生きていると敵対する人は、必ずでてくると思います。

 

 その人がどうすれば味方になるのか?

 

 話してみることです。

 

 じっくり相手の思いを聞くこと。

 

 自分の話をちゃんと聞いてもらえれば、刃をむけなくなります。

 

 相手の懐に入ってしまうのです。

 

 すると、相手の急所をつくことができ、自分の最強の味方となります。

 

 強い攻撃をしてくる人ほど、その強さのまま自分の味方をしてくれるようになるのです。

 

 

 モンスターと言われる人は多いです。

 

 ある市教委で支援員をしていたとき、市教委で対応できなかったクレーム処理を頼まれました。

 名前と住所と電話番号を教えられ、全く知らないお宅へ、自分でアポをとり、訪問してました。

 簡単な経緯だけ知らされ、怒りがMAXのお宅に行きます。

 最初は、市教委から送られてきた人ということで、戦いモードです。

 相手の話をしっかり聞きます。

 すると、話しているうちに、頭の中が整理されていきます。

 冷静になると、自分がなぜ怒っているのか、どうしてほしいのかわかるのです。

 頭の中が不安でいっぱいで、その不安をわかってほしいのに、自分がダメだと言われ、怒り狂ってしまっているのです。

 

 その不安を持っていたのは誰かと言うと、担任の不安を感じ、イライラし、何かわからないけれど怒り狂ってしまったということが多いです。

 

 ふつうは、その子や親に問題があると責めていきます。

 でも、担任が変われば、問題がなくなることはよくあります。

 

 いろんなケースを担当してわかったことは、根本の原因は担任の不安やストレス、イライラなのです。

 自信のない先生が多いです。

 自信のない先生を、学年主任や管理職の先生がどんどん追い込んでいくので、ますます担任が不安、恐怖、心配事でいっぱいになります。

 

 問題を解決しようと思ったら、逆のことをすればいいのです。

 

 

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 ある小学校で、あと数年で定年退職という男性の先生が、今までは担任になるとトラブルが起きるからと担任にならずにこられました。

 しかし、どんどん教員数を減らされていくなかで、担任をするしかない状況になり、2年生の担任になりました。

 すぐに学級崩壊し、毎日、保護者からのクレームがありました。

 授業をサポートしたり、授業に入れない子を支援員として見ていました。

 毎日クレームが入り、毎日管理職が指導してもよくならないので、この先生と話してほしいと校長、教頭先生から頼まれました。

 

 養護教諭と3人で話し合う場を持ちました。

 今度は何を言われるのだろうと、すごく身構えておられるのがわかりました。

 最初に、小学生だけど、3歳児を相手するような感じでちょうどいいと思いますよとだけ言い、先生はどうしたいですか?とたずねると、自分の指導方針を話されました。

 「いいと思いますよ」とだけ言って、終わりました。

 

 すると、私が帰った後、毎日言われてもやらなかった学級通信を作り、授業は、おもしろおかしく工夫されたので、子どもたちが授業に集中するようになりました。

 すると、クレームもなくなりました。

 落ち着かない子どもも、落ち着きました。

 

 

 クレーム対応してわかったことは、敵対するから解決しないということ、そのクレームには、よくなるためのヒントがあることです。

 

 最近の学校は、先生たちにとってストレスになることも多いし、すぐにクレームがきたり、問題になることが多いです。

 不安、恐怖、心配事でいっぱいです。

 それが、生徒に対し、親に対し、問題が起こるのです。

 先生の自己否定心を肯定心に変えれば、問題はなくなるのです。

 

 先生だけでなく、親も自己否定心でいっぱいです。

 子どもに何か起こると、責められてしまいます。

 責めてるつもりはないけれど、受け取る人にすれば、自分が悪いと言われているように感じるのです。

 

 大人が変われば、子どもは変わります。

 変わるってどうすればいいのでしょうか?

 自分の中にある自己否定心を肯定心に変えるだけです。

 

 いいところも悪いところも、それでいいじゃないかと認めればいいのです。

  トラブルを抱える子ども、先生、保護者、たくさんの方々と関わる中で、気付けたことです。

 

 急所がわかれば、問題解決はどんどん速くなりました。

 

 そして、子どもに起こっていることだけど、周りの大人が変われば、子どもも変わることに気付きました。

 

 発達障がいの子ども、精神的に疲れている子、暴力的になる子、いろんな問題行動がありますが、急所は大人なのです。

 

 

 そんなことから、子ども対象の学習塾から、大人のための塾、生き方塾、教師塾、子育て塾になりました。

 

 子どもというと、何歳になっても誰かの子どもでもあります。

 

 塾生には、定年後の祖父母世代もいます。

 祖父母が変わると、子ども、孫が、変わっていきます。

 親の子に対する不安は、いくつになってもあります。

 その不安が、現実化していきます。

 おもしろいように結果がでています。