老人雑記

生活の中で気づいた浮世の事

    山頭火と結願寺周辺、、、

2017-11-13 09:24:29 | 俳句

      

 せっかく、撮った写真。捨てるのは惜しい。
八十八番、結願寺に立っている循環バスの停留所。
歩き遍路が市内を走っているバスを利用する。
お札を納めた遍路がJRのさぬき駅の連絡に、高速の駅を利用する時の停留所へ乗るであろうかも。

     ☆     ここや打留の水のあふれてゐる     山頭火

 この結願寺での作。

        

 秋のお遍路さんが目指す、大窪寺の山門が見える。

     ☆     かうして旅する日日の木の葉ふるふる    山頭火

     ☆     暮れると寝て明けるよりあるく山また山   山頭火

     ☆     秋ふかみゆく笈もぴったり身について   山頭火

 山頭火、まさにこの季節のさぬき路での句である。

   

 この立札は、丁石を土佐の篤志家がこの地に寄贈をしたと書いている、
阿波まで二丁と標石に彫っている。
昔のお遍路さんは、このような丁石を道標とし、行程の励みにしたのであろう。

ちなみに結願寺の前の土産物店の丁石には「丁石」とのみ。
ここは、スタート地点でもありゴール地点でもある。

     ☆    しぐれて道しるべその字が読めない     山頭火

     ☆    枇杷の花やぐみの花や早や泊りして    山頭火 

 そして、こんな句

     ☆    泊めてくれない折りからの月が行に(廿六日夜)

 さみしくて、来し方の自分を顧りみると、どんな想いであったろうか。
野宿はここ讃岐だけでない。お四国を巡る中、松山へ落ち着くまで幾夜も、、写真の整理をやりながら、山頭火の句集から、、、

 

       🍒     身に沁むや古道に聞ける猿の声

     🍒     接待にのど飴配りくれにけり
 「接待」は秋の季語。山頭火を真似ての無季ではない。おそれ多い。素直に授かった句である。

 

 

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