横浜・港南中央で学習や発達に特徴がある子どもを支援する塾 びすぽうく

”教室の”困った”を”わかった!”へ。子ども・保護者・学校の先生、みんなが元気になるために実践経験をもとにしたつぶやき

「書く困難さ」を体験する

2017-01-16 18:15:12 | 発達や学習が心配
日本中冷蔵庫に入ったような寒さ・・・

横浜は雪はありませんが、

朝夕はぴりっと身が引き締まるような寒さです・・・

先日参加した講習会で、「LDの疑似体験」をしました。

「書く困難さ」体験では、

利き手と逆の手で、鉛筆のてっぺんをもち、

小さなマスに黒板の文字を写す

(制限時間あり)

しかも、先生から、絶えず、「速く」とか

「周りはもう終わっていますよ」などの

プレッシャーをかけられる・・・

字は曲がるし、思うように書けないし、

書いてもほめられないし・・・という経験でした

・・・ちょっとオーバーにしろ、毎日、毎時間が

こんな感じに過ぎていくのなら、本当に「学習意欲」が

下がってしまうんだろうな、と感じます。

「書けた・書けない」、という「結果」もですが、

「できたら、こうやるといいよ」とか「がんばってるね」

「ここがうまく書けたね」のような声かけもあると

「頑張る気持ち」がわいてくるのでは。

「こうやるといいよ」の例として

まず、筆記具



以前ご紹介した、くぼみのあるえんぴつ


えんぴつにつけるすべりどめ

そして、フリクション(消せるボールペン)

または、少し芯の太いシャープペンシル(一見鉛筆のような)

なども、書きやすさに結びつく道具です。

また、ノートとしては、

大きめのます。

手本の位置は、

黒板より手元。(何度も目の往復があり、

記憶に苦手さのある子にとってはつらい)

よく「ひらがなで書いてもいいよ」という指示を

考えてしまいますが、これは、「漢字が読める」という前提に

立っています。漢字がはっきりと見えなかったり、

覚えていなければ、結局「よくわからない記号のようなもの」を

ひっしにノートに写している感じなのかも・・・。

また「制限時間」については、

あまり短くても、はんぱに終わってしまうのですが、

「長い時間の注視」はとても、疲れるので、

「ここぞ」のところだけ書けるように「ここがポイント」のマークなどが

あるとよいのかな、と思います。(〇〇さんだけ、ということが

目立たないように指示される、または、人それぞれ違う、という風土が

教室にあるといいですね)

また、これは、私の反省点ですが、

書いている途中の「先生の声」は、

集中が途切れますね・・・。

静かだといいです・・・。

講習会では、「子どもの目線に立ってみる」ということが

強調されていました。

本当にそうです!

こういう体験をしてみることは、「専門書」を読むより

ぐっと心にしみます。



文の並べかえを作ってみました。ばらばらに切ってから並べ替えます。
これは8分割ですが、お子さんによって4分割や6分割にしてもよいです。
 

個別学習塾びすぽうくのホームページへ(色のついているところをクリックしてください)

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