病院〜地域の施設の小児・成人救急法（応急手当・心肺蘇生法）〜地域の施設で働く看護師支援〜

病院〜地域の施設の小児・成人救急法（応急手当・心肺蘇生法）〜地域の施設で働く看護師支援〜

ホームピグアメブロ

芸能人ブログ人気ブログ

前ページ
次ページ

21Oct
- 秋ドラマのPICU面白いですね！
  秋のドラマ、テーマが気になるものがとても多いですね。PICUに、ザ・トラベルナースに・・・・お勧めはPICUで、かなり現実に即してリアルに作成されています。毎回、涙が出てしまうようなシーンも多く、見るのがちょっとキツくはありますが・・・第1話では、北海道の広域搬送の話が出てきました。美瑛町が講義をしたりと話題になっていましたが、撮影地から子どもが病気になって、クリニックとか病院（おそらく一番、近場の）に行き、その途中で急変、美瑛町のクリニックでは対応できないので旭川へ搬送なのだろうなあと思っていました。その後、札幌に行くのですが、行くのかな・・・・？？直に美瑛町がでていたので、これでも抗議になるんだなとちょっと複雑ではあります。それだけ、リアルだったということかもしれません。さて、ただ1点、ドラマにお願いしたいことがあるとすれば、リアルなので観る視聴者に配慮する文面を載せてほしい。子どもの死や泣き叫び取り乱す母親、観る側にとっては心理的にも負荷がかかるし、わかっている医療者でも厳しいなあと感じる場面もあるので、ここはできればお願いしたいなあと思います。ドラマの話数によるのかもしれませんが、結構、厳しい場面があります。重度の子ども、重い病気の子どもを持つ保護者さんは、そういった場面もあるが前提で観て頂けるといいかなと思います。PICU - フジテレビPICU 小児集中治療室 - オフィシャルサイト。毎週月曜よる9時放送。出演：吉沢亮www.fujitv.co.jp
03May
- PUSH講習の受講と指導者講習会の参加
  本日は川崎駅からすぐの場所で、PUSH講習を受講&指導者講習会に参加しています。PUSHプロジェクト：：PUSHの概要PUSHプロジェクトは、胸骨圧迫（心臓マッサージ）だけの誰でもできる心肺蘇生（そせい）の普及と胸骨圧迫とAEDの使い方を多くの方に学んでもらうことで、突然倒れた方の救命率向上を目指します。osakalifesupport.or.jp市民対象の心臓突然死をメイン対応するために必要な・胸骨圧迫・AEDの使用方法を学習するプログラムです。医療従事者向けの講習ではガッツリと手技を学習します。それはそうですよね。医療従事者が十分な手技ができないとまずいわけです。PUSH講習はいかに救助者が助けようと思うか、その救助者の背中をPUSHできるように、ハードルを取り除いていく。スイッチを入れることが最大の目的の講習です。勇気を持って・・・助ける一歩を踏み出す。まだまだ日本国内では浸透していませんが、心肺蘇生法講習は2種類あります。1つが、① 医療従事者など職業上、必要となる人むけの講習1つが、② 友人や家族、善意に基づいて人を助ける術を学ぶ講習注意したいのは、保育士さん、学校の先生、公務員、スポーツクラブのインストラクターなどは、「職業上、必要となる人向け講習」が必要になるということです。ちなみに、消防やPUSH講習などは②に分類されると考えています。
13Apr
- 受講生さんの感想
  受講生さんからTwitterで感想を頂きましたので引用です。嬉しい投稿、ありがとうございますっ！一連の投稿のスクショです。引用元は最後にリンクを貼っておきますのでご確認くださいっ！！講習で受講生の何を大事にして運営しているか・・そんな気持ちや講習の雰囲気がわかりやすいかなと思います！私の受講したAHA PEARSについての感想、備忘録。横浜系がオススメとtwitterで見て受講。私が受講してよかったと思う理由はふたつある。症例検討の満足度の高さと、ファシリテーターの技術の高さだ。— よめこ (@ns_yomeko) March 11, 2022
09Apr
- NPOの立ち上げしています。
  NPO法人バイタルネットジャパンの立ち上げもろもろ投稿が極端に減ってすいません・・・コメントすら返信できていませんね。今、NPO法人の立ち上げで動いています。もう1人、自分がいないかな。と本気で思ったり。事務所を借りたり、事務所のゴミ回収をゴミ回収業者と調整したり、事務所の器材を購入したり、ほぼ事務員になっていますが。もちろん、研修も継続して開催しています明日は、つくばで保育園看護師さんを対象にPEARSコースを開催してきます。NPO法人つなぐいのちの輪バイタルネットジャパンNPO法人Vital Net Japanは、大宮、川崎を中心に、埼玉、東、千葉、神奈川で救命技術の普及推進活動を行っています。vital-net.or.jp
31Jan
- PEARS受講生の感想
  先日のPEARS講習の参加者の感想です。こんな感じで講習をやっているんだなあというイメージがつけば幸いです。毎回、アンケートを自由記載でお願いしているのですが、意外にたくさんのコメントを書いていただける方が多く、本当に感謝です。結構、私ではダメだめだ〜と思っていても、予想以上に高評価だったり、・・・すいません、反省しますな時もあったりとほんとさまざま。でも、とても勇気づけられますね。受講生のコメントは。ありがとうございます。・大学病院救急部看護師普段、いかに数字だけを見て判断しているかを痛感しました。気づきの視点、患者や他のスタッフに還元できるように学んだことを実践で生かしていきます。・森田琉斗　様（看護師：救急外来病棟）質問しやすい環境や説明で、講習を受けることができたので、すごくわかりやすかったです。わからないことがわかるようになりました。小児への関わりが少し自信を持って関わることができそうだと感じました。・総合病院　救急外来病棟：看護師（匿名）新人ナースにもわかりやすい講習で助かりました。小児に関わることは少ないですが、成人にも応用できることばかりで、明日からの仕事が少し楽しみになりました。シナリオも勉強になるものが多く、講師の助言で新たな気づきを得ることができました。・看護大学4年生他の団体（横浜系以外）で受講しましたが、全然、違う！！他は試験には合格はするけど・・・こちらの団体は、ちゃんと理解して考えて身に付く講習でした。こんなに違うとは思いませんでした。
29Jan
- G2020のPEARSはいつ出るのか？？という質問
  すごく久しぶりの投稿です。色々と書きたことはあるのですが、小児プライマリーケア認定の事とかAHA関連のことであったり・・・できるだけ書いていけるように。あと、昨年度、依頼講習を受講された方にもそろそろ、半年たっていかがですか？メールなども準備中です。さて、AHA関連の話題で、PEARSのガイドライン2020版はいつ出るのか？という質問が、コンスタントに講習でもメールでもあります。PALSやACLS、BLSはとっくに発売されているので気になるところではありますが、現状、全くわかりません。アメリカのAHA教材の代理店通販サイトを除いても、英語版G2020PEARSの話題はどこにもありません・・・そもそも、アメリカのTC所属インストさんの話だと、PEARSカードを日本で発行しているのはほぼ私だけと話していました。つまり、アメリカではそこまで開催されていない講習なのです。これは、アメリカですと2年毎のAHA資格更新が医療従事者に課せられており、そこの要件にPEARSが入る頃が、ほぼないのだろうなと推測できます。まあ、PICUとか小児系の条件はやっぱりPALSですし。販売されるのかどうかも怪しい・・・というのが現状です。もし上手くいって販売された場合、英語版が2022冬、2023秋〜冬くらいに日本語版・・となればいいなあと思っています。願望です。どうなるかは分かりません。もし、発売されたら、日本語版PEARSの協力のお仕事来ると良いなと願いつつ、静かに待っています。
12Nov
- フルハウス・1993年・既に虐待がテーマに
  以前、フルハウスで虐待がテーマの話をあげました。『いじめではなく、虐待（Abuse）』オリンピック関連の記事を見ていると、音楽関係でとある人が辞任しましたが、日本国内のマスコミはほとんどがいじめ表記となっています。どんなことをしたんだろうなー…ameblo.jp先日、メディック・ファーストエイドのチャイルドケア・トピックス（日本名称：幼児教育・保育関連トピックス）という講習で虐待関連の話をしよう！となった時にふとフルハウス思い出し、「それぞれの家族」をもう一度見直してみました。結論から言いますと、改めて衝撃でした。虐待対応の難しさや心のモヤモヤ感など、この話、見ればいいんじゃないのかなと改めて感じました。ほんと30年前の時点でこの話ができるって、人権意識とか背景が違うんだろうなと。ちなみに、日本の1993年のドラマでは「高校教師」「一つ屋根の下」などが有名どころでしょうか。子ども子供向けだと「天才てれびくんシリーズ」が始まった年です。話の概要ステファニーは、クラスの嫌われ者のチャールズが父親から暴力を振るわれていることを知ってしまう。チャールズはステファニーに口止めをするが、ステファニーは悩んだ末、ジェシーおじさんにチャールズが父親から暴力を振るわれていることを話す。話の中で、この時のステファニーの心の葛藤や虐待に対応する大人もリアルな姿が描かれています。びっくりするのがチャールズと子の父親のその後なんですが、1993年のこの時代にこの対応になるんだと初めて見た時はすごく驚きました。今の日本でもそう簡単にはいかないかもしれません。また、ドラマの中でジェシーおじさんがこのような言葉を言っています。「あの子も、お父さんも助けが必要なんだよ」ここで大切なのは、父さんも助けが必要という考え方です。日本の場合、虐待が起きるとどうしても虐待をしていた大人が悪いという考え方に陥りがちな印象があります。マスコミも、普通のニュースでは虐待する側の事情には目を向けません。でも、それだけでは根本の問題は解決しません。虐待は、時として親から子供へと連鎖していきますのでその鎖を断ち切ることが大切です。医療業界では、虐待の疑いといった事前情報があると生まれた瞬間から虐待などを含めた多職種のカンファレンスを地域の保健師を含めて行なったりします。日本国内でも少しずつ、虐待をする側にも社会的な支援が必要だと言う考えは浸透していますが、なんと1993年のアメリカでは、家庭・子供向けのホームドラマですごくシンプルなメッセージとして社会に向けて発信されている。虐待対応には、子供だけではなく、親にも社会的な支援が必要と明確に意識しているのでしょう。日本の虐待対応は欧米よりも20〜30年遅れていると言われていますが、またまたショッキングな出来事でした。ネットを探すと有料配信系のウェブとかで見れますので、興味のあるかたはぜひご覧ください。
11Nov
- 応急手当てに役立つ本
  講習で『応急手当てに役立つ本を教えてください！！！』という話がよくありますので、こちらの本がお勧めです。これからの小児救急電話相談ガイドブック日本小児保健協会で年に2回、小児救急電話相談の研修（基礎・実践コース）が開催されており、私も研修のお手伝いをしているのですが、そこでの指定の研修図書になっています。電話相談？応急手当とは違うんじゃ・・・と思うかも知れませんが、子供医療電話相談事業（#8000）で電話を受けるといった方向けに書かれた本で子どもが受診した方が良いのか、などの判断基準などが、看護師〜市民向けにわかりやすく書かれています。なかなか応急手当でわかりやすい本が少ないのが現状ですが、その中でもお勧めです。これからの小児救急電話相談ガイドブック [ 福井聖子 ]楽天市場2,860円楽天市場で詳細を見る Amazon（アマゾン）で詳細を見る
29Oct
- まいにちスクスクで心配蘇生法と応急手当を解説しました。
  NHK-まいにちスクスクで応急手当と心肺蘇生法について解説しました！動画で見れるのは、テレビもしくはNHKプラスのみとなるようです。再放送は、11月1日(月)〜4日(木) 午後７時55分～８時NHKの受信契約をしている人は、オンラインやアプリのNHKプラスが便利です。https://www.nhk.or.jp/sukusuku/maisuku.html
26Oct
- PALSの受講前作業の日本語版ができました。
  23、24日と横浜市でPALSコースを開催していました。そことは関連しないのですが・・ようやくPALS-G2020の受講前作業がAHAから発表されました。その解説ページを作りましたのでPALSの事前学習にぜひ、ご利用ください。PALS受講前準備看護師にとっては、まだまだ敷居の高いと思われがちなPALSコースですが、実はその認識は間違いです！そこで、本ページでは、PALS受講前に何を準備したらいいのか、何をすればいいのかの指針を提供いたします。なお、現在、G2020のテキストも発売されているため、双方のテキストのAHA指定の事前学習について解説しています。www.child-lifes.com
21Oct
- 応急手当をするとき、明確な判断基準はあるか？
  応急手当で明確な基準が欲しいという話はよくあります。こうなったら救急車を呼ぶ、こういう状況になったら経過観察をしていい。などです。ほとんどの方はこれを求めているところはあるかと思います。しかし、一つの切り口でこうなったらこうだよ、と話すのは難しい側面があります。例えば、頭部外傷のケースでは、頭を打った直後にたんこぶができようができまいが、頭の中で何かが起きているかを見ることができないですし、こうなったら安心と言い切れるものはありません。（よく、たんこぶができれば安心と言われますが、デマです。大きすぎれば問題になるわけです。）頭部外傷が大きな怪我でなかった、ぶつけた直後には意識がしっかりしていた、子供は「何ともないよ大丈夫」と話していても、強いエネルギーがかかった、高い場所から後頭部をを地面にぶつけるように落下した。という受傷のきっかけがあったらこれはやはり要観察となります。ちなみに、医療従事者はどのように考えているかですが、必ず1つの情報飲みで判断はしません。受傷状況・子どもの怪我の程度、意識や呼吸、循環（顔色）など、様々な情報を統合して判断しています。ではなぜ応急手当を学ぶのかということですが、そのような判断の基準が難しい状況下でも、見逃してはいけない基準や病態や怪我の程度、対応方法、応急手当ではどこまで求められるかがあるからです。例えば意識レベルの低下であれば目線が合わないぼんやりしている、その場合はすぐに119番通報です。また出血の対応であれば直接圧迫止血法を行うというのが基本です。ここで、出血部位の体幹を縛るとか、止血帯を使えばいいんじゃないのという考えた方がいたとしましたら、もう一度、応急手当を確認しましょう。医療者であっても病院内の知識だけで対応しようとすると、この基準が危うくなる恐れがあります。長年、医療従事者に地域での応急手当講習を開催していますが、やはり、病院と地域の違いに気がつかずに、とんでもない思い違いをしているケースに時折、遭遇するものです。医療従事者の人は謙虚に、まず病院前の対応（応急手当）をしっかりと学ぶことをお勧めします。
15Oct
- 歯が抜けた場合の対応について
  歯が完全に抜けた場合どのように対応するのか？ガイドライン2015では牛乳、経口補水液や自分の唾液で保管でした。ガイドライン2020となりエビデンスもアップデートされ、ラップフィルムも効果があるよ、となり、家に身近にある物として、ラップフィルムや牛乳（私は牛乳があんまり好きじゃないので家にありませんが・・・）、経口補水液などが入手しやすく使い易いようです。学校や保育施設の場合、歯の保存液がウェブのECサイトなどで購入できますのでそちらが良いかと思います。また、歯が抜けた時は歯の白い部分（歯冠部）を持って根っこの部分の粘膜のところは触らないようにしましょう。たまに口の中に入れたまま病院に行きます！？とのお話もありますが、飲み込む危険があるのでやめましょう・・・（抜けた歯を持つときは、白い部分を）以上が基本的な歯の応急手当のお話ですが、乳歯で抜けた場合どのようにしたらよいか？という質問が定期的にあります。保育所で働いている看護師さんに話を聞くと、歯医者によっては「戻せるかもしれないので歯医者に持ってきてほしいのに、なんで持ってこないの？」と歯医者に詰問される場合もあるようです。乳歯って戻すの？と疑問に思ったのですが、先日、小児歯科の先生が応急手当講習を受講したので聞いたところ・・・基本、乳歯は戻さない。あまりその辺りの経験のない歯医者さんの場合、乳歯でも元に戻そうとしちゃうことがあるんですよねと。そして、子供の歯が抜けた場合、可能であれば小児の歯をちゃんと見れる歯医者さんに受診することをお勧めしていますと話されていました。ただ、なかなか地方の場合は、小児歯科を専門にしている歯科医師が少なく、受診するのが難しい場合もあるようです。確かに、歯医者と言うと年齢を問わず誰でも完璧にできると思われがちですが、子供の歯の発達と大人の歯を診察するというのは全然違うよなぁと、気付かされました。そして紹介されたガイドラインがこちらです。歯の外傷治療のガイドライン（平成30年７月改訂）https://www.ja-dt.org/file/guidline.pdf一般社団法人日本外傷歯学会　https://www.ja-dt.org/「乳歯が脱落した場合、再植処置によって発育中の後続永久歯が損傷される危険性がある場合は再植しない」「予後：受傷時の歯根形成段階、歯根膜の損傷程度、脱落歯が歯槽骨外におかれていた条件と時間、そして脱落歯の保存用溶液が再植の予後を決定する重要な要素になる。永久歯が完全脱臼した場合には、予後は歯槽骨外におかれていた条件と時間に直接相関する」現実問題として乳歯が抜けた場合、土の上に落ち粘膜の部分が汚染される、再植処置後に感染してダメになるなど、元に戻すのはなかなかに難しいようです。そしてガイドラインには、以下の一文も「特にスポーツでは転倒や衝突，接触などの機会が常にあり、歯の外傷のリスクになっている。そこで、スポーツ関係者、特に保健担当者は、歯への衝撃力を分散し、重篤な障害のリスクを軽減するマウスガードなどのプロテクターの使用をアスリート達に勧める事が望ましい。」やはり予防が大事ですね。
17Sep
- ガイドライン2020のPALS・ACLS講習、事前学習が変わる！
  本日は、ACLSコース-1Dayを開催予定！講習に関連して、AHA講習のG2020で大きく変わった点をお伝えします。G2020では、2次救命処置での事前学習が大きく変わりました。従来の方法に選択肢が増えました、と伝えた方が正確か知れません。ACLSやPALSの事前学習は、今まで事前プレテストだけでした。そこに受講前作業（プレコースワーク）が加わりました。事前プレテストも、受講前作業も申込後に案内があると思いますので、団体によっては受講前作業に対応していない場合もあるかもしれませんので、受講前にご確認をお勧めします。ざっくりと説明しますと、次の受講前作業が新しい方法です。・受講前作業（ACLSもPALSも3〜4時間）を修了　かつ　受講前プレテストを修了　　→ 講習では実技中心に、DVD試聴時間を大幅削減　eラーニングで、映像を見てテストに答える形式です。修了すると修了証を印刷でき、受講前作業に対応している講習では、DVDを見る時間が大幅に削減されます。ACLSの場合ですと、通常の講習の場合、DVD閲覧だけで約2時間ほどになりますが、受講前作業終了の場合、15分程度、残りは実技だけとなります。もちろん、ACLSテキスト購入者では誰でも受講できますので、講習後に復習でやってみるという使い方もOKかもしれません。受講前作業をやった上で通常の形式の講習でも学習になるかと思います。問題は、受講前作業に対応した講習を展開する講習が開催されるか・・・ですが。・今まで同様にプレテストのみを修了　　　→　講習では全てのDVDをみる、今までと同じ講習。AHAはトラディショナル（伝統的）講習と表しています。今までと同様です。事前にプレテストのみを行い、講習でDVD閲覧から実技実習など全部の過程を実施します。PALSはまだコースDVDが発売されていないので（9/28発売予定）、まだ受講前作業は見れませんが、今から楽しみです。PALSの1日講習も広まりそうだなあ。
06Sep
- 網羅的に学ぶ機会の少ない応急手当
  先日、zoomで子どもの応急手当に関しての撮影打ち合わせを行いました。まだ詳細はお話できませんが、子どもの心肺蘇生法や応急手当てについての紹介となる予定です。担当者の方と話しつつ感じたのが、日本国内でちゃんとした応急手当ての知識やスキルを体系的に学習する機会が少ないということです。消防では救命講習を開催していますが、あくまでも救命講習、命に関わる状況を想定した心肺蘇生法などです。ここには病気の対応や、一般的な怪我の対応は含まれていません。でも、パパママや子どもを預かる職種の人が知りたいのは、火傷の対応であったり、怪我の対応であったりではないのかなと思います。その分野を網羅的に学習できる講習が少ないですね。また、応急手当てに関する情報が多くネットや情報が様々で、同じ怪我や病気なのに、違う方法が書いてあるなども問題です。アメリカでは,労働安全衛生庁（Occupational Safety and Health Administration; OSHA）という組織が、いざ怪我や病気が発生した場合に救護対応義務のある人（公務員・警察官・スポーツインストラクター・保育士・学校教員など）の応急手当て講習では、この内容と、この内容と、これを含みなさい。といった具合に規定しています。そして、各州が、保育士などの職種は2年に1回6時間の応急手当て講習を受講しなさい、その講習はOSHAの基準を満たすことなどと規定し、その基準に見合う、MFAやAHA講習を2年に1回受講するというシステムです。このようにすると、誰でも一定の基準を満たした応急手当て講習を受講できるようになりますし、いろんな団体のインストラクターであっても、一定の基準に従った指導が可能になります。残念ながら日本には、そのような制度がないので、各団体のインストラクターが自分の経験則や考えを元に応急手当ての指導をしている側面が強く残っています。この点は医療者にも言えることであって、医師や看護師＝応急手当てができる、ちゃんとわかっているの公式は成り立ちません。もちろん、すごい応急手当てを学習して勉強して、市民でできる範囲を指導する看護師や医師もいますが、中には市民では使いこなせない知識であったり、スキルを書いていたりする場合もあります。昔と比べるとだいぶ少なくなりましたが、医師、看護師や立派な肩書きだから応急手当てが指導できるというのもちょっと違います。国内でもっと、網羅的に学習できる応急手当講習を目指していかないとですね。
01Sep
- PALS-G2020の翻訳監修をしました。
  PALSのプロバイダーマニュアルの翻訳監修のお礼に献本をいただきました。　すでに8/30にG2020-PALSプロバイダーマニュアルが発売になっていますが、それよりも少し前に送られてきていました。なかなかUPするタイミングもなく今日に。今回は、日本医療教授システム学会国際トレーニングセンターの中で、PALSチームでは中心に携わらせて頂いたので、全部を何回、読み返した事か・・・それでも、もっと受講生にわかりやすいように。決して一部の専門家だけがわかる表現ではなく、可能な限りPALSが初めての人にも、読んでよかったと思えるように色々と考えて反映してきました。少しでも、すごいテキストだって思って頂けますように。　G2020のPEARSも依頼が来ると良いなあ。（G2020-PEARSは現時点、英語版が発売になっておりません。）
23Aug
- なぜAHAコースは開催が中止になっているか。
  講習を少人数で開催しますと、「近場の病院でAHAコースが中止になっちゃってるんです！」という話をよく聞きます。なんとか受講したくて、講習を探して受けにきましたと話す受講生も。これは、なぜかというと、日本のAHA講習のほとんどは、病院所属の医師が主体で院内の会議室やシミュレーションセンターを利用して開催しているためです。ですので、現在も地域の会場を借りて開催している団体は少人数で感染対策を講じながらAHA講習を開催しています。「え？なら、病院内でも開催できるんじゃないの？？」と思うかもしれませんが、開催をする意思がインストラクターにある場合、病院が公募OKと出せば開催可能なのでしょう。まあ、開催OKにはならないと思いますが。現に、院内で病院スタッフのみを対象に講習を開催している話を聞きます。では、なぜ一般公募はだめなのか。これは、もう社会的に許されないし、万が一でも感染やクラスターが発生したら、病院の危機管理上ありえるのか？というリスク管理の視点です。結果、一般公募のAHA講習は激減しているという現実になります。そうは言っても、医療従事者に必須の研修もコロナを理由に学ぶ機会がなくなるのは違うよなあと感じつつ、そんな葛藤が常にあります。
21Aug
- PEARSとPALS
  ここ数日、受講生の方からメールがいくつか。受講された方からの感想が中心ですが、講習で学習した内容を臨床の場面で活かして、先輩と一緒に話ができた！などなど嬉しいお知らせが多いです。ありがとうございます。ゆっくりと返信していきますので、もうしばらくお時間を頂ければと思います。先日・・・といってもだいぶ前ですが、新大阪駅すぐの場所でPEARSとPALSの講習を開催してきました。両方の講習で合計3日間となりますが、連続で受講された方がいまして、話をしていると「なるほど、そう感じるんだなあ」と感心させられました。その方はすでにPEARSを受講された上で、再度のPEARS受講、そしてPALSも受講したのですが、PALSを学ぶと、PEARSのテキストの半端さと言うか、言葉にできない思い、PALSを学習した後だからこその違和感を感じていたようです。この感情よくわかります。メインディッシュに行く前に終わってしまう何とも言えない、勿体なさというか・・・でも、メインディッシュが輝くのはオードブルがあるからこそで、実はそこに気がつくのは、PALSの内容を十分に理解しているからこそなんですよね。そのあたりを感じて頂きPALSを受講頂き、よかったと思いました。PEARSは病態の安定化が中心になります。ある意味、原因はわからないけれども、こうすれば超危険な状態にはならないよというのがPEARSです。ただし、それは病院で働いている看護師さんである程度の経験がある方にとっては尻切れトンボ感は否めません。呼吸系ケースは酸素投与と問題のタイプと重症度、再評価、引き継ぎで終わっちゃうなんて事もケースとしてはあり得るので。実際の病院では酸素投与のその先に、原因はこうだから、このようにして対応してかなきゃいけないよね、と考える過程が存在します。PALSではその部分をしっかりと学習します。そのように考えていくと、PALSは本当に思考のトレーニングだなと改めて感じました。さて本日は、そんなPALSを開催です。
24Jul
- PALSです。
  本日は、横浜市内でPALSコース催です。基本、AHA講習はPALSでも1人で開催可能ですので開催を希望される方はご相談を！
23Jul
- 保育園での園長との相談や、マニュアル内の方針の重要性
  昨日は、保育園で働く看護師さんに必要となるだろうポイントを記載しました。その続きになります。重要なのは、以下の3点です。1）心肺蘇生法、応急手当ての知識・技術（地域での対応範囲）2）園での方針方向性（園長とのすり合わせ）3）対応の具体的な動き、マニュアル（スタッフ全体への周知）昨日は主に1）の話をしてきました。今日は2）と3）の話を中心に進めていきます。こちらは、昨日のブログです。『看護師が地域で働くには、まず応急手当講習を』先日、メディック・ファーストエイド・エマージェンシーケアファーストエイド（乳児と小児の応急手当）講習をオンラインで行いました。受講生は保育所で働く看護師さんで…ameblo.jpこちらも講習でよく来る質問からスタートしたいと思います。このような怪我をした時は、どのように対応したら良いのですかの質問が多いですが、その中で多いのが、看護師が1人で考えても解決しないだろう質問です。例えば「お散歩で公園に行った時に、遊具で遊んでいたところ、遊具から落ちて怪我をしてしまった。本人は痛がっているが歩けないことはない、それでも看護師の目線では、あまり良い感じがしないのですぐに病院に行こうか、救急車を呼んでもいいのか、それとも、このまま連れて帰ろうか・・・他の子供もいるし、、、どうすればいいでしょうか？」これは何が正しかったのでしょうかという質問ですね。このような質問がすごく多いのですが、これは迷いますよね。なぜ迷うかですが、明確な救急車を呼ぶ基準が難しい　→これは応急手当の講習などで、どのような基準に救急車を呼ぶのかを学習できるのでぜひ。昨日の記事参照。例えば、頭を打って意識がない、目線がぼんやりしている、変なうわごとを言っているなど意識状態がおかしいということがあれば、その場で119番になるかと思います。（119番通報をする際、その場にスタッフが2名いるとしたら、他の子供を見る人数も必要になるので、保育所から走ってスタッフが応援に行く必要がありますね。）まず第一に、医療従事者の視点から見て、確実に病衣や怪我を評価する必要性が生じます。とは言いましても、この評価は一朝一夕に身につくものではないので、なかなか大変です。もし、この状況が病院の中だったら、どのように解決しますか？・同僚に相談する。・医師に報告する。・事故時のマニュアルを確認する様々な対応があるかと思います。ここで、大切なのは、看護師1人で抱え込む必要はないということです。病院と同じような解決策をとれるよう、事前に準備していくのが大事なのではないかなと思います。ただし、医療の専門家は看護師のあなたになるので、やはり医療的な判断は求められるかもしれません。その時は、迷ったらオーバートリアージですね。判断に迷うということは、それだけ難しいケースとも言えます。つまり、事前に事故や怪我などを想定して、その際は、どのように動くかを具体的に考えておくことが必要になります。さらに、その内容を保育園の救急計画（マニュアル）に記載していくのがベストでしょう。そのためには、事前にケースを想定して保育園の責任者と相談し決めておくことが望ましいです。事例のケースであれば、・119通報や保育園に戻る判断など迷った場合の対応について、どのように対応するかを事前に話しておくこと。これは、保育園によっては、・迷えば119通報・少し様子をみて応援にスタッフを待つ・その場で保育園に戻るなど様々な対応が出てくると思います。その中で、どの方針をとるのかを「保育園として」で考えていく必要があるのだと考えています。
22Jul
- 看護師が地域で働くには、まず応急手当講習を
  先日、メディック・ファーストエイド・エマージェンシーケアファーストエイド（乳児と小児の応急手当）講習をオンラインで行いました。受講生は保育所で働く看護師さんです。看護師さんの質問で多いのが、「このような状態になった時は救急車を呼べばいいのか、どのように行動したらいいのか？」との内容です。このような質問がすごく多いのですが、考えてみると皆さん軸がない中で答えを探そうとしているんだなぁ・・・最近、すごく分かってきました。必要となるのは、以下の3点かなと思います。1）心肺蘇生法、応急手当ての知識・技術（地域での対応範囲）2）園での方針方向性（園長とのすり合わせ）3）対応の具体的な動き、マニュアル（スタッフ全体への周知）　　1．心肺蘇生法、応急手当ての知識・技術（地域での対応範囲）　　　例えば、散歩中に頭をぶつけちゃった子供がいたとします。この時にどのように行動したらいいのか？ということですが、まず必要となるのは頭部外傷の知識となりますが、これは病院での治療の話ではありません。ここを勘違いされる方がすごく多いのかなと思っています。例えば、脳神経外科に勤めていた看護師さんは脳の病気や怪我の知識はたくさんありアセスメントはできるかもしれませんが、地域で応急手当という枠組みの中で、どこまで責任があるのか、どこまで対応すればいいのかはわからないでしょう。病院の中と地域では判断基準が異なるのです。病院の中であれば、問題があればすぐコールして医師を呼び、検査、処置ができるというような環境です。反対に地域では、自己判断で119番通報をして救急車を呼ぶ事が必要が生じたりします。この問題をクリアにするためには、まず応急手当の講習を受けるのが、一番の近道かなと思います。地域で求められる行動範囲を知る必要があるためです。　　　日本国内の救命講習について　　　ただし、ここで気を付けなければいけないのが、応急手当講習とは残念ながら日本国内の講習ではありません。なぜかと言うと日本国内の講習の場合、とても残念ですが明らかに内容が適合しない面があるためです。アメリカ系の応急手当てを展開しているMFAやAHAと同じ時間をかけて学習したとしても、必要とされる内容が異なるからです。一般の人（慈善が前提で救助する人）には十分かもしれませんが、職業上、応急手当をする人にとっては厳しいですね。例えば、子供のために応急手当の講習を受けようとした場合、消防の講習であれば開催回数を検討すると上級救命講習しかないのが現状です。そして、残念なことに上級救命講習ではほとんどが搬送法や心肺蘇生法の練習で子ども特有のことはほぼありません。私も以前に上級救命講習を受講しましたが、もう三角巾はできません・・・だって、その場では、指導員に手伝ってもらってできますが、その場以降、自分で練習もできないし（固定が難しい）、スキルを維持することができないためです。つまり、三角巾を使った固定や搬送法って、トレーニングを繰り返し受けて身につけ実践するもの＝特定の職種の人が必要とするスキルなのです。　　　　MFA（メディック・ファーストエイド）やAHA（アメリカ心臓協会）の救命講習　　　　　反対にアメリカ系の応急手当講習では、応急手当ての概念から、どこまで何をするのかという軸の部分を学習するスタイルになっています。以下はMFAのチャイルドケアプラス（小児・乳児の心肺蘇生法と応急手当）講習の内容の抜粋です。以下の項目について、地域で誰でもできる範囲内、どこまでできればいいのかを学習します。・小児応急手当て　・小児応急手当てプロバイダー　・緊急事態に気づく　・ケガのメカニズム（受傷機転）　・かかわる人の安全　・血液感染性の病気　・スタンダードプリコーション（標準的な予防策）　・自分を守る予防具・法的な側面　・救急医療サービス（EMS）　・救急計画・緊急移動・CPR&AED・初期の評価 - 意識あり・出血のコントロール・ショック・頭、首、または背中のケガ・四肢の腫れ、痛み、変形・ヤケド・個々のケガ・突然の病気（急病）・意識レベルの変化（意識障害）・低血糖・けいれん・呼吸困難、息切れ・激しいアレルギー反応・エピペン・中毒・暑熱障害（熱中症）・低体温症・刺し傷と噛み傷・精神面の考察事項　　　1のまとめ　　　　地域で傷病者や病気の人に対応するということは、地域に適応した怪我や病気の対応方法を学習する必要があります。病院の中で働いていたら、地域での対応に準じた医療に関する知識が万全にあるにはつながらないのです。2、3は後日に。なお、消防の講習がダメと追っているわけではないので誤解しないようにお願いします。あくまでも、内容がフィットしないよねってことです。

前ページ
次ページ