老人雑記

生活の中で気づいた浮世の事

古戦場が見える

2017-11-08 07:46:23 | 俳句

     

 屋島へ6000回、登った人と出会う。
「これから、今日のように冬霞の日が一か月は続く。景色が良く無くて気の毒」
と言ってくれた。
晴れていれば、小豆島も手に取れるような距離にあるが、残念に今日は曇っていて、遠くは写真の写りが悪い。

     

     ☆    地球から石を切りだす春の人    長谷川櫂

 師が詠んだ目交の五剣山の石切場もこのような感じ。日本で一番の良質の石、庵治石の産地である。

     

     ☆     春風の的の扇のゆくへかな    長谷川櫂

 師が NHK の番組「海の細道」で詠んだ屋島周辺の句を、この絵看板を見て思い出した。

     

 あの那須与一の源平合戦の折りの逸話にのっとった句である。

 歩ける嬉しさに訪づれた屋島で 師の句が浮かんできた。

 俳句も歌仙もケセラセラなるようにと一歩距離を置いたつもりが、因果なこと。
思い出す羽目に。

 殿が元気な時は、散歩に連れてきた。
いかなる、さぬきの場所も 殿 の匂いが沁み込んでいる。
殿を想い出す散策でもあった。

       

     🍒    血の池を染めゐる漆紅葉かな

     🍒    ときに鈴聞こへる冬の峰札所

 合戦の時、敵方の首を洗ったとの言い伝えのある「地の池」
今は静かに、観光客もまばらであった。

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