質問攻めで、最後は、
「いいなー!僕も行きたいなー!」
と言われた事があって、すごく嬉しかった。
スタッフ:子供にとっても、そういう注目が集まってしまうから、気の毒に思わなくもない。
常にこういう学校を卒業した子がどうなって行くのかという目で見る人がいる。
卒業生の中にはプレッシャーに思う子と、そうでない子、公言したくない子など様々。
あるスクールの卒業生の子で、現状を聞かれた時に、
色々うまく行ってない事があると、それが申し訳なくて、母校に行けないとか思う事もあったみたい。
あの学校出身だからそうなったの?と人から見られるんじゃないかと思うと申し訳ないから、
人に言えないって気持ちになる事もあるみたい。
その意味では、ちょっと責任やプレッシャーに思う子もいるかもしれない。
<終わり>
この会に参加させていただいて私が印象的だったのは、他の保護者さんの「子供はいつでもどこでも楽しめる」という言葉でした。
私、それなりにデモクラ的な子育てできてると過信してました(苦笑)よくよく振りかえってみると「親はこうでなければ」とか「親として子供にしてあげなくちゃ」といった観念がこびりついていることに気が付き、デモクラティック教育の理解をより深めることができました。
この会を企画して下さった方々、快くご回答下さったスタッフさん、ご参加されたみなさん、ありがとうございました。